個人的にすっかり消えていたドラゴンクエスト熱を完全復活させた、名作ドラゴンクエストヒーローズ!!
早くも続編が5月26日(すみません27日でした!!)、ドラクエ30周年記念日に発売が決定していますが、ヒーローズとは別にまた新しいドラゴンクエストがプレイステーションに誕生しました。
その名は「ドラゴンクエストビルダーズ」
なんとっ、あの初代ドラゴンクエストから続く、別ルートの続編・・・のような立ち位置の完全新作で、ヴィータ用とPS4用がそれぞれ発売されます。
体験版はどちらもダウンロード可能になっているため、両方を遊んでみましたが・・・結論から言うとめちゃくちゃ面白い!!
■手軽だけどしっかり超高性能!!ヴィータ版
いつでもどこでも遊べるとなれば、もちろんプレイステーション・ヴィータ版が一番。
なんと「世界を作る」事が可能なほど濃密な処理をしてる本作においては、さすがに、最高の携帯ゲーム機ヴィータといえども、モバイルマシンだし苦しいのではないか?と不安になるところですが、ヴィータの底力と、プログラマさんの高度な技術力で、まるであの伝説のX68000における電波新聞社みたいな(分からないか)、びっくりバッチリ大丈夫状態!!
ドラゴンクエストビルダーズは、一つのゲーム大事件になってます。
それは、初めて、ヴィータ専用で、ドラゴンクエストが出来た事!!
ヴィータの音源チップでもって、絶妙にアレンジされた初代ドラゴンクエストの名曲がバンバン奏でられるさまは、うおおおおおお、ついにこの日がやって来たかぁ!!と両手を元気玉ポーズしたくなるほど。
私は、ドラクエビルダーズについて、事前情報を極力ゼロに近い状態にしてたんで、色々と驚くことばかりです。
ストーリーもびっくり仰天で、なんと、あの初代ドラクエのラストにおいて、「勇者が竜王の悪の誘いに乗ってしまった後」という非常に興味深いもの。
おいおいおい。
誰もが見たいと思っていた、あのストーリーのその後を、30年後の今ぶっこんで来るのか!!
まぁ、ミスリードという可能性もあるんだけど、そういう事にしておこう。
この時点で既にわくわくが止まらない。
主人公は記憶を失った状態からスタート。
初代ドラクエでやらかした後なので、かなり絶望的な立場のはずなんですが、記憶がないのでセーフみたいな状態。
精霊ルビスがアドバイスをくれて、ゲームに迷う事が一切ないのもドラクエの良さか。
精霊ルビスは、とても親切に導いてくれますが、ちょっと主人公にムカついている空気もあって良い味が出てます。
ドラクエビルダーズは、アクションですが、実に軽快に動けて楽しい。
右スティックで世界をぐりぐり動かして見まわし、左スティックで軽快に移動、十字カーソルでアイテム選択と、さすがは操作性で世界最高のモバイル、ヴィータさん!!
基本的に、本作に限らない事ですが、PS4だけが持っているL2、R2キーを使う場面が登場しない限りは、最高・最強のPS4と比べてもひけをとらないです。
優劣と言うよりは、タッチというか、感覚が異なるので、好き嫌いの問題になって行くかも知れないですが。
処理能力も高く、よくこんなの動かせるなぁと感心させられる事ばかり。
ただし、主記憶装置512MB、外付けビデオメモリ128MBを持つヴィータの全力を尽くしてるみたいで、ゲームとツイッターアプリを同時に起動出来ないです。
ヴィータは、システムの進化によって、ゲームが使える主記憶装置の容量が30%も増加しているようですが、それを限界まで使い切っているのかなと。
■リッチな画面のPS4版
ヴィータ版は、なんとPS4版と同じ事が出来るという超絶技術が投入されているのですが、さすがに画面の豪華さはPS4が上です。
キャラクター作成画面ですが、上がヴィータ、下がPS4。
PS4は解像度がヴィータの4倍もあるため、輪郭がとても緻密です。
また、GPUの世代が全然違うので、ふわっとした陰影が美しくかかっています。
ただし、手のひらで小さなバッテリ一個で動くヴィータの感動は負けてませんが。
PS4版は画面がかなりリッチですが、ヴィータもこれと同じ感覚で遊べるのは凄い。
処理速度も同等くらい。
差を感じるのは、巨大になるセーブデータのセーブ時間ですかね。
ヴィータはセーブの進捗を示すグラフの上がり方が、うももももも・・・・遅くてと辛そうなのに、PS4の場合は、ビューーーーンとあっと言う間。
貨物列車と新幹線くらい違う。
ゲーム画面は、まさにこれこそがドラクエ!!という、イメージにばっちりはまってるデザイン。
うわーーーーー!! これはドラクエだーーーーーー!!
あのブロック状の画面が、最新のゲーム機で時を超えて次世代に進化してます。
何がどう進化したのか?そう、あのブロック状のドラクエ流グラフィックスは、次世代ゲーム機プレイステーションによって、ユーザーがホントに自由に削ったり積んだりして世界を作って行く事が可能になってるんです。
な、なんだってーーーーー!!
まさにタイトルの「ビルダーズ」が示している通りなんですが、初代のあのブロック状のグラフィックって、もともとハードウェアの処理能力が低い事からしょうがなく採用した設計なんですが、そこを逆手に取って、ホントにブロックとして扱えるように超絶進化させたんですね。
簡易アンチャーテッドごっこも可能。
高いところから落ちるとダメージ食らうんで緊張感も大変です。
このゲーム、主人公がやらかした後なんで、どこかもの悲しく雰囲気もかなり良いです。
初代の孤独感もちゃんと再現されてて、スタート直後なんかは極上の雰囲気ゲームとしても通用するくらい。
ドラクエのあのフィールドの名曲を聴きながら、平原にたたずむ・・・良い感じです。
ドラゴンクエストヒーローズほどではないですが、ビルダーズの戦闘もリアルタイムで楽しい!!
自分が作った武器で、ドラキーやスライムとリアルタイムバトル!
操作はシンプルで、四角ボタンで武器を振り、×ボタンでジャンプするだけ。
PS4もヴィータも、スティックが「これ以上のものを作るのはソニー以外不可能かも」というくらい優秀なので、もう操作してるだけで楽しい楽しい。
ここら辺は、PS4とヴィータのゲームの美点となっている部分ですが、ビルダーズもすっげ楽しいですよ。
ドラクエはもうリアルタイム戦闘でいいと思えてしまう。
自分の拠点にも、のべつまくなしに魔物が襲撃して来るので、自由に世界を作れてしまう(素材を集める作業は必要)特長を生かして、城壁づくりの真っ最中!!
ドラクエビルダーズは、名前の通り、ものを作るのがメインで楽しいのですが、そればっかりではなくて、ちゃんとストーリーもある・・・どころか、かなり名作ストーリーの可能性を感じるくらい良い感触のものです。
主人公がやらかして世界を滅亡させてるから、なんかストーリーそのものがめちゃめちゃ気になりますよね。
夜中になると、魔物が強くなる!!恐怖の時間。
早く壁を完成させないとー!!
夜を徹して行われる築城の作業・・・なーんて、映画みたい。
このリアルタイムの焦り、まさに次世代のドラクエですな。
アンチャーテッドのネイトさんみたく「やべやべやべ!!」って言いながら壁を作ってます。
最初はかなりの貧乏生活ですが、ここから世界を復興させ、希望の旗のもとに集まってくれた住民を幸せにしつつ、明日の発展を夢見る。
なんか、うぉぉぉぉってなるくらい、燃える展開じゃないですか。
くぅぅーこういうのいいなぁ。
■必殺のリモートプレイ
もちろん、ヴィータでPS4版をリモートプレイも可能です!!
秒間60フレームで、操作感覚も、ヴィータ本体の優秀さで操作性もばっちり。
ほんとーーーに快適。
有機ELモニタで、プラズマテレビにもそう負けない画質なのもポイント高い。
画面の黒の色が、真の黒色・・・ヴィータ本体のパーツの黒と同一なのに
なんか変な煽りではなく、ゲームの未来は全部ソニーが体を張って作っている感すらありますね。