シグマが、とうとう、長年純正の独壇場だった広角24mmの超大口径F1.4を発売しましたね。
その名も「Art 24mm F1.4 DG HSM」ですが、見てきました。
結論から先に言うと、よほどシビアな用途かプロカメラマン以外は、もう純正Lレンズを買う必要は無いのではないか!?と思えてしまうくらい良いレンズに思えました。
■まずは外観編です
(※PowerShot SX710 HSで撮影)
EOS KISS X7に装着しているので、とんでもなくデカいレンズに見えてしまいますが、実際は・・・いや、実際もでかいはでかいですが、体感で言うと純正とほぼ同等。
純正650g、シグマが665gなので、若干重たくはなってますね。
(※EOS KISS X7+ Art 35mm F1.4 DG HSMで撮影)
デザインは、文句なしにかっこ良い!!
純正のEF 24mm F1.4L II USMは、大変憧れているレンズでしたが、圧倒的な存在感を誇示する「ヴァーミリオン・リング(赤鉢巻き)」はともかくとして、シグマの方が個人的には、渋くて高級感で勝っているんじゃないかな・・・などと思えてしまいます。
(※EOS KISS X7+ Art 35mm F1.4 DG HSMで撮影)
フィルター径は77mmで、前玉も、超大口径F1.4に相応しいですね。
(※EOS KISS X7+ Art 35mm F1.4 DG HSMで撮影)
後玉ですが、これですねー、これ。
超大口径F1.4らしさ、大炸裂といった感じですね。
■実写テスト編
いよいよ、Art 24mm F1.4 DG HSM + EOS KISS X7での実写です。
最短撮影距離ギリギリでの、開放F/1.4です!!
広角24mmでありながら、超大口径F/1.4の表現力!!
画質も文句なしに美しい。
ただ、サードパーティ製レンズという事で、気になるのがAF速度やAF精度。
どんなに写りが良くても、ここで手落ちがあると、買ったとしてもストレスで疲れ果てて疎遠になってしまうのは火を見るよりも明らか。
まず、純正と比較してしまうと、シグマでは歯が立たないのは当たり前です。
純正のEF 24mm F1.4L II USMは、EOSシステムに100%適合させて徹底的に作りこんだまさに「純正」ですから、AFの速度と精度はパーフェクトで、このあたりで真剣勝負してしまったらいけません。
ただ、そういう差はあるとしても、シグマのAF速度と精度は、個人的には十分に満足が行くものでした。
シグマは、SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSMの、とてつもなく悪いAF精度に苦しみ、EOS KISS X7のハイブリッドCMOS AF2でようやく復活した感じでしたから、個人的には警戒感が強かったりするのですが、大丈夫そうです。
鈍行列車と新幹線の差ではなくて、新幹線か、リニア新幹線か、という感じの差ですかね。
これも開放F/1.4ですが、描写力は全く素晴らしい。
サードパーティなので、DLOに対応出来ない不利もあるのですが、DLO無くとも大丈夫な性能かなと。
そもそも、これがでかい話なんですが、純正のLレンズは、とにかく値段が高騰しまくってて、プロがご飯を食べる機材としては安いのかも知れないですが、リニューアルすると確実に前モデルよりも何万円も金額がアップするのが当然になってて、夢も希望もお金が打ち砕いてしまうイメージ。
純正のEF 24mm F1.4L II USMも、仙台価格で21万円以上します。
シグマはその半額以下でこれだけの高級感、性能を得られるのですから、大絶賛以外ありません。
もちろん、世界最高品質の証の一つである「Made in Japan」でもあり、嬉しさ大爆裂であります。