あれっ・・・と思った。
今年は、期待していた商品が軒並み期待はずれで買う気が起きないものばかりだったなぁと。
iPhone4、iPad、iPod Touchは、出たらすぐにも買いたい勢いだったけど、実際に出てみれば、あまり心に響くものではなかった。良いものなのは分かるけれど、それを上回る「気分的な」打消し要素が付いて来てしまったかなぁという感じ。
ただし、アップルが悪いとかいういう事を言いたいわけではなくて、アップル以上に、ライバルが対抗として発売した製品に魅力が無く、負の相乗効果でどうでも良くなってしまった感じもあります・・・。
PCは、Aspire 1410の後継として期待していたCore i3、Core i5搭載のモバイルノートが、全然期待ハズレなのが予想外でしたね。値段が高いか、小さくないか、バッテリが全然もたないか・・・。
Acerも、Aspire 1410が何かの奇跡だったのかと思わされるくらい力が入ってない。
おそらくは、iPad対抗のタブレットPCを冬に出す準備で、本来のノートはぶっちゃけどうでもいい状態にランク落ちしたんだなーとは思いました。
カメラは、EOS 60Dが、まさかEOS 20Dの後継機の地位を捨てて、EOS KISSシリーズの上位版に変化するとは想像もしていませんでした。やがて発売されるはずのEOS KISS X5との潰しあいにならなければ良いのですが・・・。
NEX-VG10は、ちょっと期待が高すぎて申し訳なかったというところ。
逆に、昨年発売されて、一年近く経過されてから今さらながら購入したEOS 7Dが予想の何倍も素晴らしい。夢の家庭用レンズ交換式ハイビジョンカメラの座をNEX-VG10から完全に奪い、しかも、日々その魅力を増大させ続けているのは、全く予想も何も出来ませんでした。
NEX-VG10と、EOS 7Dの大きな違いは、ずばり「手抜き感のあるなし」。
EOS 7Dは、まだ足りない部分は多いけれど、それは開発しきれなかっただけで、キヤノンは全力を尽くしたというのがありありと伝わってくる良質カメラ。
そもそも、写真機という、ハイビジョン撮影には不利なボディ形状でありながら、そこを逆手にとり、写真機のスタイルと操作性を貫き通して、プロ用のハイビジョンカメラに匹敵するほどの機能をあくまでも写真機で置き換えて実現しているのが圧巻。
また、複数のユーザー設定を瞬時に切り替えたり、高速処理でムービーと写真をまんべんなく撮影出来る実用性の高さ、動画撮影中のAFが開発しきれていない代償として、撮影前に使える一眼レフの「二次結像位相差検出AF」で超高速・超高精度AFが可能で、撮影者に快適に撮影してもらおうという意欲に溢れた傑作機に仕上がっています。
EOS 7Dは、スペックうんぬんではなくて、実際に過酷に使ってみてその魅力が分かるタイプ。
NEX-VG10は、非常に有利なスタイルでありながら、謎の手抜き感がすぐに分かってしまうのが、運命の分かれ道ではありました。
あと、レンズは別ですね。EF 70-200mm F2.8L IS II USMは、想像の遥か遥か上を行く素晴らしい製品でしたが、ヨドバシ奇跡の値引きセールによって背中を押され、急に夢の購入がかなったので、事前に期待する暇とかもなかったんですよね。レンズは十年、二十年スパンの「資産」というような位置づけですから、他の製品とは一線を画していますね。
さて、今年は今後どうなるんでしょうね。
まだまだ「秋・冬の陣」があるじゃないかと思いますけれど・・・。
PCなんかは、iPad対抗準備が完了するであろう冬あたりが本番なのかも知れないですね。