2016年11月27日日曜日

7D、X7、G5Xのマイカメラオールスターズで雨上がりに仙台の峡谷を撮影しました

私の主力カメラ「EOS 7D」「EOS KISS X7」「PowerShot G5X」のオールスターでもって、仙台の峡谷を撮影して来ました。

三脚に据えるのは、小型かつ、ミラーレス撮影も長けているEOS KISS X7、手持ちで機動力を発揮するのがEOS 7D、状況の記録や無理な体勢などの遊撃手にPowerShot G5X、この役割なのですが、結果的に大ホームランでした。

それぞれの美点を最大限に活かせた気がします。


■手持ちで機動力発揮、EOS 7D

体が大きく、ミラーレス撮影が弱いが、絶大な安定性を誇るEOS 7Dは、三脚よりもむしろ機動力を発揮する手持ちが適している、そう考えました。

EF-S 24mm F2.8 STMレンズで、雨上がりの水玉が乗った植物に近寄って撮影。

卓越したファインダー像の美しさにも惚れ惚れします。

体が大きいとは言え、EOS 7Dは、パンケーキレンズによってかなりの機動力を発揮しますね。


立ち上る湯気も、手持ちならではの自由な構図でさっと撮影。

急な動きにも、安定性抜群の7Dボディはビクともせず、手持ち撮影の幅を広げてくれます。


落ち葉が生み出すちょっとだけ興味深い風景。


これを撮影した当日は、EOS 7Dを再起動すると決めて、まだ日が浅かった頃。

確かにボディは立派と言うしかない立派だけど、電子的な部分はもう古くなってるし、EOS KISS X7とかなり差があるのでは?と心配してましたが、全然負けてません。

紅葉もきめ細かくばっちり撮る事が出来ました。

デュアルDiGiC-4は、極端な高感度には弱いかも知れないけど、言ったらそんくらいで、今でも何の不安も無いのが再認識出来ました。


EOS 7Dは、画素数がEOS KISS X7と同じ1800万画素なので、時代に関係なく写真サイズを合わせられて色々とやりやすいです。

いまもって脈々と続く1800万画素センサーですが、その元祖こそがEOS 7D。

そんな歴史に思いを馳せてしまいますね。


EF-S 24mm F2.8 STMと7Dとの相性はとても良く、大きなカメラだから気軽に振り回しにくい、というカチカチの思い込みを、ふんわりと溶かしてくれています。

7Dは、連写どうこうじゃなくて、1シャッターのレスポンスが電撃かつ、味的にも素晴らしいフィーリングを発揮するので、ありとあらゆるジャンルの撮影に美点となって効いて来る感じですね。


■三脚で魅力さらにアップのEOS KISS X7

EOS 7Dを再び使い始めても、EOS KISS X7の魅力は全く揺るぎありません。

むしろ、この小さなボディで、一眼レフの美しいフィーリングをばっちり発揮し、いついかなる時も快適に撮影できるカメラがいてくれる事に感謝。

EF-Sレンズも素晴らしいですね。


EOS KISS X7は、フィーリングが美しいだけでなく、その軽量ボディは三脚でも威力発揮。

三脚に負担をかけないので、設置の自由度がハンパじゃないです。

三脚を置くスペースが不足してても、アクロバティックな角度で置けたりするので、撮影の自由度が極めて高く、撮れるのか撮れないのかの瀬戸際に強いカメラだと再認識。


EOS KISS X7が三脚に強い理由のもう一つは、ミラーレス撮影に強い事です。

ハイブリッドCMOS AF2は、液晶をタッチするだけで、自由自在にAFポイントを指定出来て、後は親指AFボタン(田ボタンに割り当て済)を押し込んでピントを当てて、シャッター切るだけ。

EOS 7Dも、もちろんミラーレス撮影は可能なのですが、実質的に像面AFは使い物にならないので、クイックモードで一旦ミラーレスモードを切って一眼レフセンサーでピント当てるか、素直に10倍拡大してMFで合わせるか・・・なのですが、EOS KISS X7はあっさりスッキリなワンタッチなのが素敵。

もっと進化したデュアルピクセルCMOS AFも世の中には出ていますが、風景撮影においては、ハイブリッドCMOS AF2で100%オッケーです。


EOS KISS X7の美点は、東北の寒さで(手袋してても)指が凍るように動かなくなる事があるんですが、その時は、タッチパネルでシャッター速度や絞り値をすいすい変えられる事。

メイン電子ダイヤルは、ほどよい硬さがあるのですが、本気で指が動かない寒さだと、それすら回せなくなるくらい追い込まれます。

タッチパネルはスラララーと数値を自在に変化させられるので、どれだけ感動したか。

まぁ、無いなら無いで気合で何とかするんでしょうけど、あれば使いますねぇ。


EOS KISS X7は、EOS 7Dよりも進化したDiGiC-5を搭載しているものの、デュアルDiGiC-4の方がきめ細かい部分が多いかも知れないですね。

キヤノンはDiGiCの世代が上がると、十数倍の性能アップとか言うけど、そういう部分もあるし、デュアルの方が良い事もあるだろうし。

実際、優劣というよりは、DiGiCの世代で、個性が違う・・・そんな感じですね。

DiGiC非搭載の時代の、EOS D30やEOS D60の方が画が好みだ!という声も聞きますし、自分が使ってみてどう感じるのかというのが一番で、それは自分勝手とかいう話ではなくて、色々な事につながるであろう、大切な真理なんだろうなと思います。


ちなみに、EF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STMレンズは、この場所のデビュー戦でしたが、あいかわらず良いレンズです。

今やもう、EF-S 24mm F2.8 STMと、エース格を争うレンズになってたりします。


EF-S 10-18mmを使うと、超広角ズームはこれ一本でずっとやっていいな!と思えます。

ただし、軽量化と低価格化を達成した代償として、部材の耐久力が低いというのは明らかなので、言ったら当然なんですが、大切に使っていかないとなと思いを新たにします。

このレンズが壊れたら、心理的なダメージも大きい。


■何よりも頼もしいPowerShot G5X

PowerShot G5Xは、手の中に収まるミニミニカメラなのに、操作性や画質が一眼レフと同等という、たぐいまれなるキャラクターです。

どんな機材を持ち歩こうとも、ぶら下げていて苦にならないので、安心感がすさまじい。

たとえば、撮影中の記録メモ写真なんかも、もはや妥協のない画質と操作性で残しておけるので、かなり楽しい。

G5Xは、デュアルピクセルCMOS AFを搭載したEOS M5とは違い、オール・コントラストAFのカメラだから、動体撮影には向かないですが、タイミングさえ体で覚えておけば、腕である程度なんとかなるのも事実。

機械に頼れる今、そこまで練習するかどうかというだけで、むしろチャレンジする甲斐のあるスーパーカメラの一台だという認識です。


薄型ボディは、一眼レフで実現したら極めて大きく重く値段も高額になる、(APS-C換算)15-63mm F1.8-2.8という大口径ズームレンズ、なんと本体に収納。

ミラーレスカメラは、本体は薄くとも、レンズ付けたら怒りのリバウンド!というのが常ですが、それはなく、真の薄型と言えます。

行く途中の風景とか、自由な構図で残しておけるのも大きい。

握りしめた一眼レフのレンズが被写体に通用しないレンズだった時、ふと見ると、あっPowerShot G5Xをぶら下げていた!!という時の心境は、まさに地獄に垂らされてきた救いのくもの糸。

まぁ、G5Xでもだめで、結局くもの糸切れちゃった・・・という事もあるけど、そりゃあ完璧なものはないし。


PowerShot G5Xの本領発揮がこの写真です。

肩にEOS KISS X7を装着した三脚をかつぎ、左手にEOS 7Dを持った状態で移動中、足元に広がる水の風景を撮りたくなった時、そのまま右手に持ったG5Xで思った構図で快適に撮影。

今までにない、一片の悔いも何の心残りもない状態で峡谷を後に出来た日でもありました。