2015年6月17日水曜日

EOS KISS X7の操作性と、EOS KISS X8(仮)への期待

個人的に理想のカメラ「EOS KISS X7」ですが、今回は、主にEOS KISS X7の操作性について書かせて頂きたいと思います。


EOS KISS X7は、いくら絶賛しても足りないくらい気に入っているカメラですが、ミニカメラでありながら、操作性も素晴らしいというのも美点です。

最初は、体のとても小さなカメラなのだから、操作感覚は" ちまちま "してるかも知れないなぁ・・・なとど不安になる事もありましたが、実際、こうして使っていて、そんな事を思った事はないです。


たとえば、EOS 7Dをマニュアルモードで常時使用していた私ですが、そのEOS 7Dから持ち替え、同じくマニュアルモードオンリーで使ってなお、不満がありません。

機能の多寡はありますが、ミニカメラでは宿命のはずの"ちまちま"感は、このカメラにはありません。


EOS KISSは、マニュアルモードの絞りとシャッター速度操作を、たったの1ダイヤルで行う設計になっています。

機能の切り替えは、単純にAvボタンを押し込むだけなので、慣れるとダイレクト操作にもそう負けません。

1ダイヤルに抑えた事によって、スペースに余裕が作られ、結果的に、スイッチ類操作において、指の着地点に神経を使わなくて良いため、微細な操作ストレスが蓄積せず、長く使うほどに良さが分かる感じです。


シャッターを切るのと、ピントを合わせる機能を別々のボタンで行う「親指AF」が快適に出来るのも大きい点です。

右上の田ボタンに親指AFを割り当てているのですが、大型のEOSにも負けないくらい快適に操作が可能になっていて、仰天するばかりです。


EOS KISS X7は、トップビューも本当に好き。

キヤノンEOSデザインは、確かに一眼レフの中では最も好きなのだけれど、EOS KISS X7は一眼レフという枠を越えて全てのカメラの中で一番好き。

このカメラのデザイナーさんは、本当に天才だと思う。

ただ、EOS KISSシリーズはどれもそうなのだけれど、「カメラの設定を自由に記憶しておき、いつでも切り替えで呼び出せる、Cモード」がダイヤルに無いのが惜しまれるところ。

小さい一眼レフは、これからのカメラ情勢の中、最高に重要なポジジョンになると思う(そうでないと、一眼レフは緩慢に滅びると思う)んで、キヤノンには、このデザイン、サイズのままで、プロスペック版の発売も検討して欲しいところ。

はっきり言って、プロカメラマンも、本当は小さくてスーパースペックの一眼レフカメラ欲しいでしょ!? とか思う。


EOS KISS X7の操作性は、スマホにも匹敵するほどの優れたタッチパネルがとどめです。

シャッター速度も、絞りも、機械キーで出来る操作は全てタッチパネルでも可能。

たとえば、絞り操作もシャッター速度も、タッチパネルに表示された大きなゲージを緻密に動かして可能です。

これはオマケではないのです。

実際、東北の冬の峡谷撮影で、あまりの寒さで指が固まり、ダイヤル操作すらも出来なくなった時、タッチパネルで楽々とあらゆる操作がこなせて、もはやこのEOS KISS X7は、プロ機と呼んでも良い!!などと熱く思ったものです。

また、プロ機は沢山のボタンを表面にくっつけてアクセス性を良くしてますが、EOS KISS X7は、タッチパネルがその役割を果たしていて、ありとあらゆる操作が快適です。

プロ機と比べてしまうと、もちろん機能の多寡の差はありますが、タッチパネルで色々な機能を素早く設定できるX7も負けてないのではないか!?などと思えてしまうのが凄いところ。


また、EOS KISS X7は、ミニ一眼レフではあるけれど、決してミラーレスカメラと対立する存在ではない、というのも大きい。

なんと、ミラーレスであるEOS M2相当の機能が盛り込まれており、一眼レフか、ミラーレスかではなく、どっちもいっぺんに使えるわけなのです。

たとえば、ライブビュー撮影において、AFフレームを直接タッチパネルで指で指定し、機械キーの親指AFボタンでもってそこにピントを合わせ、シャッターボタンで撮影!!という事も普通に可能です。


■いつも持ち歩き、快適に写真が撮れる!!

私のEOS KISS X7は、常時フルマニュアルの、静音シャッターモード、1ショットAFで連写も全く使わないのですが、ひらひらと飛んでいる蝶々くらいなら、何の気なしにパッと1ショットでピント当てて、ささっと撮影する事が出来ます。


EOS KISS X7は、ミニカメラが諦めなければならない快適性と、一眼レフが諦めねばならない携帯性を、どっちもすべて持って生まれた、待ちに待っていた理想のカメラです。

撮影には何の妥協もなく、全力で楽しい!!


さらに常時持ち歩く記録用途ポケットカメラ・・・となると、EOS KISS X7さえあれば、もうスマホ/タブレットでいいのかなっていう思いもあります。

Xperia Z Ultraなんかは、画質は厳しいものの、撮影したらすぐに本体だけで活用出来るんでかなり実力が高い。

EOS KISS X7は、使えば使うほどに、ますます好きになって行くカメラですね!!

後継機のEOS KISS X8は、おそらくX7の美点は全て継承される・・・と思われるため、期待はますます高まります!!