2012年7月16日月曜日

HDR-PJ760Vのテスト撮影。空間光学手ぶれ補正は、カメラの歴史を一夜で変えてしまう超弩級アタック

今回の記事では、感動しまくりのHDR-PJ760V購入に引き続いて、試し撮りに出かけて来ました。

撮影モードは、問答無用で1920x1080/60p (PSモード)。

しかし、設定の時からうすうす気がついていたんですが、「空間光学手ぶれ補正のパワーって、あまりにもあり過ぎて、これはカメラの歴史が一夜で変わったぜ」と思わせるトンデモないシロモン。

1080/60pの画質とか、数限りない映像エボリューションのトピックスを並べる前に、空間光学手ぶれ補正の全部かっさらい的な威力にぶっとばされてしまったのであります。

空間光学手ぶれ補正、事前に分かっていたとはいえ、実際に自分でフィールドに出て撮影してみると、その威力がいかにとてつもないものか脳みそにグリグリと押し込まれます。

手持ちなのに、三脚に乗せてるのとほぼ同じ安定画が撮影出来てしまうって夢が実現されているんですよ、あらら、あらららららーっっ!!!

じょ、冗談じゃないよ、なんだこれはっ。
手の筋肉の限度とか、人体の生物的な上限ってぇのがあるじゃないですか。
HDR-PJ760Vは、カメラマンの生物としての限界を消してしまっている感じ。

もちろん、カメラをテキトーにプラップラと構えたらいけませんけど。
でも、ファインダーにしっかりと接眼して、左手でカメラをしっかり支えて(私の場合はカメラに装着したグリップを握り)、きっちりとホールドするとテクノロジーという現代の魔法が発動してしまうのです。

手持ちで三脚並の安定画が撮影出来るというのは、ビデオカメラが誕生してからの、この世の生きとしいける全カメラマンが見果てぬ夢だったと思うんですが、それが、今、この手にあるたった数百グラムのハンディカムが現実にしてしまったって事で、あわわ、こんなとんでもないカメラ的な革命が起こされていたなんて、今更気がついて本当に申し訳ない。


カメラをゆっくりパンしてみると、映像も滑らかに追従してくるので、とても人体でやってるとは思えないです。
歩き撮り撮影を敢行しても、換算26mmの胸のすくようなワイドな画角と空間光学手ぶれ補正の相乗効果によって、まるでテレビ局から機材を提供してもらって何らかの恩恵を受けながら特別な撮影をしてる感じなんですよ。

そこまで言っちゃうのか、というくらい言っちゃうレベルにありますぞこのカメラは。



HDR-PJ760Vは画質そのものも、1/2.88型センサーというスペックから想像する画質では、もはやありません。
レンズの良さと映像エンジンの怪力の助けによって実に強い。
真夏の強い日差しが照りつける午後にフィールドに出てみたんですが、 1080/60pのパリッと清潔な動きと、純水で洗い清めたようなクリアな画質には脱帽するばかり。

明暗差が激しい難しい風景の撮影も、歌でも歌いそうになるくらいの余裕。
センサーサイズが小さいからどうのこうの、そんな心配や文句は、もはや過去の懐かしい思い出話の世界になっちゃっています。

たとえば「これでも、もっと高画質が欲しいか!!」と地獄の鬼に金棒つきつけられて問われたら「もういらないです」と即答する自信あります(どんなシチュエーションだ)。

HDR-XR500Vの時はビックリしまくった、薄暗い室内の蛍光灯下の、いわゆる低照度の撮影なんかは、もはやごくごく自然にこなしてしまって、「で、ですよねー」と汗をかきながら愛想笑いするしか無い感じ。

500万画素の写真も撮影してみました。


600万画素の写真機としてビシッとしているHDR-XR500Vよりも、さらに進化したセンサーと映像エンジン、各種の最新技術に支えられているだけに、心配は皆無。

マニュアル撮影が可能なので、自由度は比較にならないのですが、しゃかりきにマニュアル撮影するというよりは、HDR-XR500Vと同じように映像エンジンBIONZを信用するスタンス。
特に理由が無い限りは、マニュアルダイヤルにWBシフトとAEシフトを交互に割りつけていじっていく感じでいいかなぁと。


画質に関しては、カンカン照りの厳しい条件下でも揺るぎないんで、このまま写真機としてバンバン使って行きたいですね。


まだまだ機能を全然使いこなせていないんで、HDR-PJ760Vの話はこれから始まるのだっ、て段階です。
あわてないで、まずは今年の夏・秋・冬を通してじっくりとHDR-PJ760Vを知っていきたいと思います。