2012年6月9日土曜日

すごいぞHDR-PJ760V!! 500万画素の「写真機」として堅く使える!

今回の記事では、非常にいまさら、遅ればせながら、という事を謝りつつ、HDR-PJ760V実機撮影してきた写真を見てみたいと思います。

まずその前に、私の常時携行する愛機「HDR-XR500V」ですが、600万画素(4:3時)デジカメとして大化けしました。

ミラーレスカメラの流行をキッカケにふっと浮かんだ考え・・・

片手での撮影さえ熟考され、小型さと快適で楽しい撮影を両立した「ビデオシューティングスタイル」こそが、究極のミラーレス一眼カメラなのではないか?
というわけでHDR-XR500Vを「写真機」として見直し、感動しながら今日に至るわけで、その直系の後継機にしてファイナルスペックなHDR-PJ760Vは、さてどうだろう!!(ドキドキ)。

ちなみに、掲載の写真は、PSVITA(ヴィータ)で見やすいように横960ピクセルにさせて頂きました。

■2400万画素モード vs リアル500万画素■


いきなり、2400万画素モードと、500万画素モードの比較です。
HDR-PJ760Vは、4:3比率の写真ではなくて、16:9比率のハイビジョンを軸足に設計された1/2.88インチ裏面照射センサーなので、4:3ではリアル500万画素になります。
超解像技術を使って、何と2400万画素の写真が撮れるというのを大きくアピールしてますが、2400万画素はリアル画素の写真を拡大してるだけなので、特に被写体を細かく撮影できるわけではありません。

だけって言いましたが、リアル画素を大きく劣化させずに拡大するという超解像技術は見事なもので、大きく引き伸ばした写真を印刷するとか色々な用途には価値がありそうです。
ただ、繰り返しますが、画素数が多くなったからって元の写真に無い情報が増えるわけでもなく、ファイルサイズが一枚6メガバイトオーバーと巨大になったり、体感でハッキリと処理速度も落ちる、バッテリもそれだけ余分に消費するという事で、個人的にはリアル500万画素モードにフィックスしときたいなぁという感想であります。


ただ、圧縮効果という言葉がありますが、2400万画素の写真を縮小した時の精細感は圧倒的なものがありますね。
写真はヴィータを2400万画素で撮影して横960ピクセルに縮小したものですが、もっと大きなサイズでもゾッとする精細感が得られると思います。

■見事なリアル画素の画質■


2400万画素は必要に応じて・・・という感じですが、リアル画素(4:3で500万、16:9で600万)は、もう素晴らしいの一言。
1/2.88インチセンサーに無理をかけない画素数は、HDR-XR500Vの時から健在で、そりゃEOS KISS X2などど比較してしまうと所謂デジタル臭い画質ではありますが、十分に等倍で鑑賞しても納得出来るレベルになっています。


HDR-PJ760Vは、センサー自体が進化しているのにも関わらず、画素数に無理をしなかった英断により、技術進化分をまるまると画質の向上だけに振り向けられた印象で、階調の滑らかさは、1/2.88インチというサイズから想像するような「あなどり」なんかしてる時代じゃないし、ホワイトバランス制御、フォーカス、全域に渡って進化の手応えを感じます。

ちなみに、片手撮影のために超テキトーなホールドしてるのに、手ぶれが皆無!!空間手ぶれ補正の威力は撮影者が意識してなくとも炸裂中ですね・・・こらスゲェ。

■マニュアル撮影で感動■


HDR-XR500Vでは不可能だった、絞り値を指定してのマニュアル撮影。
HDR-PJ760Vでは、ダイヤルを絞り変更用にセットするだけで、クルクル回して自由に変えられるので快適!!
絞り開放F/1.8で撮影してみました。
しかも、カメラ先端が被写体に完全接触して接写出来る!!んですね。
さらに、虹彩絞りが生きているこの背景のボケ味ったら、どうでしょう。
なんかもう、シビレますね。


これも、マニュアルで、絞り開放F/1.8で撮影してみました。

F/1.8なんて、もしも一眼レフなら、あまりにピントの合う範囲(被写界深度)が浅すぎて、逆に苦労する場面。

1/2.88インチセンサーであれば、なかなか程よいピント範囲と、虹彩絞りの美しいボケが同時に得られて表現としてアリだなと嬉しくなります。

逆に一眼レフを使うからこそ1/2.88インチの良さが分かるという事もありますね。

換算26mm相当の超広角ズームレンズの描写は、実に見事。

ただ、特殊低分散レンズは使っていないみたいで、色収差はそれなりに発生するかなという印象。
ただ、高性能のカールツァイスT*(ティースター)レンズだけに、メーカーの哲学もあって、一概にどうとは言えないのがレンズの世界ではあります。

※追記で訂正です。特殊低分散レンズは使っていました。申し訳ありませんでした。あらためて記事を書かせて頂きました。


これも絞り開放F/1.8の写真ですが、ハンディカムが、真剣に写真機となってるのを実感しますね。

ソニーは、ミラーレス一眼や一眼レフの一流メーカーでもありますから、いまさらハイビジョンカメラを写真機として売り出す気はさらさら無いでしょうけど、今だからこそ、小型さと撮影の快適さを高度に融合したビデオシューティングスタイル写真機は、深く心に飛び込んでくるものです。


HDR-PJ760Vですが、早く蔵王とかに持ちだして、風景撮影とかやってみたいなぁと。

単に画質だけじゃなくて、このカメラは、トータルでの進化がずば抜けている。
あの、小型ビデオカメラの闇を一夜にして打ち払った夜明けの名機、HDR-XR500V登場時にに勝るとも劣らないくらい、心が浮き浮きします。


ちなみに、最小絞りはF/9.6です。

私のHDR-XR500Vを撮影してみましたが、ここまで絞ってもヘコタレないのは良いなぁ・・・
ちなみに、とてもとても欲しいですが、いかんせん予定外なので予算が全然組めてません。
まぁ、世の中思い通りに行かなくて当然だけど、努力はしようっと!