今やWindows 10の時代になっていますが、このOS、個人的には致命的な欠点がありました。
それは、あまりにもデスクトップOSに寄せすぎて、モバイルがおろそかになってしまった事です。
特に、解像度の低い8インチタブレットを見限ったかのような設計・・・たとえば、ホーム画面のタイル数が激減したレイアウト制限等は厳しく、次第にタブレットを使わなくなってしまいました。
■改悪されたホーム画面が見事に改善!!
しかし、マイクロソフトはさすがと言うべきか、いつの間にかWindows 10の改良が進められており、気が付いたらついにWindows 8.1時代くらい盛り返して来ました!!
やはりでかいのはホーム画面の改善です!!
これは本当にでかい。
Windows 10は、1280*800ドットの解像度で、さらに縦持ちにして使うユーザーを想定してなかったんでしょうね、タイルが細長く(左右に大きな余白が入る)しか配置できずにレイアウトに苦しみました。
androidにしろ、モバイルOSはホーム画面が使用感に致命的な影響を与えると感じています。
そこが「改悪」されたWindows 10は、モバイルとしてはもうダメかな・・・とガッカリしていたんですが、治ってる!!
治して欲しいとは思っていたものの、アメリカで人気が無いらしい、解像度の低い8インチモバイルのためには動くまい・・・って内心あきらめていたんで、こうして治してもらえた!!!!事で、マイクロソフトへの好感度がまた一気にズッガーンと上がってしまいました!!
や、やってくれる!!
ありがとうです!!
あと、タイルの位置を修正する時も、以前だとまるでパズルゲームみたいに他のタイルが変な位置にピーンと弾かれて散ってしまったんですが、今は素直な動き?になって、非常に修正もしやすくなりました。
あと、横にした時のレイアウトが崩れなくなりました。
そう、以前までは、横回転すると、せっかく縦で頑張って合わせたレイアウトがぐちゃぐちゃに崩れて「・・・」って無言になるしかなかったんですが、今は素直に配置が揃うんです。
言ってしまったら「なんで最初からやってくれてなかったんだろう?」と思う事ばかりですが、マイクロソフトほどの大きな開発力を持っていても、もっと優先順位の高い機能に忙殺されてしまい、後回しにせざるを得なかったんでしょうね。
というわけで、Windows 8.1時代に近いくらいホーム画面が改善されて、本当にうれしい!!
厳密に言うと、8.1時代よりも表示タイル数は減っているのですが、やりたい事が出来るようになったし、タイルの位置修正や横回転でのレイアウト崩れも改善され、文句なしです。
もともと、Windowsタブレットのホーム画面は、androidのホーム画面と同じくらい好きなんで、ほっとしました。
安心しましたー。
■デスクトップのスタートメニューも改善!!
8インチタブレットのホーム画面が改善されたわけですが、それと連動して、デスクトップのスタートメニューも改善されました!!
スタートメニューにもタイルが配置出来るようになっているのがWindows 10の美点の一つですが、その配置が、8インチタブレットに近い感じになった!!
とにかく配置出来るタイルに謎の制限がかかっていたのが緩和されてるんです。
さっきからホーム画面の事ばっかり言ってますがそればっかりではなく改善ポイントは数多く、動作の安定性は高まっているし、androidばりの戻るボタン装備など、いよいよ軌道に乗ってきたか!!というワクワク感が出てきています。
モバイルが改善される事によって、さらにWindowsのメリットがどんどん出てきているんです。
タブレットで使いにくかったら、ノートパソコンにスイッチ。
ノートパソコンで使いにくかったらタブレットにスイッチ。
情報や設定は、マイクロソフト・アカウントによって共有されるし、「違うデバイスで同じOSが動く」という他には無い美点を持つWindows、その威力がまさに大炸裂しています。
■Excelモバイルも便利
アプリでは、Excelモバイルの存在も結構でかいですね。
8インチタブレットは、ものにもよるのですが、Excel 2013がプリインストールされてるので、モバイル版なんか別にいらないんじゃないの?と思うかも知れませんが、タッチに特化したアプリのあり・なしはやはり違う。
色々なアプリが作られていますが、データとして残す形式はやっぱりExcelが一番信頼出来るし安心。
東芝dynabook VT484では、Excel2013がプリインストールされているので、Excelモバイルもそのまま編集可能で助かります。
Excelってやっぱり致命的に重要なアプリで、その環境が手厚くなるのは、モバイル端末としての魅力が飛躍的に高まる話になりますね。
■マップは割り切ればOK
マップはガッカリ点の一つなんですが、ガチのカーナビになるandroidと比較してもしょうがないのかな、と、割り切ればok。
マップが表示されて、GPSによって現在地が表示されて、道に迷った時の助けにはなるので良いかなぁと。
「地図を傾ける」と、本当に地図がバタッと寝るだけで、逆に見にくくなるという体を張ったギャグは改善して欲しいですが、まぁ、それはいいか。
参考までに、こちらは、ガチのカーナビにもなる、圧倒的にレベルが違うandroidのマップです。
ソニーのXperia Z Ultraによる、6.44インチのフルHD表示というのもありますが、使いやすいどころの騒ぎではなく、無いと生活に困るほどのハイグレード。
Windowsのbingマップ、これを目標にして飛躍して欲しい!! マイクロソフトほどの者ならきっと出来るはずやーーーー!!
■モード切替に慣れると快適
Winodws 10と8.1の大きな違いは、デスクトップモードとタブレットモードの切り替え、という概念でしょうね。
Win8.1の時は、デスクトップは、あたかもアプリの一つであるかのように実装され、デスクトップを開始してその中で従来のWin32アプリケーションを使う・・・というやり方でした。
モバイルが主となったWin8.1らしい設計で、これがかなり好きだったものです。
ただし、デスクトップが主となったWin10では、このやり方はなくなり、OSそのものはあくまでもデスクトップ。
デスクトップに制限を加えたものを、便宜上、タブレットモードと呼んでモバイルって事にしてるわけです・・・平たく言うと。
これは最初は違和感ありましたが、慣れると快適。
シームレスにモバイルとデスクトップを切替られるのは、使いつづけないと良さが見えてこないのかな。
それに、第一、モバイルとデスクトップの融合という観点で見れば、これ以上うまい設計は無いわけです。
動作が安定さえすればこっちのもの。
その安定性は、完璧ではないし、ブラウザのEdgeも使ううちに不安定になったりする事もありますが、これはメインRAMの容量が2GBでは苦しいっていう別な次元の話になってくるかも知れない。
■カメラも良い感じに!!
東芝VT484は、800万画素のカメラを搭載しています。
もともとカメラについては、メーカーの東芝も一切アピールしておらず、高画質とも何とも言ってないささやかな存在になってますが、このカメラ、使ってみるとなかなか画質がバカに出来ないのです。
発色が渋めで、花とかの軽やかな明るい表現には向いていない、という個性の強さはあるものの画質が良い。
映像エンジンは無印品なんでしょうが、アンシャープマスクやノイズリダクションが自動でかかり、見栄えが良い。
正直、カメラメーカーでもあるソニーXperia Z Ultraの800万画素カメラよりも仕上がりが良い時があります。
写真は愛車のアイちゃんのエンジンを撮影しましたが、渋くて良い感じ。
あと、カメラアプリはWindows10標準のものを使用してますが、カメラの起動が以前より早く、さらに安定してる気がします。
Windows 8.1時代も安定してなくて、何回かアップデート入った気がしますね。
■東芝VT484の美点が輝いている!!
Windows10のモバイル面の改悪によって、一時は使いたくなくなってしまった東芝dynabook tab VT484。
しかし、今や完全に盛り返しています。
東芝としても、想定してないOSを勝手に入れて文句言われたんじゃやってられねぇ、と思うでしょうが今回(Win10)ばかりはしゃあない。
それに、今こそ、東芝VT484のメリットが生きています。
東芝VT484は、当時、値段が高くてデザインがダサいみたいに言われましたが、今はそれが逆に美点となって輝いています。
どう言う事かというと、指でデスクトップが操作出来るレベルの安定したタッチパネル、これが大きい。
それに、地味に感度の良いGPS、HDMI端子やUSB端子がしっかり装備されててパソコンとしても便利っ。
当時、無理して色々詰め込んだと思うんですが、それが奏功して、Windowsマシンとして長く使える絶賛状態。
デザイン面でも、ベゼルの幅が広いのがダサいかも知れないけど、握った時の誤タッチを防止してくれて安心感がでかい。
実は、安くてスペック数字の高いWindowsタブレットを買いに行った事あるんですが、Windowsタブレットは品選びが怖い。
キーボード付いていると言っても、不安定な無線キーボード、テキトーでいい加減なタッチパネル、GPSもHDMIも当然のようにカット。
Windowsタブレットは、決して数字スペックだけで買わず、店頭で触ってみて納得しないと買ってはいけないです。
東芝VT484は、本当に買って良かったタブレットです。
ただ、いつまでもVT484が最高というのも微妙でして、そろそろ8インチで飛躍的な良い製品が欲しい。