2013年10月27日日曜日

ガラケーとandroidタブレットのカメラ対決

今回の記事では、「対決」とは書いているものの、純粋にdocomoガラケーの「富士通F-01E」と、7インチandroidタブレットの「エイサーICONIA-A100」のカメラの写りの違いを確認しておこうと思い、書かせて頂きました。

なんでこの両者なのかと言うと、毎日ペアにして携帯しており、どちらのカメラも使用頻度が高いため思いつきました。


早朝、愛車のアイちゃんをモデルにして、富士通F-01Eと、ICONIA-A100のカメラで撮影してみました。
どちらもフルオート(というかマニュアル撮影出来ない)です。

掲載データ量の都合上、どちらも同じく25%縮小していますが、元々の画素数の違いから富士通の方がサイズが大きくなっています。



■カメラの違い

まず、実のところ、カメラはハッキリ言って富士通の方が遥かに優秀でして、ICONIA-A100がどれくらい大丈夫なのか?を確認する形になりました。
富士通F-01Eは、ソニーのExmor-Rセンサー(1310万画素)を搭載し、映像エンジンにも富士通のミルビュー・モバイル・エンジンを搭載し、写真撮影用途を意識して搭載された、なかなかの本格派。

ICONIA-A100は、素性不明の500万画素カメラで、おそらくはコストダウン最優先だろうなと。



■実写比較!!

・(1枚目) 富士通F-01E
富士通F-01Eは、早朝の難しい光の加減もなかなか上手にさばいてくれて、秋の空気の清々しさも取り込んでくれてるかなという感じ。
しかも、トイカメラみたいな小さくて頼りないレンズしか搭載してないのに、隅々まで頑張って写ってくれてます。
多分、ミルビューエンジンの補正が相当入っているはずなのですが、それを考慮しても、よくここまで写るものだなぁと感心させられます。


・(1枚目) ICONIA-A100
やはり色がかなり厳しいと言わざるを得ません。

オートホワイトバランスが本当に弱く、気に入った色で撮れたらラッキーという気難しさがあります。

ただ、何はともあれ500万画素あるので、ディテールはそこそこちゃんとしており、速報やメモ用途としては異存なし。
ウィルコムW-ZERO3では、処理能力の遅さもあってずっと35万画素モードでやってるので、500万画素はありがたいです。


・(2枚目)富士通F-01E
正直、スペックだけ1310万画素だろうとナメてかかっていたら、逆襲パンチされるくらい、富士通F-01Eのカメラは「しゃん」としてます。

最新デジタル対応コーティングされた一眼レフ用レンズとは比べられないとしても、フレアとか頑張って抑制されてて、コントラストもシッカリしてます。
28mm相当のレンズ一本となりますが、撮影旅行にこのF-01Eだけで行ってみても良いかなと思えます。




・(2枚目)ICONIA-A100
500万画素カメラが搭載されていれば、撮影出来る写真のディテール面には大きな不満は無いな、というのは再確認出来ました。

Googleのネクサス7も500万画素カメラだし、安心感は増強されました・・・が、やはり色はどうにも苦しい。
青味が強いというより、自然界にどう考えても存在しない、インクみたいな青が被るので「思い出の写真」を残す機材としてはちょっと厳しいかも知れません。


・(3枚目)富士通F-01E
暗い場所という事で、アイちゃんのフロントのタイヤハウス内部を撮影してみました。

ソニーの裏面照射センサーと、富士通ミルビュー・モバイル・エンジンがうまく噛みあって、暗い場所でも不自然なゲインアップ感もなく、黒もちゃんと黒く写り、こりゃこれだけのカメラが搭載されてたら、わざわざデジカメ持ち歩かなくて、みんなケータイやスマホで写真撮るよなぁ・・・と唸らせられてしまいます。


・(3枚目)ICONIA-A100
暗い場所でも、ちゃんと「見える」ように映ってくれるのは、情報端末のカメラとしては心強いです。

ただ、フォトレタッチソフトで「明るさ」項目だけ無理やりアップさせた感じで、全体が白くなってしまう感は厳しいですね。

監視カメラとかでは良いんでしょうが、写真用カメラとして考えると厳しい・・・。



■(参考)EOS KISS X2との比較
あくまでも参考までに、EOS KISS X2と、ICONIA-A100で、朝食を撮り比べてみました。
どちらも窓からの自然光のみで、薄暗い室内という条件です。

EOS KISS X2です。


ICONIA-A100です。

500万画素カメラは、画素数については異存は無いというのは再確認出来ました。
むしろ500万あれば御の字。

画素数は問題ではなく、やはり色ですね。

ソニーのBIONZ、キヤノンのDiGiC、富士通のミルビュー、映像エンジンはこの上なく重要なんだなぁというのも再確認できてしまいました。