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キヤノンのコンパクトマクロレンズ「EF-S 60mm F2.8 USM」は、それまで「マクロレンズはオートフォーカスなんか二の次」という常識を覆し、積極的にAFで気軽に撮影しちゃえ!!という、スナップマクロレンズという地位を確立したユニークなレンズです。
最高速度クラスのキヤノン超音波モーターUSMが下支えしているAFは、他のUSMレンズがそうであるように、スパッ、スパッと軽快に当たるので、ワクワクして来ます。
快適な60mmレンズとして撮影を楽しみながら、シームレスに接写も可能というのは、本当にこたえられない魅力です。
デザインも良く、サイズも重量も最小クラス。EOS KISSシリーズとのバランスも良好です。
今回掲載させて頂いた写真は、EOS KISS X2に装着して、開放F/2.8で撮影したサンプルです。
このレンズは、性能/評価ともに大変高いものがあります。
私が信頼して参考にしている海外のレビューサイトでも、9.6点という高得点。(点数は変動しますので、この記事を書かせて頂いてる時間時点での点数です。)
海外のレンズテストを見ても、特に歪曲のなさにおいて特段の優秀っぷり。
歪曲を計測すると、たったの0.0778%しかなく、実用上は歪曲しないレンズ言えましょう。
欠点は、どこでも言われてますが、どういうわけか円形絞りを採用していない点でしょうね。
最新のタムロンSP 60mm F/2 Diレンズでもそうなので、コンパクトマクロでは、色々難しいのかな??
ただ、ネットを見ると、どうやら、手振れ補正装置を装備した新モデル「EF-S 60mm F2.8 IS USM」が準備されているという噂があります。
円形絞りは、そっちで採用されるのかも知れませんね。