夢の単焦点600mmへの道筋について
個人的には、現在愛用しているカメラ「EOS R10」に合わせるレンズは、1本あたり100グラム台におさまるような徹底した小型軽量システムのみで構成する方針でした。
しかし、その固い決意の中で、キヤノンの夢の超望遠単焦点レンズ「RF600mm F11 IS STM」だけは、方針から外れる「例外中の例外」にしたいと強く思っています。
その最大の理由は、このRF600mm F11であれば、現実的なサイズ感と手の届く価格設定で、一生無理だろうと諦めていた「単焦点の600mm」そして憧れの技術の結晶である「DOレンズ」という、2つの夢の要素が一挙に手に入るためです。
積層型回析素子`DO`レンズとは?!
ここで少し、このレンズの小型軽量化の核となっている技術「積層型回折素子(DOレンズ)」について触れてみたいと思います。
DOとは「Diffractive Optics(回折光学素子)」の略称です。これは、光が障害物の端を通過する際に裏側に回り込む「回折」という現象を利用して、光の進路をコントロールする特殊なレンズ素子のことです。
通常のガラスレンズでは避けられない「色収差(色のにじみ)」ですが、DOレンズは通常のレンズとは逆方向の色収差を発生させる特性を持っています。これらを巧みに組み合わせることで、色収差を非常に効果的に打ち消すことができるのです。
その結果、従来は色ズレを補正するために何枚も必要だった大きく重い補正レンズの枚数を大幅に減らすことが可能になります。特にレンズが巨大になりがちな超望遠レンズにおいて、この技術は劇的な小型・軽量化と高画質の両立を実現する鍵となります。このRF600mm F11が、焦点距離600mmという超望遠でありながら1kgを切る約930gという驚異的な軽さを実現できたのも、まさにこのDOレンズの技術があればこそなのです。
白Lレンズと並び立つくらい気に入ったフォルム、デザイン!!
レンズの外観デザインについても、個人的には憧れの白いLレンズ群とも並びたつくらいに最高に気に入っています。特に、レンズ先端にラバーグリップを設けている点が、実用性とデザイン性を兼ね備えていて奮っていると感じます。
かつて販売されていた過去のDOレンズ採用製品は、非常に高額で手が届かない存在か、あるいは画質が少々実験的な側面が強いか、という両極端な印象がありました。しかし、このRF600mm F11は、積層構造の進化など最新技術によって生み出された最先端のバランス型だと感じており、もう二度とこのような絶妙なバランスとコンセプトを持ったレンズは世に出ないのではないかとさえ思っています。
絞り固定F/11は全く問題と思ってません!!
絞り値が固定の「F11」である点については、手持ちの200mmクラスの望遠レンズで以前試してみた経験から、実はかなり素晴らしい選択ではないかと感じています。その理由は、望遠レンズ特有の意図しない薄すぎるピント範囲や大きすぎるボケに振り回される事がなく、被写体全体をしっかり描写できるためです。(もちろん200mmと600mmでは撮影事情が大幅に異なることは理解していますが、それでもF11というのは素晴らしいバランス点だと私は思います。)
すぐすぐ買えるわけではありませんが、私にとっての夢の超望遠レンズ。私の目指す道筋には、これ以外にはないかなと思っています。
それではまた次の記事でお会いしましょう!!
