前回の1080/60pハイビジョン映像からの切り出し静止画に引き続き、今回の記事では、HDR-PJ760Vの500万画素フォトモードで撮影した雨の秋保大滝の写真を掲載させて頂きたいと思います。
滝壺に降りてゆく途中の狭い石段の途中から撮影してみました。
滝壺を最大望遠で撮影してみました。シャッター速度はマニュアルで1/180秒に設定。
ちなみに、HDR-PJ760Vでは、写真撮影時にコントロール出来るシャッター速度の幅は結構狭く、1/8秒から1/250秒までになっています。
秋保大滝の瀑布をスローシャッターで撮影してみました。
といっても、シャッター速度は1/15秒。
これよりスローなのが1/8秒になるのですが、あまりにも露出オーバーになり過ぎるのでここまでに抑えました。
絞りをもっと絞れば良いじゃないかと思われるでしょうが、HDR-PJ760Vのマニュアル機能は、シャッター速度優先AEか、絞り優先AEのどちらかしかなく、完全な「Mモード」は無いんですよね。
普段はそれで良いのですが、NDフィルターなしで、日中に(早朝に)スローシャッターを切りたい時は厳しいものがあります。
滝にズーミングして、シャッター速度1/15秒で撮影してみました。
まさに雨が降っている最中なので、滝の水量と流れの勢いが半端ではなく、1/15秒でもかなり「像を流す」事が可能ですね。
ワイドで撮影してみました。
雨は傘とタオルで防御しているのですが、この位置にいると、滝からバンバン水滴が吹きつけてくるのです。
レンズを守ってくれる、ケンコーの52mm径プロテクトフィルターに付着した水滴がかなり写り込んでいますが、拭きとってもキリが無いので、効果として面白いかなぁと思い直し、もうそのままシャッターを切ってみました。
この大滝は、巨大な石がゴロゴロしていてとにかく足場が悪いです。
もし行かれる場合は、転倒して大怪我しないように最大限のご注意を。
その石を手前に置いた構図で撮影。
明暗差がすさまじい、自然風景の典型のような場所で撮影。
手前がかなり暗く、奥が燦々と明るいという、カメラ泣かせの風景でありますが、さすがにEOS 7Dほどの余裕は無いものの、HDR-PJ760Vもかなり頑張っているとは思います。
撮影中は、奥の明るい場所がゼブラパターンに塗りつぶされているのが見えるので、AEシフトで-1EVの補正をしてみましたが、ちょっとまだ飛び気味か。
ただ、1/2.88型Exmor Rセンサーは、この状況でもここまで粘れるんだという目安にはなりました。
52mm径の一種類だけで良いわけだから、NDフィルターも買っておくべきかなと思いました。
HDR-PJ760Vの後継機では、本体内部にNDフィルターを設けられると良いのだけれど・・・。
暗い場所の水流ですので、シャッター速度を最もスローな1/8秒に設定して撮れました。
ただ、流れの勢いがそんなに強くない(速くない)ので、1/8秒では滑らかに像を流し切れていないですね。
1/8秒でも、超強力な手ぶれ補正によって、手持ち撮影そのものは全く怖く無いのは素晴らしいのですが、もう一声、1/4秒くらいまで欲しいかなぁと。
最後は、複雑な形で露出している樹木の根っこと、手前は木のベンチです。
HDR-PJ760Vは立派な写真機として使えていますが、設計上は当然ハイビジョンカメラが「主スタイル」であるため、特に操作をしなければシャッター速度は1/60秒が基本であり、この写真のシャッター速度も1/60秒になっています。
HDR-PJ760V初めての本格写真撮影の日が、あいにくの雨を受けながらの悪天候になってしまいましたが、特に何も苦にせずに乗り切る事が出来ました。
ただ、やはり、ソニーが推奨しようがしまいが、やっぱりプロテクトフィルターは付けておくべきだと思いました。
空間光学手ぶれ補正の弱みとして、レンズ前玉の可動部分からの水滴や塵の侵入が怖く(ある程度の防塵設計はキッチリ施されているのではありますが・・・)、まさに今日のような、レンズめがけて水滴が吹き付けるシチュエーションでプロテクトフィルターが無かったら・・・と思うとゾッとします。
さて、これからもドンドンHDR-PJ760Vで写真を撮って行きたいですね。