なんと、EOS KISS Mには、4Kムービー撮影機能も搭載されていました。
このところ、動画撮影の意欲が錆びついていて、4Kカメラも特に無理して買う気は無いままで今日まで来たのですが、すでにぞっこんのEOS KISS Mに搭載されているのであれば、これは是非とも撮影してみたい、となりました。
結論から言うと、今回はテストのみなのですが、「この4Kは十分に行ける!」と判断できて、さらにムービー撮影の意欲にも再び火が付きました。
↑まず、4Kってものが私にとっては初めてなので、そもそも、4Kムービーとはどんな感じのものなのだろうか? という、原始の部分から入らなければなりませんでした。
ここまで、従来のカメラとは異なる新しさづくしのEOS KISS Mですが、ついにムービーまでがその洗礼を受ける日がやって来たわけです。
キヤノンというメーカーは、EOSムービーによって、世界のムービー撮影の常識を変えたメーカーと言われています。
その「開拓者」の誉れ高いメーカーが搭載して来る4Kとは、一体どのようなものなのであろうか?
いきなりマニュアルではやらず、フルオートにて、夜明け後のまだ薄暗い青葉城にてテスト撮影してみました。
4Kはとんでもない巨大サイズのムービーで、何と、3840x2160ピクセル。
フルハイビジョン映像の実に四倍・・・830万画素の映像によるムービーというとんでもないもの。
薄暗いシーンにおけるフルオート撮影なので、ISO感度は一気に6400(上限)まで上がったと思われますが、ノイズによってディテールはがた落ちしているものの、極めて精細な画が撮れました。
普通のムービーと変わらずに、何の苦労もなくさくっと撮れて「えっ、こんな簡単に4Kって撮れるの?」と拍子抜けしたほど簡単でした(フルオートは)。
↑
4Kを敬遠していた理由の一つが、PCの環境にあります。
2011年に、Core i7(2630QM)搭載の15.6型液晶搭載ノートパソコン(Acer Aspire 5750G)を買って以来、全く性能に不満が無いため今日までずっとメインで使い続けて来ました。
途中で、HDDを1TB(7200rpm)に換装したくらいです。
で、これで4Kの再生って出来るものなのだろうか? という所からクリアしないといけません。
まず、Windows 10に標準搭載されている「映画とテレビ」とかいうアプリ、「Windowsメディアプレーヤー」は、どっちもコマ落ちが酷くて使い物になりませんでした。
一瞬、PCの性能不足かと思って、「うわー4KやりたきゃPC買い替えコースなの?!」と涙目になりそうになりましたが、フリーソフトの「VLCプレーヤー」を入れてみたら、なんと綺麗に再生出来て事なきを得ました。
3840x2160ピクセルの映像を、映画のように秒間24コマ。
2160/24pで見事に再生する事が出来ました。
↑また、画角がちょうど良い感じです。
技術的には、EOS KISS Mの4Kは、センサーの中央部分の4K解像度部分だけを切り出して使う事になっていますが、要するにズーミング効果が生まれます。
しかし、実際に撮影してみると、このズーミング画角が(個人的には)ジャストフィットなんです。
16:9映像は、ワイドスクリーンなので、もともと、必要以上に広角に感じられる事があって、フルハイビジョン撮影では「思ったより引き過ぎる画だなぁ」と感じる事が多々ありました。
EOS KISS Mの4Kだと、ズーミング効果がかかり、かなり欲しい画角に近い!
EF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STMレンズも、EF-M 55-200mm F4.5-6.3 IS STMも、どちらも4Kムービーに適したズーミング画角が得られ、キヤノンはまさかそこまで計算したわけではないでしょうが、唯一無二の良さが得られたかも知れません。
よく聞く話が、「キヤノンの4Kは他社の4Kに比べて遅れている」という事ですが、キヤノンを無理にかばうわけではなく(私は、自分が思ったままにテンションを上げ下げするだけで、決して、心にもないお世辞や、心にも無い誉め言葉を言う事はありません)、別に遅れていようがいまいが関係なく、この4Kならば使いたいと思える!
ただし、フルオートだと、どうもスッキリしません。
マニュアルにして、いよいよ本格撮影に突入する事にしました!