今回の記事では、EOS 7Dの誇る最高感度「ISO 12800」で、食べ物を撮影したらどうなるか?について書かせて頂きたいと思います。
使用レンズは、7Dによってピント精度が奇跡の大復活を遂げて、一線級の使用率に踊り出つつある「SIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM」です。
撮影モードは全てマニュアル。
最後の冷やし中華だけ、参考までにISO 2500です。本来ならとんでもない高感度なはずの2500も、1万2800の前には高画質な低感度モードですねぇ・・・。なんだこの時代は。
さすがのEOS 7Dでも、ISO感度・・・1万2800なんて、どうなるんだ?!とハラハラしながらの撮影です。
さすがにノイズリダクションはかけておりますが、ディテールの消失を最小限に防止するため、中程度。
結果は、予想を超える高画質。
確かに画質の荒れは相当に実感してしまうのは間違いないものの、元の画質が良いだけあって十分ではないかと思えます。
発色が十分である上に、輝度ノイズや色ノイズも、嫌な感じではなくて、フィルムの粒子みたいな感じで優しく乗っているので、ポートレイトや食べ物の写真に最適とは言わないですが、むしろスナップ写真には適しているんじゃないかって思えるくらいですね。
いやいや、忘れちゃいけない。だいたいからしてAPS-Cセンサーの1800万画素という膨大な情報量を実現しながら、ISO感度1万2800をここまで使える事自体が、もうその辺じゃないというか、尋常なレベルじゃない。
そりゃ、積極的にISO感度1万2800でもって、おいしそうに見えないといけない食べ物を撮るってのは、普段は絶対にやらないだろうけれど、いざという時にここまでやれるんだと確認出来てしまった。
なんでISO感度1万2800にしてるのに、こんなに画質良いんだろうね??
Webとか雑誌とか読むと、1万2800には結構弱気な発言が目立つけれど、これくらい出れば良いんじゃないかって思いますねー。
そりゃまぁ、女性ポートレートとかを納品するには無謀でありましょうが、日常の撮影には、そうそうビビらなくとも、こりゃ良いぞと。かなり薄暗くても速いシャッターが切れるので、いざという時の救いになるのは間違いないし。
ノイズリダクションといえば、ここで俄然生きて来るのが、やはり1800万画素である点。
ディテールが甘くなるのを承知で、もっと過激にノイズリダクションをかけたとしても、物理的に膨大な画素数が下支えした情報量があるから、まだまだ伸びしろがある感じ。
それにつけてもEOS 7D。
とんでもないカメラだなぁと、あらためて思います。
1800万画素であるだけでなく、14bit(1万6384階調)の豊富な情報量と、さらにISO 1万2800までを手にしているわけで。ちなみに、この状態で、秒8コマの鬼のような高速連写も可能です。
今後どんな高性能カメラが登場しようとも、この性能で不足する事は、もうありえないです。これ以上いらねーー。今後は、こっちから望むのじゃなくて、買ったらアラ付いてきちゃった過剰な性能ってパターンでしょうね。
ちなみに、EOS 7Dにおいては、もはやISO 1600はごくごく普通の低感度。
ごく自然に高画質なので、何の躊躇も無く使えます・・・。おいおい。
さらに、ISO 640や、ISO 1000、ISO 2500といった、EOS KISS X2やEOS 20Dでは使う事の出来なかった1/3段きざみのISO感度設定が出来るのも大きな魅力です。
これは表現の幅がとてつもなく広がりますね!!