2007年12月3日月曜日

PS3を、サンバでファイルサーバーにしてみる


PS3をファイルサーバーにしたくなったので、ちょっとやってみました。
PS3 Linuxは、samba(サンバ)という機能を使って、Windowsパソコンのファイルサーバーにする事が出来ます。

内蔵ハードディスクはもちろんですが、以前PSPで使っていて、今は余った1GBのメモリスティックPRO Duo。これもPS3のカードスロットに差し込んで、ファイルサーバー用ディレクトリにしてみました。

まず、結論から。PS3 Linuxをファイルサーバーとして使ってみた感想です。
アクセス速度は、なかなか軽快です。
実は、以前使っていたFedora Core5は、あまり良くありませんでした・・・。正式対応でもないし、私のやり方がまずかったのだと思いますが、とにかく当時は接続時間が長くて使用を中止してしまいました。当時は結局のところFTPだけでファイル転送をまかなっていましたね。もっとも、この時、ファイルジラという良質のFTPクライアントソフトと出会えて良かったのですが、それはまた別なお話・・・。

さて、Fedora8は、今のところ非常に安定しています。この調子ならば、普通にファイルサーバーとして常用出来るんじゃないかと期待をかけられます。

使い勝手もごく自然です。利用しているWindowsパソコンからは、普通にWindowsサーバーに接続しているようなもの。違和感ありません。
サーバーがPS3 Linuxになっているなんて、言われなければ分からないのではないでしょうか。
ただし、文字コードの設定は、Shift JISにするのか、Unicode(UTF-8)にするのか、ちょっと悩むところです。

さて、ファイルサーバーとして公開するディレクトリなのですが、とりあえず権限はフルアクセスにしました。
読み書きは出来ないとなりませんし、実行権限も大切。これを与えないと、Windowsが最初からPS3 Linuxからアクセス拒否の憂き目にあってしまって、何にも出来なくなってしまいます。
この権限の設定ですが、本体のハードディスクは単純にchmodすればいいだけですが、メモリスティックPro Duoを利用する方は、ちょっとだけ面倒。
以前、初めてPS3 Linuxを触りだした時、ここは脂汗を流して苦しんだポイントの一つでした。

マウントポイントの方の権限をいくらchmodでいじっても、マウントした後は権限がリセットされてしまうんですよね。打開策は、chmodではなくて、マウントの時に-o umask=000オプションを付けておく事でした。

ちなみに、メモリスティックPRO Duoのデバイスファイル名は、/dev/sda1になっていますので、マウントは以下のコマンドでしてみました。メモリスティックPro Duoのマウントポイントは/media/ms_pro_duoにしてみました。
mount -o umask=000 /dev/sda1 /media/ms_pro_duo
これでマウント完了。