2012年11月11日日曜日

ステッドラー771は、良い意味でショッキング。極太1.3mmペン大暴れ。

どんなペンなんだろう? どんな書き味なんだろう? って、ソワソワしていた1.3mm極太芯のシャープペンシルステッドラー771がついに到着しました。


購入前にオンラインショップの写真で見ていた時には、これはオモチャっぽ過ぎるのでは?とも思ったのですが、実物を見てみると、ネガティブな印象がフワーっと消えてしまいました。

オモチャなんてとんでもない、オフィスに花を添える明るくデザイナブルな筆記具だぞというのが第一印象。


ちなみに、ステッドラー771はドイツのペンなんですが、日本製なんですよ!!
バーコードシールにシッカリとMade in JAPANの文字が!!

Made in Germanyではないけれど、Made in JAPANなら全然オッケーか。


Made in Japanというだけで製造技術は太鼓判だし、ステッドラー・デザインの妙技をじっくり堪能しましょう。

本体の三角軸を包み込むように、光沢樹脂のイエローと、しっとりラバーのブラック、光沢樹脂とラバーのダブル素材で構成されたレッドのノック部が、緻密な計算で配置されています。



クリアパーツで囲まれたノック部分の軸からは、内部の消しゴムが見える遊び心もあって思わずニッコリしてしまいますね。

デザイン的、質感的に優れたペンは沢山ありますけれど、このステッドラー771のあまりにも強い個性には舌を巻いてしまいます。

板一枚下は地獄と言いますが、たった一歩を間違えたらキワモノ扱いになりそうなところ、よくぞバランスをとったものだと嘆息してしまいますね。


もちろん、ステッドラー771は、デザイナブルだけが売り物のシャープペンじゃありません。
むしろ、実用性ありきで、これだけ強いデザインでさえも、その使いやすさの後からついて来たと思えてしまうくらいの実力派。

なにしろ、兎にも角にも握りやすい。

ペンというよりも、大作業を成し遂げるための「筆記工具」という新ジャンルを作り上げているのじゃないか?なんて思えるくらい使いやすいのです。

しかも、高級ペンではお馴染みの「リードスリーブ(パイプ)をノーズコーン(口金)内部に収納する」ギミックも、当たり前のように実現しています。


それにつけても三角軸は、たとえば、ファーバーカステル社のグリップ2011でも筆記のしやすさに威力抜群のフォルムでしたけれど、ステッドラー771でも思い残す所ナシですね。


さて、肝心の極太1.3mm芯ですが、これは暗喩でも何でもなく「もろに鉛筆」ですね。
しかも、その太さゆえに生み出されるまろやかさ、滑らかさの根源的な魅力。
大きな文字や図形を描く時に、ガーンと来ます。
なんだろ・・・ある種のカルチャーショックみたいなものかな。
細かい書き込みは、言うまでも無いかも知れませんけれど向きません。

筆ペンで書く範囲が、シャープペンの身でありながらカバーしちゃえる感じかなぁ。


ちなみに、ペン尻には消しゴムが露出したまんまになっています。
この消しゴムの白さもまたデザイン・アクセントになっているのですが、消しゴムを押してノックしてしまうと、この白い消しゴムが皮脂であっという間に黒ずんでしまう事は火を見るよりも明らか。

じゃあどうやってノックしろと言うのだ?と問われれば、あくまでも私の場合ですが次のようにやっています。

ちょうど、赤いノック部分って、周囲が滑り止めラバーで覆われているんで、このラバーを指でつまんでノック部分を押し込みます。

いやもうどう使うかは自由ですが・・・。

何はともあれ、このステッドラー771は、またしても想像を超える優れたペンですね。

ヘビーな実用に応え、しかも類まれなる遊び心を持ったデザインもたっぷりと楽しめて、1.3mm極太芯の魅力も手軽に知ることが出来るのですから!!

(追記)
実際に書いた文字や、他の芯サイズのシャープペンシルとの違いは別の記事に書かせて頂きました。
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