EOS KISS X4の画質ですが、雑誌やネットを問わず、その仕上がりの素晴らしさを前にして、やはり極めて高い評価が寄せられていますね。
実際に自分で試し撮りしてみた範囲でも、その良さが実感できています。
高感度の画質だけに限定してみても、ISO 1600はもちろんのこと、最高感度の6400までもが充分に使えるものであり、そのメリットは計り知れないものを感じます。
特に、1800万画素センサーは、画素数が多すぎて画質が劣化しているのではないか、という心配は完全に消え去り、それどころか画質の向上をもたらしています。それも、1800万画素の情報量の多さが写真の立体感などの品質向上に大きく寄与するという、誰も想像すらしなかった大逆転ホームランの結果になっているようです。今や、キヤノンは完全に1800万画素を自分ものとしたと言って良いのではないでしょうか。
EOS 20Dの820万画素センサーに次ぐ、セカンドインパクトがついに訪れたと言って良いでしょう。
驚くべき事は、実のところ、EOS KISS X4は、準プロ機と言えるEOS 7Dを画質において上回っているようです。
確かに、既に発売されている雑誌でも、気がついたレビューアの方はそれとなく指摘していたのですが、海外サイトの検証によると、明確にEOS KISS X4(=EOS 550D)は、EOS 7Dを上回っているとの結果が出ておりました。
カタログなどではよく分からないですが、どうやらEOS KISS X4のセンサーは、EOS 7Dのものをそのままチャンネル数減で流用したのではなくて、本当に新規開発した1800万画素センサーらしいです。つまり、センサーだけで言えば、EOS KISS X4の方が、EOS 7Dよりも、0.5世代進化しているわけです。(AFなどは圧倒的に「最強」EOS 7Dが上ですが。)
これにより、EOS KISS X4は、キヤノンAPS-CサイズEOS史上において最高画質機ということになりそうですね。ただ、EOS 7Dも画質面では良い意味で同格の存在に間違いはなく、EOS KISS X4の高い評価は、むしろEOS 7Dの評価をも合わせて高めてくれるのではないかと思われます。
いや、画質、画質と言いますが、確かに写真はカメラの画質では決まらないです。
ベンチマークや検証などで多少差があったとしても、実際に写真を撮る段になれば、そんな事よりも気にする事が多くてむしろ忘れてしまうはずです。
しかし、そうは言っても、カメラは自分の大切な相棒でもあるわけで、「実際どんなカメラなの?」というのは気になってしまいますね。
(追記)
実は、まだ本決まりではないのですが、屋内スポーツの撮影のご依頼が来ました。
私の今までの「ゆるい」スポーツ撮影からすると、かなり難易度の高い内容で、EOS 7Dじゃないとだめかなぁー・・・と弱気になっていました。でも、買う予算が作れない悲しさ。
ぶっちゃけEOS KISS X2の中央部一点に賭けてみる情勢です。
ただ、出来れば、EOS KISS X4があればなぁと思います。AF同じでも、ISO 6400と、1800万画素は、計り知れないメリットですから。