2018年5月12日土曜日

金蛇水神社の藤やぼたんをPower Shot G5Xで撮ってみる。G5Xの良さにあらためて驚愕

このところ、メインのカメラとして大車輪の活躍となっているPowerShot G5Xですが、金蛇水神社の藤やぼたんの花などを撮影してみて、あらためてその良さに驚いています。


これは内蔵フラッシュを焚いて、藤の部分の影を飛ばして撮影してみました。

全体的に、G5Xは、内蔵レンズと1インチセンサーのバランスがほぼベストのところまで行っているような気がします。

APS-C換算で15-63mm F1.8-2.8レンズは、ズームレンズの宿命として、すぐに最広角端の周辺画質だけを取り上げて欠点を指摘されがちですが、それはあるとしても、やはり手のひらサイズのカメラにこのレンズが搭載されているのは驚異。

特に中央部分の描写力は、一眼レフのかなり優秀な単焦点レンズもかくや、というレベルに到達しています。

1インチセンサー特有の、画質の良さと、ピントの深さの両立、これをやってのけているのも凄い。


1インチセンサーの弱みは、高感度特性がAPS-Cほど強くないという事ですが、それを嘆くのではなく、可能な限りISO感度125で撮影すれば良い。

ISO感度125の画質に限定すれば、純粋に画質のみを求めるのであれば、もうこれ以上大きいセンサーは無くとも大丈夫じゃないかな?と思えるくらい、ぴしっとした清廉画質です。


神社の風景も撮影してみました。

ただ、動いている人などを撮影する時は、G5Xは、やや弱いかも知れない。

PowerShot G5Xは、後に大幅に進化することとなる「DiGiC-7世代」の前に出ていることと、それまでハッキリと区別されていた「EOSとの融合」がようやく始まった過渡期だった事もあり、最新のPowerShot Gシリーズと比較すると、レスポンスはやや牧歌的で、電子的な性能・取り回し等はちょっと落ちます。



ただ、そもそも、カメラにどこまでを要求するかという話になるんですが、G5Xくらいの性能があればもう十分じゃないかとも思えますね。


ぼたんの花のような、大きく広がるサイズの花の撮影は、ここはまさにピントの深い1インチセンサーの良さが炸裂する所ですね。

何回もASP-Cセンサーの一眼レフでここに撮影に来ましたが、はっきり言って、ピントの浅さになかなか苦しむ事が多く、今回のPowerShot G5X (1インチセンサー)が一番思い通りに気軽に気持ち良く撮れたかも知れません。


PowerShot G5Xで、長く引っ掛かっているのは、そのフィーリングの淡泊さでした。

ただ、これは、同じ1インチセンサーのPowerShot G9X Mark2が癒してくれました。

むしろ、電子音や、録音されたシャッター音を全て停止して、無音にしてしまったらこれが大ヒット。

無音という新しいフィーリングが生み出されて、長年苦しんで来た、一眼レフとのフィーリングとの比較から解放され、良い部分ばかりしかなくなりました。

だからといって、もちろん、優れたフィーリング、レンズを持つ一眼レフを使うのをやめるわけではなく、PowerShotシリーズをもっともっと重要視しながら使って行きたいと思います。