2014年9月21日日曜日

EOS KISS X7とシグマ30mm F1.4 EX DC HSMレンズの高感度で、仙台富沢遺跡を撮影してみました

今回の記事では、EOS KISS X7に、シグマの広角大口径レンズ「シグマ30mm F1.4 EX DC HSM」を装着し、仙台は富沢遺跡に行って撮影して来ました。

この富沢遺跡という場所は、かなりSFチックな場所なのです。

遺跡の保護のため、巨大かつ薄暗い地下施設に覆われており、内部は完璧に空調されたミステリアスな雰囲気。

ちなみに本気で暗いので、せっかくならEOS KISS X7の高感度モードメインで撮影を敢行(?)してみました。

高感度と言えば、押しも押されもしないEOS 6Dという大きな存在がありますが、X7で大丈夫か!?
期待と大きな期待で胸がドキドキでした。



■まずは機材から

EOS KISS X7と大口径レンズが組み合わさると、必要を超えた迫力が出るというのは、EF50mm F1.4 USMレンズで分かっていたのですが、貫禄のあるシグマレンズは、その度合がキヤノン純正EFレンズよりもさらに上って感じです。


シグマは、最近、デザインを変えてしまいましたが、石のような質感を持つEXシリーズは、昔からとても好きで、キヤノンがLレンズなら、シグマはEXレンズだ!というくらいの存在でありました。

この30mm F1.4 EX DC HSMは、APS-C専用のEXレンズであり、外観は非の打ち所がないくらい立派な仕上がりです。

キヤノン純正EFレンズは、あまり威圧感が無いようにデザインされている感じなのですが、どっこいシグマは手加減なしで迫力を出して来ますね。


EOS KISS X7は、そのボディの小ささから、装着するレンズを片っ端から、より大きくて立派な姿に強調してくれる「性質」が備わっているのですが、ただでさえ迫力重視のシグマレンズだと、刺激がかなり強い外観になりますね。


ちなみに、花型パーフェクトフードは標準で付属していて、そのデザインもバッチリです。


レンズマウント側の後玉(レンズ)の大きさったらどうでしょう。
はぁー・・・やっぱり、大口径レンズだよなぁ・・・と見入ってしまいました。



■いきなりISO 1600

いきなり、EOS KISS X2における限界最高感度であるISO 1600で撮影してみました。

おおおー。
EOS KISS X7においては、ISO 1600は、全く問題なしという感じですね。

ずっとISO 1600が限界最高感度のEOS KISS X2で写真撮ってたので、感慨深いものがあります。


少なくとも、ISO 1600までキチンとしていれば、後は工夫で何とかなりそうなんで、かなり安心出来ますね。

色合いもディテールも、何ら問題ないです。



■一気に、過酷なISO 6400

次は、一気に、EOS KISS X2では遠く及ばない世界、ISO 6400で撮影してみました。

正直、EOS 7Dでも出来れば使いたくない、このISO 6400は、もちろん期待はしたいが、無理かも知れないなぁ・・・って、弱気で撮影してたところがあります。

しかし、あらっ、ISO 6400も結構イケるんじゃ!?って感じです。

輝度ノイズは乗ってますが、これはわざとです。
実のところ、ノイズリダクションを最大にすれば、ツルツルにも出来るんですよ。
でもね、そうするとディテールがすっかり溶けてしまって、鼻がつまるような画質になっちゃうので、悩み所。


遺跡を見学してらっしゃる方の後ろ姿にピントを合わせて、ISO 6400で撮影してみました。

輝度ノイズはかなり残存していますが、その見返りとして、服の繊維等のディテールも粘り強く残ってくれているし、それにノイズったって、電気的な嫌なノイズというよりは、フィルムの粒子みたいなものとしてプラスに捉えていれば良いのかなぁという所です。


ISO 6400だと、美しい色がメインテーマとなっている写真や、女性のポートレイトなど、少しの荒れも許されないみたいなシーンでは辛いところですが、遺跡のようなアースカラー的なシーンなら、驚くほどに大丈夫な感じですね。

1800万画素のAPS-Cセンサーって、ISO 6400は「ついてますよ」ってだけで、あまり使えないのかなぁという印象を持ってましたが、どうしてどうして、ここまで撮れれば。



■どのくらいやれるのか?
ISO 1万2800の世界


正直、さすがに「設定出来るだけ」で、写真としては無茶な画質になるだろうと大きな期待をせずにISO 1万2800で撮影してみました。
むむむ・・・ISO 12800も結構行けるんではないか!?
輝度ノイズは盛大ですが、ディテールの溶けをなるべく防ぎたかったんで、ノイズリダクションは緩めてあるのです。

それに、むしろ、高感度写真らしい、粒状感溢れる
ものという感じです。


仙台富沢遺跡で公開している、「古代の地層」に映る人物の影を、ISO 12800でもって撮影してみました。

被写体にもよるのでしょうが、ISO 12800も想像以上に行ける!!という感触です。

写真を撮る前は、限界がISO 3200で、ISO 6400はオマケ、ISO 12800はお遊びの画質・・・みたいな予想をしていましたが、少なくとも今回はISO 12800も普通にアルバムに入れて置きたい仕上がりになってます。



■まさかのISO 25600

通常では使えない、メニューから自分の意思でONにしないと使えない、EOS KISS X7の限界最高感度ISO 2万5600です。
25600て! まじめにやれ!と言いたくなるくらい、冗談としか思えないような高感度モードですが、もちろん真面目です。

というか・・・。

あれ、ISO 25600も、別にダメってわけではない気がする!?

確かに、さすがに胡椒をまぶしたような輝度ノイズがザーッと乗っては来るのですが、これは輝度ノイズをわざと残しているからで、ギリギリでディテールも、そこそこにはあるかなぁと。


これもISO 2万5600ですが、粒状感のある写真として捉えると、なかなか行けるんじゃないかという思いです。

まぁ、綺麗なものを綺麗に再現する・・・とかいう場合には使えないでしょうが、そういう場合は、EOS 6DとてISO 25600は使わんだろう・・・とは思うんですけど、普通に25600で写真撮影してたらすみません。


ちなみに、ノイズリダクションを最大値にしてみました。

ISO 2万5600も、場合によっては使って行けるかなと。

まぁ、高感度で美しい写真を撮らないとならない・・・みたいな場合は、もはやEOS 6Dの出番でしょうけれど、EOS KISS X7もやっぱ頑張るなぁ。
無論EOS 6Dにはかなわないのは当たり前としても、今回に関しては事前の想像よりも全然良い結果でありました。



■おまけ
ISO 100のEF40mm F2.8 STMレンズ撮影

ずっとシグマ30mm F1.4の高感度写真ばかりだったんで、最後は、EF40mm F2.8 STMレンズのISO 100の写真です。