今回の記事では、遅ればせながら、PSVITA(プレイステーションヴィータ)による動画撮影(ビデオ撮影)をしてみた話について書かせて頂きたいと思います。
今のヴィータって、当初は出来なかったビデオ撮影がファームウェアのアップデートによって可能になっていますね。
正直、全くノーマークだったんですが、一体どれくらい撮れるものなのかを試してみました。
ビデオは、従来までの写真撮影モードと全く同じ起動方法で極めて迅速に起動してくれます。
画面が表示されたら、モードアイコンをタッチするだけ。
写真モードとビデオ撮影モードが交互に切り替わります。
何をするんでも非常にカンタンで迷いが無いっ、てぇのがヴィータの美点なんですが・・・その代償として「ユーザーが設定出来る部分」がありません。
マイクはどこに付いているんだ?と言うと、ボディ下部のマルチ端子のさらに右下に開いている小さい穴がマイクです。
頼りない形状ですし、音声レベルはオートなんですが、音そのものは結構ハッキリと拾ってくれる感じですね。
ちなみに、[PSボタン]を長押しすると表示されるクイックメニューにてマイクのON/OFFが出来ます。
ちなみにこれはEOS KISS X2とEF 40mm F2.8 STMレンズで撮影した、今年初のスイカの写真です。
絞り開放F/2.8で、室内の蛍光灯のみでの撮影です。
今回はこのスイカを含んだ、朝食の食卓をヴィータでビデオ撮影してみたわけです。
ヴィータのビデオは、SD解像度(640x480ドット)で、システム・ビットレートは約1.6Mbpsでした。
そのうち音声のビットレートは128Kbpsですね。
さすがに、EOSムービーの50Mbps近いとてつもないビットレートや、HDR-XR500VのFHモード(17Mbps/旧表記は16Mbps)にも遠く及ばないものですが、SD解像度だし、何よりも動きが秒60フレームの滑らかなものなので非常に見栄えが良いです。
コーヒーカップを「カーン」と鳴らしてみると、音がびっくりするくらい澄んでいて、このクラスの限度内ではありますがマイクも悪くないなと感じました。
ヴィータの写真の画質って、ホワイトバランスが比較的しっかりしている以外はちょっと物足りないものでしたが、軸足はあくまでもビデオ撮影であり、写真は単純にビデオ映像の切り出し静止画なんだと捉えると、サイズや画質が何故ああなのか?というところ、ガツンと納得出来ました。
スイカに塩をシャカシャカーとふりかけるシーンをビデオ撮影してみましたが、圧縮率が高いので「作品撮影」みたいな感じではありませんけれど、音はシッカリしているし、動きの滑らかさで気分は悪くありません。
むしろ、ファイルがとても軽く(1分間回しっぱなしでも14MB程度)、何をしているかハッキリと写ってくれるので、動画メモ機としては想像を超えるくらいお役立ちだと思うんです。
これほどビデオが迅速に手軽に撮れて、しかも画質も音質もこんくらい出るのが分かったんで、ヴィータの役割の幅が個人的に今までよりもずっとずっと広がりました。
何か長いメモとか、記念とか、記録とか、そういうのが必要になったらサッとビデオ撮影しちゃえばいいじゃないか、この選択肢が出来たのはとてつもなく大きいなぁと。