今回の記事では、私の所有させて頂いておりますレンズの中でも最高級、「EF 70-200mm F2.8L IS II USM」レンズについて書かせて頂きたいと思います。
このレンズは、正直、私なんかがしのごの言えるようなシロモノではなく、世界ナンバーワンを競う、ワールドクラスのスーパーレンズです。
死ぬ気で購入させて頂いたレンズなのですが、いまだに所有させて頂いているという現実感が薄くて、たまに、自分なんかが持っているはずもない、みたいな意識があるのだろうか、存在を忘れてしまうほど。
このレンズは、とにかくすごいの塊。
まず、キヤノンというメーカーは、特殊硝材をなるべく使わずに極めて優秀なレンズを設計するのも得意としています。
「あっ高画質!」と感じるレンズでも、たとえば、特殊硝材のUDレンズは実はたったの1枚から2枚で済ませている、というケースもざらです。
そのキヤノンをして、特殊低分散「UDレンズ」を5枚(!!!)という、見たことも聞いたこともない大量投入を決断し、ボディや回路の造り、質感に至るまで、ありとあらゆる部位を徹底的に磨き上げた、プロの厳しい要求に応える名品となっています。
とどめに、あらゆる硝材の中でも頂点に位置する大型の「蛍石(ほたるいし)レンズ」が満を持して採用されているため、どえらい事になっています。
このレンズに傷つけるのが怖くて、なかなか外に持ち出せず、普段は日陰に置いた防湿ケースで眠っています。
このレンズは、堅牢な造りのプロフェッショナル用レンズとしては軽量なのですが、一般的にはやはりズシッと来る約1.5キロあります。
しかし、EOS KISS X7に装着すると、カメラ本体が軽くて小さいため、トータルではこのレンズをして携行しやすいものになります。
カメラ側に中途半端に重心が分散しないため、レンズ側を支えるだけでしっかりと構える事が出来て、とても快適です。
EOS KISS X7は、このレンズを、軽量システムとして運用する優れたカメラとなります。
カメラが小さいから、大きなレンズは不安だと思われるでしょうが、実際に使うとそんな事もありません。
重要な点は、EF 70-200mmシリーズは、すべて、インナーズーム方式と言って、ズーミングしても全長に変化が起きない(伸びない!!)ため、レンズ側が動いて暴れて小さなボディが振り回される事がなく、快適な撮影が楽しめるという点です。
また、キヤノンの高級モデル望遠レンズは、全てボディが白い素材なのですが、これは、でかいレンズの威圧感を薄めて、大変親しみやすくする効果もあります。
白レンズは、非常に美しく繊細な魅力に溢れていますね。
このレンズは、EOS KISS X7にとっても絶大なメリットがあります。
キヤノンのAFは昔から大変素晴らしいのですが、EOS KISSも実は凄いんです。
伝統的に、中央部1点には妥協がなく、絞り開放F/2.8のレンズを装着すると、何とよりAFの精度が高まる「F/2.8対応」クロスセンサーとなっているわけです。
このため、F/2.8(もっと明るくてもOK)レンズを装着すると、AFシステムが真の力を発揮する・・・という形になります。
ちなみに、EF 70-200mm F2.8L IS II USMはちょっと大きくなってしまうのですが、軽量で画質は折り紙付きなのが、EF 70-200mm F4L USMレンズです。
重さは何と705gしかなく、F2.8の半分以下。
昔のレンズですが、手ぶれ補正装置が無い分、補正光学系なしで光が入ってくるため、画質は歪曲も極限まで抑えられ単焦点並みにエクセレント。
F2.8とF4の前玉はやはりかなり違います。
F2.8は、画質にとてつもない余裕があるため、プロテクトフィルター(保護ガラス)を付けているのですが、F4の方は念のために何もつけていません。
画質を少しでも高めるための措置ですが、F4も、今まで随分使ってきて、画質にほとほと強烈な余裕があるのが身に染みて分かったため、今からでも67mmのプロテクトフィルター付けておくか・・・などと思ってたりします。
このレンズ(F2.8)、防塵防滴なのですが、もちろん、雨とかにそのまま当てるつもりはないので、雨の時は一応防水カバーは用意してあります。
まだ出番は無いですが、近日中にあるかも知れないです。