2018年6月17日日曜日

EOS M100かなり良い

私の好き嫌いは別として、やはりカメラの時代は急速にミラーレスに移り変わって来ています。

そこで、現在最も予算的に手ごろに始められる「EOS M100」を真剣に見て来ました。

結論を先に言うと、デザイン優先の入門機みたいなイメージを超えて、十分に本格派として活躍出来る素晴らしいカメラ。

長らく気が乗らなかったEOS Mでしたが、このEOS M100さえあればいよいよ・・・と思えるほどの良さです。


なんと、今回、初めて(!!)EOS M100のカタログを頂いてきました。

EOS M100は「良いなぁ」と思うたびに、要所、要所で、決定的な小型ボディ・良性能・良デザインと三拍子揃ったPowerShot Gシリーズが立ちはだかるなど、タイミングがずれまくって、今までカタログを手にする機会が無かったのでした。


EOS M100は、実機も良いですが、カタログも負けず劣らず良い感じ。

カメラのある生活の素晴らしさが良く伝わるし、カメラそのものの魅力も、限られたページ数の中で精いっぱい散りばめてあって笑顔になれました。

EOS M100は、個人的に、まず布目が施されたシンプルデザインはとてつもなく美しい。

シンプルで美しいというのは、言うのは簡単だけど、やろうとしたら本当に才能が必要。

無味乾燥な冷たいデザインになりかねないし、たった一つの飾りやラインを欲張っただけで台無しになってしまいがち。

EOS M100は、まさに大成功で、手にするたけで嬉しくなるほどの清廉さ、美しさに恵まれ、優しい温かみすら感じさせます。

キヤノンのカメラは、PowerShot G5X/G1X3、G9X、EOS KISS X7などなど、こういった才能の輝きに満ち溢れた「作品」が数多く存在する印象だけど、EOS M100も十分にトップクラスだと思います。


EOS M100は、モードダイヤルすら廃したシンプル構成のため、一見すると、デザイン最優先のフルオート初心者用カメラにしか見えないのですが、ぶっちゃけそんな事はありません。

モード切替はメニューからになるのですが、個人的には、一度マニュアルモードにしておけば、あとはほぼモードを動かす事は無い(カスタム設定モード=Cモードが無いため、モードを頻繁に動かす事はない)ため、問題は無いと思いました。

回しやすい電子ダイヤルでシャッター速度と絞りをスムーズに変更できるし、機能の切替も、カーソルキーの「上」に割り当てられており、シャッター速度と絞りの切替もやりやすいですね。

カーソルキーの下「INFO」ボタンを押すと、背面液晶いっぱいにEOS KISS X7などでもおなじみの「操作パネル」が表示されるので、ここからタッチパルでもって色々な機能を迅速に切替可能。

最小限のハードウェアキーとタッチパネルの融合により、フルマニュアルでも快適操作が可能というのは、もはやキヤノンの大得意技と言えるもので、これはポケットカメラで稀代の名機と断言する「PowerShot G9X Mark2」でも存分に見せつけている点でもありますね。


AFはすこぶる快適。

1点AFはもちろん、多点AFにおいても、ゾーンの考え方が良い感じ。

ゾーンのエリア(大カッコで示されます)を指でタッチして動かし、まずは大雑把にAFが当たるゾーンを指定。

あとはそのゾーン内で多点AFが発動する・・・これは見事。

AFの点なんか、多ければ良いという数値主義なんかは無意味で、逆に、数だけ闇雲に多いだけだとどうなるか? 変な場所にAFが当たりやすいだけで足を引っ張られてしまう。

EOS M100は、もちろんそういう物ではない良いものですね。

この美点は、EOS M100に限らず、今やキヤノンミラーレス全体が基礎として持っているものになっていますね。


握りやすいグリップが無いなど、やれば「けち」を付ける事ももちろん可能ですが、EOS M100は、コンパクトカメラとしての立ち位置をしっかり守ったままで、レンズ交換式ミラーレスとなっているわけで、満点のカメラだと思います。


より本格的に使用したいのであれば、さらに高性能なEOS KISS Mも良いのですが、EOS M100は値段のメリットも大きいです。

あくまでも今日現在の仙台価格に限ると、EOS M100は、EF-M 15-45mm F3.5-6.3レンズ、EF-M 22mm F2レンズといった、EOS Mをやるなら絶対にあった方が良い2本のレンズがセットになった「ダブルレンズキット」が、なんとEOS KISS Mのボディよりも安い。

キヤノンは、ついにミラーレスに舵を切ったわけで、今後、今までのペースでは考えられない短期間・多数量の高性能高機能ミラーレスボディが登場するのは確実です。

どんな時代になっても、魅力的なコンパクトカメラ型のEOSを先にしっかりおさえ、さらに2本のレンズを得て、新しいカメラの大海原に船出する。

そういう選択もアリかなぁと。