2013年10月20日日曜日

仕事でも活躍の幅が広がってきたヴィータさんの話!!

今回の記事では、ソニーの携帯ゲーム機「プレイステーション・ヴィータ(PSVITA)」が、仕事の現場においても情報端末としてジワジワと威力を増してきた話について書かせて頂きたいと思います。


ヴィータさんファンの私の贔屓目がかなり入っているかも知れませんが、このマシンは、まだまだアプリ不足という点や、アプリの切り替えなど機能に一癖ある(リソースを限界までゲームに張り込める特性ゆえの制約)といった弱みなど、課題はまだまだ残されていますが、根本的に情報端末としての素性は極めて素晴らしいものがあります。


ソニーが国産発のモバイルOSとして1から作り上げたVITA OSは、最初から3D描画機能を活かした高速で躍動的なデザインをヴィータさんに与えていますが・・・

なんと言っても、アプリケーション切替の間に1枚はさまる「ライブエリア」という概念は極めて画期的で、VITA OSの個性を大いに感じさせますし、とにかくあれこれ異例に分かりやすいという特性をヴィータさんに与えていてどんどん使いたくなる意欲の源泉の一つになっています。

確かにファンの贔屓目と言われればそれまでですが、ヴィータさんは、これからも大いに大いに期待して行けるファイン・マシンだと言えます。



■大活躍の「関数電卓」PSMアプリ!!

仕事の現場で非常に非常に助かったのが、PSMアプリの「関数電卓」です。

この関数電卓、変数を10個も使えるので、ちょっとしたプログラミングくらいの助けが得られます

実際に、仕事において、自由にPCで作業が出来ない場所にて複雑な計算を沢山しなければならない局面が訪れて、一瞬青くなりましたが、これによって無事にクリアする事が出来ましたっっ!

計算結果を変数に入れておけるので、以降は変数に対して新しい計算をして行く事が出来ます。

10エリアもあるので、結果のメモエリアとしても使えるし、さすがに関数をプログラミングする事までは出来ませんが、もう御の字であります。


しかも、計算中の内容を保持したまま、フリックでノーマル電卓と関数電卓をパパッと切り替えて使えるのも素晴らしい。

ヴィータさんは、残念ながら現時点でコピー&ペースト機能が実装されていないため、計算結果はあくまでもアプリ内で閉じてしまっていますが、何とか壁を乗り越えて、androidやWindows8.1に近づけるように、階段を1段飛ばしの勢いで駆け上がって行って欲しいです。



■シンプルだから使いたくなるメールアプリ

ヴィータさんは、最近メールも使えるようになりました。

機能が絞りこまれたシンプルなものですが、これはおしなべてヴィータ・アプリ全体に言える事で、実は結構な美点だったりします。


また、システム全体で言える事ですが、特にメールでありがたいのは、ヴィータさんのソフトキーボードがすこぶる使いやすい!!という事です。

5インチ有機ELタッチパネルは打ちやすく、しかも、LRキーで文字のカーソル移動、四角ボタンで一文字削除など、ハードウェアキー操作は文句なく最高。

何と言ってもLRキーがあるため、範囲選択とコピーがラクラク出来るではないか!!と思えるんですが、まだその機能は無いってのが、返す返すも悔しい出来映えであります。

ちなみに、確かにまだメール文面の範囲を直接指定してのコピー・ペーストは出来ませんが、「転送」で全文をコピーした状態での編集は可能になるので、それを応用して次のメールを作成する・・・という事は可能です。

ちなみに、メールと言っても、ローカルではなくて、結局はGMail等のアカウントを紐付けてヴィータさんから利用する形になりますが、別にiPhone 5Sとか、スマホのWiFiオンリー運用時でも使われる(ソース.iPhone 5Sの友達)ので、これでよかろうという話です。



■ネットワークはNTT docomoで万全!!

メールがクラウド頼りなので、ネットワークに接続する必要があるだろう!と言われますが、ヴィータ(3Gモデル)さんはNTT docomoのSIMカードを内蔵する事が出来るので、完全に通話抜きのスマホとして機能出来ます

確かに、確かに3Gモデルは、購入時のプランがアレだったため危うく黒歴史になる所だったのは認めざるを得ないですが、OCNモバイルONEの登場で完全に復活したと言えるでしょう。

残念ながらハードウェア的にOCNモバイルONEが3Gと同時提供してくれるLTEは使えませんが、3Gでも御の字のFOMAハイスピード通信が980円(一日30MBまで高速。それ以降200Kbps。でも翌日すっきりリセット)というのは絶大な威力。
1ヶ月くらい使っているうちでは、とても安定していて、しかもdocomoだからつながる範囲に不安も無いという「ヨカッタヨー状態」を維持出来ていますよ。

※ちなみに、スクリーンショット撮影時は、内蔵3Gではなく、SIMカードをモバイルルーターに装着してWiFi経由でネット接続しています。


でもスマホじゃないしなぁという悩みも、NTT docomoの高機能ガラケーがあると全然OKという感じです。

先日、スマホと言うが、情報端末の部分はヴィータさんやandroidタブレットがあるから、通話・メールは絶対ガラケーが良かろう!と、どうしても気に入ってしょうがなかった「富士通F-01E」を我が家に2台一気に導入しましたが、思った以上に「ヨカッタヨー状態(2回目ですみません)」でした。

ただ、通話とメールだけがバッチリなら他はいらないと思って導入したはずの富士通F-01Eが、想像以上の超高性能で単騎だけで情報端末としての全てをこなしてしまいそうな勢いになって来たのは想定外でしたが、逆にヴィータさんの威力も再認識出来た気がします。

それはどういう事かって言うと、ゲームですね!!

■妥協なきスーバーゲームマシンのパワー!!



仕事や情報端末としての利用からは話が離れてしまいますが、きょうびのスマホの重要な要素ったら「ゲーム」ですよね。
よねって言われても困ると思いますが、とにかく、ヴィータさんは、富士通F-01EやウィルコムW-ZERO3が情報機器としてどんなに優れていようともどうにもならないほどのゲームがさらっと出来てしまいます。

ゲーム機を軸足とした高度情報端末という、世界でもヴィータさんだけが持つユニークさが活きる時っっ!!

androidなどのモバイルOSにとってのゲームは、単なるアプリの一種に過ぎませんが、ヴィータにとってはゲームは特別な位置づけで、持てるリソースを限界まで張り込めるという特権を与えられています。


ゲーム機だからこそ許される、他アプリを止めてまで一つのゲームにリソースを張り込む突出した設計により、ヴィータは情報機器としての利便性を犠牲にしていますが、妥協を許さない最先端の高性能ゲームを安定して楽しむ事が可能になっていて、そんなのゲーム機としては当然と言われるでしょうが、スマホと比較される昨今、結構スゲェ事だよなぁと、ふと立ち止まって考えてしまいそうになるのでありました。

しかも2014年2月22日からは、さらにリモートプレイでPS4のゲームが遊べてしまうわけで、ファンとしてはもう楽しみで雀躍しそうでありますよ。



■足りないアプリはJavaScriptでちょっとカバー

また仕事とか情報端末としての利用の話に戻りますが、どうしても必要なのにこのアプリが無い!!という場合は、これはもう自分で作るしかありません。

しかも、仕事の現場でネットワーク禁止とかもあり得るので、ローカルで動作できるアプリが欲しいところ。

周知の通りヴィータさんは、C#言語で自作アプリを開発する事が出来るのですが、これ無料で出来たのはPSSオープンベータ時代のみで、今はSCEとライセンス契約(有料)を結ばないと実機動作が不可能という悲しい制約がかけられたので、ここでは別な方法を模索することとします。

となると、やはりブラウザ + JavaScriptが、公式に手軽に許される最後の自作アプリになってしまうのかな。

androidに較べて機能不足なヴィータさんにとって、ブラウザと高速なスクリーンショット機能による「画面メモ」は重要なツールの一つ。

でも、ちょっとしたプログラミング環境にもなってくれるのです。


ヴィータさんのブラウザは、URLのところにJavaScriptでプログラミングして、ブックマークに登録しておく事で何度でも呼び出す事が出来ます。

プロトコルの部分を"http:"ではなくて、"javascript:"にするだけでOK。

てっきり使えなくされたと思い込んでいたら、まだ動作OKだったのでありがたや!!です。


ただし、言ったら当然ですがC#言語によるプログラミングとは比較にならないくらい制約が多く、たとえばPCブラウザで余裕で動いたコードでも、ヴィータさんでは動かないという事もかなりあります。

画面における入力設計も、基本的に「入力ダイアログボックス」で出来るインターフェースでないといけないので、たとえば、日付の導出とか複数項目の入力を1画面でやろうとしたら、カンマで区切って入力させて内部でうまくさばく・・・って感じの工夫が必要かなぁと。


入力そのものは、ヴィータさんの優れたソフトキーボード(+ハードウェア融合)で、結構快適なのが救いの種。


PSPの時でもそうでしたが、やはりゲーム機で自作プログラムが走るってのは、言語が何であれ嬉しいものです。

PCだと何でも出来て当然だから、プログラミングしててもまぁ普通って感じですが、ヴィータさんだと、ちょっとした事にいちいち感動出来るので本当にお得だなぁと、そんな事思ってるのは私だけですか、すみません。



■カメラはメモ用途バッチリ!!

この写真は、ヴィータさんの内蔵カメラで撮影した、朝の仙台の峡谷です。

ヴィータさんには、ボイスレコーダーのアプリはありませんが、その代わり、容量が少なくて済むVGA動画撮影を高速に利用出来るため、実はかなり応用範囲を膨らませてくれています。

ただし、docomoの高機能ガラケー「富士通F-01E」を購入してみて、きょうびのケータイカメラの高画質、高性能っぷりを見るにつけ、ヴィータさん搭載のカメラには限界も感じています。

たしかにメモ用途には良いのですが、画素数がいかんせんVGAしかないので、バーコードリーダーとかの認識系アプリは作ろうとしても作れないんじゃないか?というハード的な限界を感じます。


写真やビデオも大切ですが、バーコードとかOCRとかの目としての利用も今後大切になると思うので、VGAカメラでやれるもんなのかなぁと。

もしもハード的に無理なんであれば、次回のモデルチェンジあたりに、富士通F-01E並みにして欲しいとは言わないですが、せめて500万画素くらいのカメラモジュールを搭載して欲しいなぁと。

このように、まだまだandroidと比べると情報端末としての弱さはありますが、ヴィータさんにかける期待はまったく曇ってません。

ソニーの開発の皆様は、大変でしょうが、お体に無理なさらないくらいのペースで、いつか何とかヴィータさんが色々とandroidに迫れるよう成長させてあげて下さい。
どうかよろしくお願いいたします。