今回の記事では、PSVITA、プレイステーション・ヴィータのカメラについて書かせて頂きたいと思います。
ヴィータには、表裏にVGA画素数のデジカメが装備されています。解像度は640x360ドット。
まぁ、到底プリントに耐える類のものではありませんが、手軽にポンと撮影してレポートやメモなどに利用するという使い方にはうってつけ。
画素数が少ないのは残念ですが、その代わり、1画素が受光する面積が広くなるため、特に難しい技術を投入せずとも自然に高感度になっているのが嬉しい点。
○一足早いクリスマスパーティで撮影したローストチキンですが、薄暗い室内でもなかなかに撮れています。この写真のみ、フリーアプリのGIMPでホワイトバランスを自動調整していますけど、その必要は無かったかも(セーブしてしまったから元に戻せなかった・・・)殆どこのままの色が出ており、オートホワイトバランスはなかなかのもの。
○以下は初積雪の時、移動中に撮影した写真です。微妙な白と白の差を再現していて、カメラの少ない画素数から甘く見がちですが、ここまで写るなら本当にレポート用はヴィータがメインとして成り立つのではないか?と期待させられますね。
室内の撮影ですが、節電のために蛍光灯は半分の明るさ。防寒用にレースのカーテンはひきっぱなしの光量不足。そんな中でも、オートホワイトバランスは破綻せず、なかなかのカメラ性能なのではないか?なんて思っちゃいますね。
寒い夜の楽しみ、お鍋の写真です。
これも節電で蛍光灯は半分。夜なので人間の目でも薄暗いさ中での撮影です。
こういう中でも、オートホワイトバランスがなかなかの精度で作動していて、画素数の少なさやレンズ性能の厳しさを差し引いたとしても、プレイステーション・ヴィータのカメラは、積極的に使いたくなる気がします。
○季節はずれの栗ご飯です。お鍋と同じく、人間の目でも薄暗い室内での撮影のため、暗さがベールのように覆っていますけれど、そういう中でも完璧ではないにしてもへこたれないヴィータのカメラはいいなぁと。
○季節はずれの栗ご飯です。お鍋と同じく、人間の目でも薄暗い室内での撮影のため、暗さがベールのように覆っていますけれど、そういう中でも完璧ではないにしてもへこたれないヴィータのカメラはいいなぁと。
ヴィータのカメラは、言うまでも無く、写真を撮るというコンセプトでは作られていないです。
それでも、オートホワイトバランスが意外に精度良く働いたり、ヴィータ本体を両手でしっかりとホールドして「R」キーでシャッターを切れたりと、カメラとしても楽しめますね。
問題は、まだ誕生ホヤホヤのヴィータならではの「アプリ未成熟」に起因する事かも知れませんが、ファインダー像のヘンテコリンな仕様。
なんと、640x360ドットを無理やりに960x544ドットに引き伸ばしています。
これのもたらす害は明快で、常時ファインダー像がぼやけていて、高解像度の有機ELモニタ装備という本体の魅力を完全に無視した仕様になっちゃってます。
オートフォーカスが付いていない(パンフォーカス)なので、ピント合わせいらないのだから、ボヤけててもいーじゃんか、という話ではないです。ピントが分からない不安というのは、モニタの付いていない素通しファインダーのレンズ付きフィルムの時代に逆戻りでして、これを、新世代の高解像度有機ELモニタ搭載のヴィータで味あわされるのは、さすがに辛いかなぁと。
このあたりは、将来的ににしかるべきアプリが配信されれば・・・とは思います。