2016年6月19日日曜日

モバイル機としても最前線に復帰した、プレイステーション・ヴィータ

個人的に大ファンのゲーム機「プレイステーション・ヴィータ」ですが、このところ、モバイル機としても最前線に復帰しています!!


ヴィータは、一時は、モバイル端末として本当に熱かった。

ゲーム機としては異例も異例、「正式に」C#言語でもって自作アプリの開発が許された(私も実際に作った)り、ソニー自身も実用アプリがちょいちょいリリースされたり、本当に夢のようでした。

ただ、スマホ、スマホの世の中になり、ソニーもさすがに苦労する理由が見つからなくなったのか、モバイル関連のアプリはどんどんなくなってしまいました。


私も、Xperia Z Ultraとかあるし・・・という気持ちはあったんですが、やはり、大好きなヴィータで色々やりたいという気持ちは強く、このところヴィータを最前線に復帰させています。

きっかけは、やはり内蔵3G回線を本格的に利用するようになった事ですね。

いつでもネットワークに接続出来るという、ゲーム機としてはオンリーワンの特性は、ヴィータが失った機能をかなりフォローしてくれます。

ブラウザによるマップとGPSは、やはり大きい。

というか、これだけでも十分というシーンが多い。

ヴィータはゲーム機という事もあり、マップの航空写真モードだと、なんかゲームと現実が融合したような不思議な感覚すらあります。

Xperia Z Ultraでも、外で使うのは大体マップかツイッターアプリだよなぁ・・・とか思うと、ヴィータが一気に前面に浮上して来ます。


内蔵3G回線が前提だと、ヴィータが失ったアプリの数々は、Webページで動作するツール類で割とカバーできてしまいます。

ヴィータには付いていない電卓も、Webページで公開されている電卓を使えば良いだけ。

レイアウトには苦労しますが、レスポンシブル・タイプで、電卓が全面に広がるものも見つかるので好みの電卓を使えばよろしかろう、というところです。

なにしろ内蔵3G回線なので、スリープ中のモバイルルーターから接続するよりも遥かに迅速に利用可能なのも良い所。


あと、ヴィータのブラウザは、タッチパネルとハードウェアキーのハイブリットというのが果てしなく大きい。

有機ELモニタを指で隠さなくともすいすい操作出来るのはやはり美点。

誤爆なしのスクロールを可能とする背面タッチパネルも生きています。

文字入力もハイブリッドが威力炸裂で、LRキーでカーソルの送りや戻しが可能、四角ボタンで一文字削除とか、一旦慣れたら、他のモバイル端末の入力がイライラして使いにくく感じてしまうほど。

ただし、残念なのは、コピー&ペーストの機能が無い点。

ソニーもヴィータの機能をこれ以上アップする気はない空気で、あとは「このマシンが好きだ」というモチベーションで、現状の機能のままどんどん使いこなす方向性です。


あと、やはりカメラの存在は大きい。

画質は、キヤノンPowerShot SX710 HSと比較するどころか、昔の1998年のデジカメ黎明期レベルという状況なのですが、ヴィータはセキュリティが本当に固く、外部機器との連携も出来ないため、内蔵カメラの活躍の場は意外にあったりします。

ヴィータのカメラの課題は、とにかく不安定なオートホワイトバランス。

せめてこれを「太陽光」固定にでも出来ればなぁ。

ソニーそのもののやる気が無い中では無理だろうけど、ホワイトバランス固定だけでも、アップデートで何とかならないもんかなぁ。

画素数なんかいらないから、色だけ何とかなったら随分違うのだけど。


■やはりゲーム

なんやかんや言って、モバイル端末で外でやる事ってゲームが多いかも知れない。

となると、ここは、PS4ともペアを組める本物のゲーム機ヴィータの本領発揮。

こと、ゲームとなると、ヴィータのパワーはとてつもない。

最近は、すっかりゲームはヴィータがメインとなり購入タイトルも増やしています。

ずっと気になっていた「ソフィーのアトリエ」も購入しました!!

黄昏シリーズがとても好きなので、全然雰囲気の違う明るいソフィーはまだ慣れてませんが、これも素晴らしいタイトル。

ゲームとなると、汎用アプリでは色々と悔しい思いをしているヴィータが、もう怒涛の勢いで空に羽ばたくように生き生きしてくるのが嬉しい。


島根県の観光も兼ねた、ミステリーアドベンチャーゲームの「ルート・レター」もかなり面白い!!

主人公の性格がちょっと悪く、友好的に入って来る関係者を一気に警戒させるスタイルという斬新な展開なんですが、グラフィックは丁寧で力強く、まだプレイ途中ですがワクワクする作品です。

ヴィータは、「本職」のゲームがとにかく強いため、モバイル端末として持ち歩くのに本当に心強いものがありますね。