PowerShot SX710 HSは、1/2.3インチセンサーなりの限度はあるものの、自由な画角でさっと綺麗に撮れて、想像以上に頼りになるカメラとして毎日大活躍してくれています。
まだ、身近なものをパチパチ撮るだけですが、早くも、スマホ/タブレットのようなモバイルカメラを使わなくなるくらいの勢いがあります。
朝の自然光のみで、サラダを撮影してみました。
マニュアル撮影ですが、色はさすがキヤノン!!
正直、モバイルカメラは、他で調子良くとも、こういった食べ物の撮影で「大撃墜」される事が多いので・・・ホント、ハードルを飛び越える事が出来た!という感じがしてホッとしてしまいます。
こっちは、うなぎです(お金なくて小さいうなぎです)。
夕食の撮影ですが、節電のために薄暗い中で、ノーフラッシュのマニュアル撮影です。
ISO感度は200、シャッター速度は1/2秒で手持ちです。
正直、1/2秒のスローシャッターで手ブレしないし、ここまで写るのかと驚愕してしまう。
あと、輪郭などが汚くなるので、シャープネスはいらねー!!という事でゼロにしてます。
まだ咲き始めのひまわりです。
このカメラは、EOSのピクチャースタイルほどではありませんが、「マイカラー」という機能でもって、画質を調整して撮影が可能でして、シャープネスをゼロにしています。
1/2.3インチセンサーの画質は、等倍で見ると、巨大センサーで余裕あるAPS-Cと比較すると1ドットが汚いのですが、シャープネスをゼロにするとかなり緩和されて、柔らかく自然な写真に近づきとても良い感じです。
シャープネスをかけても、画が安っぽくなるだけなので、ゼロで撮って行きたいなぁと。
上の写真のひまわりを、倍率60倍、1500mmで撮影しました。
この写真で見て欲しいのは、手ブレのなさの1点です。
望遠にとても強い、キヤノン独自サイズのAPS-Cに換算しても、938mm相当のレンズ・・・という恐るべき望遠なのに、手持ちで手ブレしない!!
ポケットカメラなのに、なんでこんなブレないのか・・・。
そしてこれは、1500mmどころか、3000mmです。
デジタルズームなので、1ドットが大きくなり、画質の荒れはありますけれど、3000mmで手ブレしてないのは軽く震えが来ますね。
ソニーの空間光学手ブレ補正なら、なんか納得できちゃいますが、うっすいポケットカメラでここまで強力な手ブレ補正が出来てしまうんだなぁ。
ちなみに、3000mmの手持ちだと、被写体がファインダー(液晶モニタ)から逃げやすくなるので、ラフには撮れないですけれど。
3000mmの威力だと、肉眼でもあまりよく見えないスズメとか、どかんと大きく写せます。
しかも手ブレしなくて、うへぇです。
しかし、写真のExif見ると、1500mmも3000mmも同じ焦点距離(デジタルズームのため)なので、どっちだったか混乱しますね。
赤い月を光学30倍、750mmで撮影。
ホワイトバランス=オートだと、白く補正されてしまうんで、太陽光にして見た目に近い色で撮影。
750mmともなると、割とでかく写りますね!!
マニュアル撮影です。
これも月です。
ホワイトバランスはオートで撮影。
ズームは39倍で撮影。
クレーターもそこそこ写り、おおっ、てなります。
これは、60倍、1500mmの月です。
さすがに1500mmあると、まるでトリミングしたくらいの大きさで撮れますね。
正直、ここまで写るとは思っていなかったのでかなりびっくり。
等倍で見ると甘いのですが、トリミングなしだから、2000万画素を満額で使えているので、トータルで見てかなりのディテールです。
手ぶれしないねぇ。
これは雨の中のシーンを、停車中のクルマの窓越しに撮影した写真ですが、「あっ、いいな」と思ったらさっと取り出してすぐに撮影出来る機動力はなかなかのもの。
さっと撮れるだけならば、ソニーのXperia Z Ultraも素晴らしいのですが、いかんせん画角と画質が厳しい。
でももう、PowerShot SX710 HSがあればオールラウンドで安心!!
ちなみに、なんでいちいちソニーXperia Z Ultraを引き合いに出すかというと、なんと、連携が可能だからです!!
PowerShot SX710 HSには、なんと「スマホボタン」が付いているんですね。
WiFiでもって接続すると、早い話、なんとこのカメラを、Xperia Z Ultraのカメラとして扱う事が可能!!
Xperia Z Ultraの液晶に、SX710 HSのレンズが見ている像が映し出されるのは、ちょっと感動。
もちろん、Xperiaからシャッター切って、撮った写真をそのまま転送して来る事まで可能。
WiFiですが、本体同士を直結出来るので、速度も心配ないです。
これは雨の中の撮影ですが、本体がとても小さいので、傘をさしただけでも割といけます。
ただ、レンズに雨のしぶきがついたりするので、工夫は必要。
このあたりは、完全防水のXperia Z Ultraが強いところですね。
それか、ソニーならTX30とかあれば安心なんですが、それはここで言ってもしゃあない。
その代わり、自由自在な画角で、どんどん好きな風景を切り取っていけるのはSX710 HSの絶大なアドバンテージ。
日没後の風景も雰囲気たっぷりに撮影出来ます。
このあたり、PowerShotの名前がついているだけの事はあるなぁと。
とにかく手振れ補正装置ISが優秀極まってるので、手持ち撮影でも、無闇にISO感度を上げず、ある程度シャッター速度を遅くして対応出来るというのは色々な場面で強いです。
これは、停車中のクルマの窓越しに撮影した真夏の景色ですが、クルマの窓って色がついているんですけれど、色かぶりも起きにくく、キヤノンのカメラの画作り面は本当に優秀なんだなぁ・・・と舌を巻きます。
キヤノンのオートホワイトバランスは信頼出来るし、キヤノンでだめだったらもうそれはしゃあないと納得するレベルまで到達してます。
ちなみに、シャープネスはゼロにしてあります。
まだ、本格的に色々と連れ歩く・・・というところまでは行っておらず、通勤とか、身近なものを地道に撮っているだけの状態ですが、それでもこれは色々と目が覚めるような良いカメラです。
あくまでも画質的には不利な、1/2.3インチセンサー搭載カメラなので、等倍で画質をチェックして、あーだこーだ言う性質のものではないですが、これだけ写れば十分!!というところには行っていると思います。
その上で、小さな30倍とは思えないくらいにレンズもいいし、価格はお得だし、持ち歩きはらくらくだし、デザインまですっげぇ良いし、とんでもない宝物カメラかも知れないですね。