2013年2月2日土曜日

カジュアル価格製図シャープペンが秘める驚異の大実力

今回の記事では、カジュアル価格帯(315から525円くらい)にある製図用シャープペンシルの話を中心に、色々と書かせて頂きたくよろしくお願いいたします。

この価格帯の製図用シャープペンシルは、世の中に星の数ほどある素晴らしいペンたちの中にあっても、輝く特長ある存在です。

非常に求めやすい価格でありながら、剛性や持ちやすさといった筆記性能は惜しげもなく頂点レベルを与えられ、その高い実力にはいつも賛嘆するばかり。

直近で大活躍してくれた「ステッドラー925-65-05」「ぺんてるグラフギア500」「ロットリング300」の三筆を眺めているだけでも笑顔になれます。

そして、ペンについて色々と考えさせられてしまいます。


今の時代は、とかく、電子、スマホ時代と思われがちだし、かく言う私もコンピュータを使う最たる職業に就かせて頂けておったりしますが、やはり紙に手書きの重要性を軽んじたらイカンという認識がどんどん強まっています。

たとえば、システム設計やプログラム設計をするにあたって、アイディアを思いつくまま書きだしたりするのはやはりペンに勝るものは無いように思います。
電子機器だと無意識のうちに綺麗にまとめようとして、意外と省略された資料作成してるだけになりがち。

緊急事態時、問題の解決にあたっては、その筋道をペンで書く事によって、自分の頭を整理するのはもちろん、そのまま極めて迅速に作られた資料として事態を乗り切る役に立ったりする事も現実に沢山ありました。

そもそも、書くという事は、やっぱりそれそのものが超が何個もつくほどに重要な事で、手から脳に極めて良質な刺激を伝えて活性化してくれる効能は、実際に仕事の中でも強くメリットとして体感出来ています。


直近の仕事における問題解決作業でも、ぺんてる社のグラフギア500から湯気が上がるほど使って乗り切れましたし。

ちなみに、電子化を否定しているわけではなくて、電子化するのであれば、手書きを元にしてやった方が経験上より良いものが出来たりするかなぁと。

月並みですが、どっちも別け隔てなく重要。

さて、カジュアル価格帯の製図シャープペンシルですが、ロットリング300は「主役ペン」になりえるくらいの実力者。

正直言うと、最初はロットリング・ファミリーの廉価版なのかなぁと甘く見ていたのですが、使い始めたら「すげぇ」の連発。
軽すぎるくらいに軽量で、かつ、バランスが良く疲れない。
指が痛くない樹脂ローレットは、ロットリングの中ではむしろ大きなアドバンテージかも知れない。
今や0.35mmと0.5mmの二筆を揃えて仕事にプライベートに七面六臂の活躍です。

樹脂軸と言いますが、見目麗しい六角軸部分はマットブラック仕上げが施されていて(!!!)高級感まで備えています。
そのつや消し耐久性は心配ですが、上位のロットリング500とも十分に使い分けられる高い水準のペンです。

ぺんてるのグラフギア500は、金属部分の気合の入れ方が流石日本製。

リード・スリーブ(パイプ部分)が長いだけでなく、ペン先そのものがスラッと槍のようなロング・スリムに作られていて、見晴らしの良さは抜群も抜群。
異なる複数の反射率を持った金属部分の加工や表面仕上げは、見ているだけで心が癒される美術性を備えています。

ラッカー仕上げされた樹脂軸は軽く、おっつけ金属ローレットに重心が集まる「明快な低重心設計」も個性です。

刺激の強い金属ローレットですが、仕事でどうにも疲労して頭が回らない時は、この刺激が立て直しに役立ったりしますね。

ステッドラー925-65-05は、今回唯一の0.5mmですが、本体のハイレベルな剛性と合わせてとにかく頑強な印象。
デザインも「強そう!」だし、樹脂軸は適度な粘りがあって滑りにくいのも特長。

ステッドラー925-65-05を使っていると、「性能だけなら、もうこれ以上のシャープペンはいらないってレベルだよなぁ」としみじみしてしまいます。
もっとも、ペンって、まるで人間のように一筆、一筆に個性があり、使う度に新しい感動が沸き上がって来るわけで、ステッドラー925-65-05で十分!と思っても、次に持ち替えたペンに「こいつぁいいなぁー」とまた引き寄せられて・・・の繰り返しになりますけれど、それこそがイイ!!

製図用シャープペンの書きやすさは一頭地を抜くものがあります。

そりやもうビックリです。

ペンは性能だけではなく、むしろそれ以外の要素が大きかったりもしますが、やはり求めやすくて筆記性能が極めて高いというのは大きい。

製図用はその道のプロも使うれっきとしたツールでもあるわけですが、他のジャンルの製品だと、プロが使うものは値段が高いのだという常識がありますが、少なくともペンに関してはそんな事は無い。

そういうなんでもありの自由な世界だという事も、惹かれる部分ですねー。

自由な世界だから、組み合わせるボールペンは、英国紳士の瀟洒なジョッターフライターGTあたり面白いかも。

書き味抜群のパーカーの油性インク。
高級感重視で、ちょいっと滑る金属剥き出しボディも、製図シャープとのメリハリがついて楽しい。

ペンケースへの収納の前には、100円ショップのスライダー付きビニール袋に入れて傷つかないようにしてます。
こうすれば、万が一落とした時にもクッションとなり、リード・スリーブが長くて曲がりやすい製図シャープにもいいかなと。

最後に消しツールの近況報告をさせて頂きたいと思います。

プラス社の修正テープペン「ホワイパーラッシュ」と、トンボの消しゴム「MONO one」は、どちらも安定の大活躍中です。
ホワイパーラッシュは、壊れるどころか買った当初よりもテープ走行の安定性が高まった、ような気さえします。
あといつみても太軸が格好良いですね。

MONO oneは、樹脂製の口金のフチのゴムが汚れるたびに、他の消しゴムでこすってクリーニングしてたら、ある日取れてしまった。
あわわ、キャップが固定されなくなる?と心配したら、以前よりは取れやすくはなったものの決してポロポロ取れたりしない巧い設計になってて感心。
MONO oneは、私の理想の消しゴムなので末永く使いたいなぁ。
でも替えゴム何回か取り替えたら、本体も寿命になるのかな?