2012年2月4日土曜日

LOOX U/G90の目となる、HDR-XR500V

マイベストモバイルマシン「LOOX U/G90」には、写真撮影用のカメラが付いていないという泣き所があります。インカメラはあるのですが、これで撮るのは曲芸のようなもので難しい。
しかし、LOOX U/G90は、モバイルマシンとは言え、立派なフルスペックのWindows7マシン。
USB機器の親になれるから、外付けでカメラを接続しちゃえばいいんですね。

そこで、手持ちのHDR-XR500VをLOOX U/G90のカメラにしてみました。
えっ、モバイルマシンの目となるカメラなんだから、薄型デジカメでも買えばいいのにって思われるでしょうが、ちょっとお金がないのと、HDR-XR500Vそのものの大魅力を再認識したわけです。

HDR-XR500Vは、モバイルカメラとして考えてしまうと、段違いなくらいに画質が良いのです。
しかも、LOOX U/G90で手早くWeb利用するためにうってつけの「VGAモード」が搭載されています。
これは、一旦663万画素のエクスモアRセンサーで撮影した写真をVGAに縮小するアルゴリズムだと思います。だから、VGAとはいえ、その画質は十分に写真として通用するクオリティ。

以降は全てHDR-XR500VのVGAモードで撮影した写真です。

大好きなプレイステーションヴィータですが、その搭載されているVGAカメラは、言ったら当たり前かも知れませんがHDR-XR500VのVGAモードと比較してしまうと・・・かなり厳しい。

コストと省電力最優先のヴィータのセンサーと、かたや、小型ビデオカメラの画質の概念を、たったの一夜で革新した元祖裏面照射センサーと高性能Gレンズと、映像エンジンBIONZを比べてしまっていいのかと思いますが、VGA同士だからついつい比べてしまいますね。

HDR-XR500Vは、一応のマニュアル操作も可能ですが、基本的には映像エンジンBIONZを信じてフルオートというのが基本。その手軽さもLOOX U/G90の目として最適です。
フルオートといっても、ホワイトバランスはある程度コントロール出来るし、ワンプッシュ機能でその場で「白を自分で撮影して合わせる」という事も可能なので悩みがありません。

ヴィータも、androidのICONIA TAB A100のカメラも、ホワイトバランスの破綻には泣かされているだけに、HDR-XR500Vの頼もしさが光りますね。

それにレンズの話となって来ると、これはもうモバイル機に内蔵されたカメラでは話が出来る領分ではないです。ソニーの高性能Gズームレンズと言いますが、色収差を抑制する「特殊低分散レンズ」が組み込まれた12倍ズームユニットは、構図も自由自在。手ブレ補正は元祖の強力ユニットだし、ぼけ味を語れる6枚絞り羽根搭載も実にありがたい。
これはモバイルの目として相当大きいメリットだったりします。


HDR-XR500Vは、画質ばかりでなく、そのカメラとしての素質もやはりあらめて素晴らしいと思います。
ビデオカメラのシューティングスタイルだから、一眼レフにもそうそう負けないくらい持ちやすくて撮影しやすい。120GBのハードディスク搭載部分がグリップ部分も兼ねていて持ちやすさをさらに助けているのも嬉しい点。
また、120GBハードディスクだけでなく、32GBまでのメモリスティックも使えるわけです。実際私は普段はハードディスクは温存し、16GBのメモリスティックに記録してます。
HDR-XR500Vは、今では搭載されない16:9比率の可動式ビューファインダーと、92万画素のタッチパネル式アングルフリーモニタを両方搭載しているのも大きいです。
悪天候の時とか、ビューファインダーはやっぱり必要。液晶もファインダーも両立させている本機は理想的であります。それに、写真ばかりでなく、動画撮影は本場も本場の本家本元ハイビジョンカメラだから、何の苦労も悩みもなく、5.1chドルビーデジタル音声と共に撮影できちゃいますし。
HDR-XR500Vは、持ちやすく、撮影が面白く、画質も良く、VGAモードで手軽にLOOX U/G90の目となってくれる今更ながらの名機ですねぇ・・・。
確かに、いくら手軽とはいえ、手のひらモバイル機なのにいちいち他のカメラを携行しなけりゃならないのか、という悩みが代償ですね。
ココらへん、創意工夫で何とかクリアしていかなければならない課題ですね。