本日朝5時起きで、雨降る秋保大滝にHDR-PJ760V初の本格ハイビジョン撮影に行って来ました。
カメラ本体が小さいため、風がほとんど吹いてないのが幸いして、傘一本と本体を包むタオルだけでも全然大丈夫でした。
撮影モードは最高スペックの1920x1080/60pで、音声は「くっきり音声」、画質は「シネマトーン」と「ビデオ(ノーマル)トーン」を適宜切り替えながら、かなり使いやすいマニュアル機能で画質を微調整しながら撮影していました。
映像は全て32GBのメモリカードに録画しましたが(まだ本体内蔵96GBは一回も使ったこと無い)、1080/60pという物凄いスペックなのに、2時間40分もの長時間録画が可能なんですねー。
スペックがコレモンなんで、てっきり30~45分くらいで尽きるかもとか心配してた・・・AVCHDプログレッシブ頑張った!!
ちなみに、早朝かつ足場最悪レベルの雨降り最中の滝壺だからか、さすがに観光客は一人も来なくって、断続的に3時間くらい撮影してたんですが、思いっきりノリノリでナレーション入れまくっていました。
今回の記事の映像全て、1920x1080/60p撮影のハイビジョン映像から切り出した静止画を、PSVITA(プレイステーション・ヴィータ)サイズ(960x540[正式には544])にしたものです。
総じて「EOSムービーかい!」ってくらい画質が鮮明で美しく、センサーが小さいからどうのこうのという泣き言はたったの一回も無し・・・すげぇ時代に突入したっちゃぁ。
それに、レンズが26mmからの広角なので、今まで買ってきたビデオカメラ・ハイビジョンカメラの常識をいきなり突き抜けるワイド画角だから、望みの風景が自由自在に撮影出来てもうウキウキで、「いいねーっ」って長い息を吐きまくりですよ。
あと、片手撮影しても、ほとんど三脚で撮影しているように見える安定画なんでビリビリと心に嬉しい電撃が来ますねぇ。
これは、だいたいレンズの光学最高倍率の10倍(260mm)近辺の映像です。
ビューファインダーにズームのインジケーターが表示されるので、それを目安に出来ます。
260mmだとレンズが全く揺るがないです。
さすが、あえてソニー自慢の自社高性能レンズブランド「Gレンズ」を採用せずに選びとった「カールツァイス・バリオ・ゾナーT*(ティースター)レンズ」と言ったら良いのか、とにかくもう従来の小型家庭用ハイビジョンカメラに搭載されているレベルのレンズでは無いのは確か。
発色や質感も、シネマトーンの恩恵もあってなのか、早朝の滝壺や雨降りの場所を臨場感満タンで再現してくれていました。
これが、レンズの光学倍率限界を突破した、エクステンデッドズーム17倍(442mm相当)の映像です。
エクステンデッドズームって、センサーの有効画素数を減らして被写体を拡大撮影する荒業なので心配していましたが、どうしてどうして、PCで血眼になってチェックしても「ちょっと眠いかな?」くらいで十分です。
というか、ネットを見ると「エクステンデッドズームは解像感が甘い、ボケている」みたいに言われていますが(事実ですが)、冷静に考えると「そもそも光学26-442mmレンズなんて超高倍率レンズを用意したとしても、やっぱり望遠端はこんくらい甘くなるんじゃないかなぁ」としか言いようが無いと思う。
ズーム倍率が上がれば上がるほどに全体の画質を悪化させるし、広角も望遠も全域が超大倍率に引っ張られてダメダメになるより、レンズは無理せずシッカリ作り、後はエクステンデッド!という判断は一見識だと思います。
ちなみに、ここまで来ても、空間光学手ぶれ補正の鬼のパワーで「画がゆっくりと動くけれど、決してブレてる感じは無い」レベルで安定しています。
今回の撮影では、画質ばかりでなく、HDR-PJ760Vのマニュアル撮影がとてもやりやすくて、もう撮影そのものが楽しかったというのも大収穫。
HDR-XR500Vでは出来なかった「ゼブラパターンを見ながら、露出をマニュアル調整した撮影」が可能なのも嬉しかったですねー。
この映像は、滝の部分のゼブラパターンを見ながら、カメラコントロールダイヤルに割り当てた「AEシフト」で露出をマイナスして撮影したもの。
ゼブラは100%部分のみ表示ですが、全部出なくすると強めの露出アンダーになりやすいので、微妙にゼブラが出るくらいの塩梅で撮影するのがよろしかろうか?と・・・。
びっくりするのが、この場所って、木々で太陽光線が阻まれてかなり暗い場所なんですけれど、何だって言うくらい明るく撮影出来てしまう。
滝が白飛びしているので、AEシフトで露出マイナスにしようかとも思ったんですが、全体の明るさを見たくてそのまま撮影しました。
ちなみに、ゲインアップし過ぎないように、18デジベルでゲインアップ(増感)を止めるようにAGCリミットを設定しているんですが、センサーの基礎感度がとても高いのでそこまで行く事も滅多に無い感じ。
暗い場所でも、全然無理のない感度でパリッと撮影出来てしまって、「これ本当にこんな小さいカメラでやれてる事なのか?」と何度も目をパチクリさせてしまいました。
家に帰ってから、友達のカメラマンとか呼んで撮って出しのミニ上映会をやってみましたが、とにかく「三脚を使っていない」という部分に対する半切れレベルの驚きが聞かれましたし、とにかく画面全体が動いてもなお美しいという1080/60pというフォーマットの強さ、レンズのキレ具合、あらゆる面で「でっかくて、最初から超高性能を謳いあげたクラスのカメラならともかく、こんな小さいカメラでここまで撮影出来るのか」という、カルチャーショック教室になってしまったのが印象深かったです。