2013年1月10日木曜日

23金プレートの紳士ペン!「パーカー・ジョッター・フライターGT」

日常の筆記からフォーマルな場所まで、いついかなる場所でも一流の紳士ペン「パーカー・ジョッター」。

今回の記事では、そのフルメタル版の「フライター」を、さらに、部分的に23金プレーティングした「パーカー・ジョッターフライターGT」について書かせて頂きたいと思います。

ジョッターフライターGTは、ちゃんと化粧箱に入れてもらえておりました。
さらに、化粧箱そのものを守る紙製のシールドに包まれているのも嬉しい配慮ですね。

ううむ、それにしてもパーカーの化粧箱は美しい。

しかも、小さなジョッターフライターGTのサイズに合わせてあるので、思わずこのまま持ち歩きたくなってしまう衝動にかられてしまいます。

化粧箱を開けると、金属でありつつも、どことなく柔らかな反射光と共に、いよいよジョッターフライターGTがその姿を現してくれました。

私にとって、今回がパーカー・ジョッター・シリーズとしては初めてのボールペンです。

今日現在のところ、この「ジョッターフライターGT」は、シャープペンシルモデルは存在せず、ボールペン専用モデルとなっております。

ジョッター・ボールペンは、ペン尻をノックすればペン先が繰り出される毎に1/4回転し、筆記時のペン先の偏磨耗を防止する機構が備わっています。

その代わり、ノックをすると「カッチン!!」とかなり大きな音が響いて来ますね。

ゴールドに輝くクリップは、本当に貴金属、原子番号79番Au(金)、23金プレーティングされているのだから世話がありません。

ちなみに、金は24金が99.99%相当の金を含有し「純金」と呼称を許されますが、23金はそれに肉薄する約95%もの金が含有される計算になるので、そのゴージャスさには気持ちも昂ってきますね。

実際に筆記してみると、さすがはパーカーの中字リフィル。
あのファーバーカステル・エモーションにも一歩も退かないくらい、威厳ある重みと油っぽさ、ゆったりスローモーションな書き味が堪能出来て、身体の免疫力も上がる思いですぞ。

ちなみに、「ジョッターフライターGT」は、「ジョッターフライター・ペンシル」と同じくフランス製であります。

舶来筆記具らしい鉄の香り漂うステンレス・スチールボディは、その高級感と引き換えにしてちょっと滑りやすく、乾燥する冬の季節には若干厳しいかなという弱みもあります。

それと、原子番号28番Ni(ニッケル)があんまり強いと、金属に弱い方の体質に合わなかったりもするので、こういう全身ステンレススチール剥き出しのペンは難しい面もありますね。

23金でプレーティングしたクリップのアップです。

貴金属コーティングは、やはり深みというか黒さというか、妖しさが違いますね。

人体にも優しいというのがまたニクい。

ジョッター・ペンシル、ジョッターフライター・ペンシル、そしてジョッターフライターGTを並べてみました。

ジョッターは、設計者を私淑したいと言っても過言ではないくらい、偉大なペンだと思っています。

そもそも、家の引き出しから出てきて、そのまま持ち主の母から引き継いだジョッター・ペンシルが、あまりにも深い感動の書き味を与えてくれたからこそ、その勢いで私は筆記具にハマったわけですから、それを思うとジョッターの存在感の大きさは尋常ではありません。

ただ、同じ「紳士ペン」というくくりで捉えると、米国のシェーファー・センチネルもジョッターにひけをとらない卓越したペンですね。

仕事で全筆投入を果たしていますが、どれも快筆そのものでした。

英国紳士「パーカー・ジョッター」と、米国エグゼクティブ「シェーファー・センチネル」。

本当に良いものを使わせて頂いた! そんな満足感に溢れる素晴らしい時間をくれるペンに、敬礼。