この瞬間をどれだけ長く長く、永く永く待ち望んだことか!!
全世界のプロ・アマが渇望してやまなかった、極めつけの大人気レンズ、超望遠レンズ最高峰の新型が大発表されました!!
その名は「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」です!!
■驚異のスーパー・レンズ誕生だ!!
最初は、今までEF100-400Lを特徴付けていた直進ズーム方式が廃止になると聞いて、「単なるありきたりの超高性能レンズ」になってしまうのではないか?と心配していたのですが、そこはさすが16年間温めに温め抜いた叡智の結晶体、キヤノンもきちんと手を打ってきました。
そう、回転式ズームでありながら、「ズーム・タッチ調整リング搭載!!!!」なのです。
現行のそれと同機能であるならば、最も「タイト」にリングを締めると、何とレンズを好きな焦点距離で固定する事も可能であるため、あたかも単焦点レンズであるかのように運用が可能となるのです。
レンズが自重で落下しないようにロックするスイッチがありますが、あれをしぶしぶの守りのロックとすれば、ズームタッチ調整リングは、まさに攻めのロックと言えるでしょう。
入魂の最先端技術フルドライブ!!
従来からの美点であった、レンズ素材の頂点である蛍石とスーパーUDレンズのダブル搭載が継承されました。
元々、キヤノンは、特殊硝材をやたら多く投入しなくとも優れた光学設計を実現するメーカーだけに、頂点の「蛍石」と、最高クラスの「スーパーUDレンズ」の合わせ技はさすがに震えが来ますね。
また、キヤノン新開発のコーティング「ASC(エア・スフィア・コーティング)」が初採用され、その効果には期待が高まります。
ぶっちゃけ、レンズフードはデカくて邪魔な時があるんで、フードなしでも良かとですか? と小さな声で聞きたい・・・。
もちろん、手ぶれ補正は余裕のCIPA基準4段分(従来の自社基準は4.5段分相当)になり、防塵防滴構造化もきっちり果たされました。
手ぶれ補正モード3も搭載され、もしかすると、スポーツ撮影をするカメラマンにとっては手厚いボーナスではないでしょうか?
サイズは「小さくなる」などという噂がありましたが、真逆ででかくて重たくなってるじゃねーか!!の、94mm(径)X193mm(全長)ですが、はっきり言って望遠レンズは軽いとブレるから多少重たい方が好ましいという理屈もあり、耐久性の向上込みでこれは良い事だと受け取っておくべきでしょう。
スペックはまさにパーフェクト。
明るさに不満はあるかも知れませんが、400mmでF/5.6というのは十分に大口径であります。
F4通しが理想ではありましょうが、EF200-400mm F4のように、重さも値段もちょっとやそっとの差ではなくなる事が分かっているので、このF4.5-5.6というのはちょうど良い、まさに的の中心を射抜いた数値と言えるでしょうね。
キヤノンも自信たっぷりに大幅に画質が向上したと言い切っているため、長年言われて来た400mm望遠端の画質が大きく改善された事は明らかで(100-300は不満が聞かれなかった為)、400mmに新しい朝がやって来たと、最高の期待をかけたいと思います。