このところ、ソニーの大頑張りによって、ヴィータが情報端末としていよいよ本格離陸した感があって、ヴィータ大ファンの私としては本当に嬉しい。
確かに、まだまだ優等生のandroidには大差がつけられているけれど、もう無理やりやらなくとも自然と使えるヴィータ。
アプリが思いっきりリソースを消費して良く、実用一辺倒ではなくてゲーム機ならではの遊び心をタップリ盛り込んだ、ヴィータならではの世界も見えてきて、とってもウキウキして来ますねっっ。
連休ののんびりした中、つらつらと、そんなヴィータの現状について書かせて頂きたくよろしくお願いいたします。
ヴィータの超巨大トピックスとしては、いよいよ「遊ぶ」「使う」だけにとどまらずに、「作る」という事が可能になった点。
これは後述しますが、古くはポケコンから、MSXやX68000のようなホビーコンピュータ、パーソナルワークステーションが提案していた「クリエイティブ・ワールド」が、ついに手のひらのゲーム機にやって来て、長年ゲーム機に不足していた最後のピースがパチッとコンプリートされた瞬間でありますっ、よぉーー!!
■情報端末として離陸したヴィータ■
まだPSP+みんなのナビのようには使えないものの、ヴィータにはGPSによって自分を追従もしてくれる、マップが実装されました。
ここからが、ヴィータ離陸の開始だった気がしますね。
5インチ 960x544ドットという、解像度とモニタサイズがベストマッチのマップは、旅行先でも日常でもお役立ち度満点。
マップは、カーナビまでは行きませんが、現在位置の確認の役目はかなりのレベルで果たしてくれます。
実際にクルマに搭載して、普段通らない道を通る楽しさは格別です。
最大5分間でスリープしてしまうという弱みは、現在は10分間に延長されてかなり緩和。
カーナビソフトの発売も予定されているので、真の活用はそこからになりそうですが。
さすがに、大震災後に破損しまくった道路の迂回や見知らぬ土地への物資調達等に、まじめな話、涙が流れるくらい私とパジェロミニを救ってくれたPSP+みんなのナビ。
そのPSP「正位置」の座を譲り受けるにはまだまだ至っていないヴィータですが、その日が来た時こそが、一つの到達点の目安かなぁ。まだ先のような、近いような。どうだろ。
■ブラウザの重要度は落ちず■
まだまだブラウザの重要度は落ちませんねー。
i-Googleのウィジェット群はお役立ちだし、ブックマークに自作のJavaScriptアプリを登録出来るのも大きい。
ただ、まだブラウザそのものが未成熟で、モバイル最強の4コアCPUを誇るヴィータの処理速度を生かしきれていない印象もあり、ここは今の調子でソニーによるさらなる改良版が配信される日を待ちたいと思います。
■大活躍のタイマーアプリ■
どでかいのは、タイマーアプリが配信された事。
しかも、ゲームソフト開発のプロフェッショナルが作ったタイマーで、凄みというか存在感が違います。
すべからく、ヴィータ純正アプリというのは、妙に使いやすいんですよね。
しょぼくれた話をすると、5インチ 960x544ドットの有機EL時計なんて、単体でお店で売られていたと仮定しても買うなら相当高価になりそうでお得というのもありますね。
アラームは本当に設定しやすく、極度のメカ音痴の私の母ですらも使える驚異(大げさ)。
androoidの無料アプリも良いですが、ヴィータの場合は、同じ無料アプリと言っても、ヴィータというプラットフォームに百%の責任を持つソニーが、ゲーム開発者としてのプロフェッショナルとしてのプライドを賭けて配信している安心感が大きいです。
世の中のマスコミは「スマホ」「スマホ」と騒ぎますが、ゲーム機である事のメリットは、むしろスマホやPCユーザーこそが今度はドンドン感じて行けるのだろう・・・という予感がしますね。
カウントダウンタイマーも喜んで使わせてもらっています。
ヴィータだからこそ、という贔屓的な面があるんでしょうけど、このところ妙にタイマーを活用しまくっている気がする。
ヴィータのスタート画面(ロック画面)は、そのまま高画質な有機EL時計としても活用が可能なのは今までどおり。
タイマーのお知らせインジケーターが表示されていますが。
ヴィータの「ページをめくる」インターフェースは、家族にも大好評。
OSのライブエリアや短冊形のタスクリストもそうですが、ココらへんの設計は、ソニーの良い面が出たなぁという感じがしますね。
マイクロソフトやGoogleに及ぶべくもない、OS開発素人のソニーが、よくぞここまで頑張ったと脱帽します。
■いつでも音楽プレイヤーは大きな魅力■
ヴィータの音楽プレイヤーは、ぶっちゃけ単体ではまだPSPのそれに及んでいません。
スリープタイマーもないし、せっかく超一流のハードウェアキーを満載しているのに、まるで活用する気配もない。
しかし、ホームキーを長押しするといつでも呼び出せる、システムの簡易音楽プレイヤーは確実にヴィータの大きな魅力です。
いつでも音楽プレイヤーを呼び出せるって、androidウォークマンみたいな感じでこれが極めて便利。
むしろ、もうこの機能が無い携帯端末を使う気がしなくなるくらいです。
■初期からフル回転のツイッター■
ツイッタークライアントの「LiveTweet」は、購入直後から、情報端末としてのヴィータを支えてくれましたねー。
これが無かったら?と思うと、ちょっと寒気がするくらいの重要なアプリですし、これからもその重要度は増す一方でしょうね。
お気に入り度はもちろん100点満点。
■もう手書きメモも怖くない!!■
いやー待った待った。手書きアプリです。
androidの「親筆」のような本格的な手書きメモアプリというわけにはいきませんけれど、フリーハンドの手書きペイントソフトの「ペイントパーク」の存在は果てしなく大きいです。
画面構成も、さすがは純正という感じで、まぁーデザイナブルですよね。
旅行の時にも、メモはこれだけに絞って使ってみたのですが全く不足ありませんでした。
手書きって、実はかなり処理能力を食うんですけれど、そこはスーパーパワーを誇るヴィータだけに心配が無いです。
というか、環境が固定されているゲーム機の良さと、高度な情報端末の能力が組み合わさった存在って、ヴィータだけなんですよね。
仮に処理速度がガタガタでも、環境に左右されず、あくまでみんなが所有しているヴィータに合わせてチューニングしなおしてもらえば済むわけで、これって大きなメリットじゃないでしょうか?
スマホだったら、「お前が速いのに買いかえろ」的な話になる事でしょう。多分。自分は速いから他は邪魔だーという論調が出てくるはずです。多分。
そういう「自分だけは速いから他は邪魔」という事が無いのがゲーム機のパワーであり、存在意義の一つなんですよね。
闇雲にマスコミとかがスマホ礼賛の今こそ、日本が生み出して育てたゲーム機 + 高度情報端末の稀有な組み合わせの良さ、これを知る時なの「かも」・・・。というか、そうだといいなぁ。うん。かもかも連発で申し訳ありません。
■よし来たぞ、ゲーム感覚のカレンダー!!■
出ましたカレンダーアプリ。スケジュール達成が「単なる過去の話」で終わるのがカレンダーなのに、それをゲームとして成立させた名作。
実は・・・このですねー勇者のきろく、をメインにして、ここんとこずっとGoogleカレンダー使ってません!!
自分でもそれはちょっと暴走なんじやないのかと思っていたのですが、今じゃ予定を普通に「勇者のきろく」に書き込んでいます。
ちなみに毎週日曜日には、勇者がカレンダーを襲撃に来ます!!
カレンダーアプリを待っていたけれど、こう来たかーっ!! そうかこれがゲーム機の世界なんだなぁと。
いやー気に入りましたよー。もっと欲しい機能あるけど、言ったらキリないし満足度100点です。
こういう作るのに手間のかかる、遊び心満載のアプリを、しれっと日用アプリとして使わせようという世界がヴィータらしさなのかな。
だとしたら、ものすごーーくキャラが立つんじゃありませんか!!良い感じですね。この調子で進めぇぇーですよ。
■印画紙を超えた写真鑑賞マシン■
ヴィータといえば、5インチの960x544ドット有機ELモニタ。
持ち歩くプラズマテレビと言わんばかりの色のトゥルーさ、鮮烈さ、そしてバランスの良い高精細さ。
写真鑑賞をするマシンとして、これほどの逸材があろうか? あるかも知れないが、ヴィータで良いぞっ!! というくらい感動する美しさ。
そもそも、モバイルでここまで妥協の無い美しさを実現したのって、ヴィータしかないもの。
ヴィータ発売直後は、OSが(大規模な初ものなんだからしょうがないけど)トラブル続発だったりしましたけど、やはり写真の予想を超える美しさに喜ぶ気持ちが遥かに勝っていて、そのうち治っていたというくらいの存在感の大きさ。
まだまだPSP-3000の液晶も良いけれど、その良い液晶を、さらに遥か上の上に超えていく迫力を是非とも知ってもらいたいなぁと。
■必殺の自作アプリの公認!!■
そう、ただでさえ好きなヴィータに対して、追加ロケットエンジンブースター大点火してくれたのがPlayStation suite。
超弩級に大きい自作アプリ開発公認!!なわけです。
ヴィータだけでなく、開発マシンのWindowsや、開発用プログラミング言語のC#を作ったマイクロソフトへの好感度まで10倍、20倍のレベルでアップ。
もろに波及効果がゴゴゴダダダーンなわけですよ。擬音しか出ないや。
いいぞソニー、マイクロソフト、ええいGoogleもっっ。
LOOX U/G90,X68000やMSXのように、セルフでプログラム開発するわけにはいかないですが、元々PSPからして、Windowsと一体化しているような部分がありましたからねー。
Windows + PlayStation Suite Studio(PssStudio)でソフト開発出来るのなら、申し分も無いです。
マイクロソフトとソニー団結してゲーム機の世界を広げて行って欲しいですねー。
ヴィータにインストールされた、PlayStation Suite Dev。
これの管理下において自作アプリが動きます。
ただ、今のところ「オープンβ」という扱いで、正式版ではないんですよね。
正式版が発表されたら、今のは使えなくなるとアナウンスされているので、どうなるのか非常に非常に気になるところ。
PSストアで販売の意思の無い人には、今まで通り無償での個人開発を許可し続けて欲しい。
まぁ、できれば、なんですけれどね。
自作アプリが出来ると、電卓とかの日用アプリも自前で用意出来るから「ヴィータにはいつまでたっても搭載されない!!」などと、文句を言う暇が無くて良いです。
「無かったらお前が作れ!!」というのは、X68000で通過してますからねー。
別に売るわけじゃないから、自分が必要な機能だけを素早く作って、とにかく明日から使う!!みたいな芸当も可能だし、そういう「使えれば良いんだ」レベルでモノ作って持ち運べる自由さもヴィータの魅力としてバッチリ加わったんだよぅ。嬉しいよーーー。
■本領発揮のゲーム軍団■
ヴィータの本領発揮はその高度なゲーム軍団。
普通は、まず軽い日用アプリがあって、複雑高度でリソースをガバッと食う大規模なゲームソフトをどうするか・・・と悩むところですが、ヴィータは順番が逆で、生まれながらにしてその最高難易度の問題をクリアしているというか、もう努力とかじゃなくて、そういう生まれ方をしているわけです。
これからゲームどうしましょう、じゃなくて、Xbox360や、プレイステーション3に追従出来るほどのゲームをオギャーと生まれたその日から持ってるインパクトはもっと大きく宣伝しても良いと思うのだけど、ヴィータ自体、まだあんまり知られていなくて気落ちしてしまう。
専用ゲームがいかに凄いか、という話もしたいけれど、PSPのゲームがヴィータで進化するというのも大きい。
単に有機ELで美しい表示、トゥルーな画面!! というダイレクト・ハッピーな部分だけでなく、ヴィータOSの上で動作するメリットが大きい。
ライブエリアからのどこでもセーブに対応して欲しいと、強く強く強く要望するけれど、まだそれが無い現状でも、PSPでプレイするのを避けたくなるくらい、ヴィータでのPSPゲームプレイは快適でエクセレント。
ゲームをいつでも中断できて、音楽聞いたり他の事が出来る自由度は、そう、Windows7みたい。
あれほどの高度なOSとは比べにくいですけれど、ああいう感じ。
ただ、まだ安定したOSの制御のためか、同時起動できないアプリの組み合わせも多くてそこは今後の改良に期待ですが・・・。
とにかく、いよいよ離陸した感のあるヴィータ。
開発現場の方の努力には、最大限の感謝と敬意を表します。
これからも、激務だろうし、健康に注意してヴィータの強化をよろしくお願いいたします。
何か疲労で健康を害しそうになったら、どうかゆっくり休んで下さい。
それで遅延するなら全然OKですよー。健康が第一だもの。