なんと、ドイツはラミー社の金属軸ボールペンを贈って頂けました。
その名は「ラミー・エナジー2・ブラック」
初めてその存在を知ったペンで、深謝すると共に、今回はこのペンについて記事を書かせて頂きたくよろしくお願いいたします。
ラミー・エナジー2は、ラミー・スピリットと同じ円筒形のケースに収められておりました。
ラミーグレイと言ったらいいのか、カーボン調の模様が入った素敵なケースであります。
スピリットの時は振るとカラカラと音を立てて焦りましたが、エナジー2は、その逆。
円筒形ケースに隙間なくギリギリ詰め込まれていて、ペンのクリップをケースの内壁にズズーッと擦りながら引き抜くカタチになり焦りました。
このケース、結構な曲者なのじゃないか?とか思えてしまいますね・・・。
ともあれ、エナジー2がいよいよその姿を現してくれました。
おおっ、マット加工されたシンプルな金属軸!
そのままズバリの円筒で、ここまで飾りっ気無しで良いのかな、と、思わず不安になってくるくらい真っ直ぐなペンになっています。
確かにデザインのディテールだけ見てしまうと物足りなく思えますが、しかしながらそこは流石ラミー、ただものではないです。
マット加工されて鈍く輝くグレーメタリックの金属軸の質感と、ロング&太軸の絶妙なボリュームがうまく調和していて、枯淡で実に奥深い。
ここしか無いってくらいの「LAMY」ロゴが全体を引き締め、お見事と言う他ありません。
ペン先はクリップ・ノック方式です。
かなり深くスライドさせるのですが、ペン先は無音でスッと繰り出されます。
スピリットもそうですが、ラミーの無音メカニズムは、相当な拘りを感じますね。
ちなみに、いつも誇らしげに輝く「GERMANY」の生産国表示は、このペンではちょっと見つけにくい場所に刻印されていて、場所はクリップ上部の樹脂部分にありました。
実際に筆記すると、ここまで真っ直ぐな金軸軸だと指が滑るのではないか?と心配でしたが、それは全くの杞憂でした。
マット加工された金属軸は、もちろん「それなり」ではあるにしろ、決してつるつる滑ったりせず、なかなか快適に筆記して行く事が可能です。
ラミーの中字リフィルは、カランダッシュやファーバーカステルより少しだけ淡白かな?という印象で、日本の油性ボールペンに近い印象。
玄人好みの、とても総合力の高いペンだと思います。