文房具屋さんの店頭にて、あっ、と思うくらい目を引く製図用シャープペンシルがありました。
他ではお目にかかった記憶もない、濃紺のメタリックカラーをまとった「ステッドラー925-35-05」です。
ステッドラーには、全身が金属の「シルバーシリーズ」と呼ばれる、極強の筆記性能を誇る製図用シャープペンシルがあります。
私も所有させて頂いております 「ステッドラー925-25-03」が、そのシルバーシリーズの0.3mm芯モデルになるのですが、今回購入させて頂きましたこの925-35-05は、ネットで調べてみると、その925-25の濃紺メタリックカラー・バージョンなんですね!!
正式な色名は、ナイトブルーと呼ばれるもので、まさに夜明け前の青みがかった夜空を連想させる見事な調色と言う他ありますまい。
うむむむ・・・それにつけても、金属モデルのローレットまでが濃紺メタリックというのは、かなり鮮烈な印象ですね。
ペン先や硬度表示部のリングは、従来通りの白くピッカピカに輝くクローム・コーティング。
濃紺とのコントラストもバッチリですね。
個人的には、この部分をゴールド仕上げにしたバージョンも見てみたいですねー。
光が当たらないと一見してブラックにも見えるのに、光が当たるとぱあっとブルーに転じるこの色、ステッドラーの技ありでしょう。
このカラーリングと、ベースとなった925-25が元々持っている端正なスタイリングと相まって、またも心踊るシャープペンシルに出会えました。
シルバーモデル(925-25-03)も高い知性を感じさせる美人でしたが、このナイトブルーも、深みのある情緒豊かな色合い。
美術品としての側面もある筆記具にとって、色はやっぱり極めて重要な要素なんだなぁ・・・。
ステッドラーの社名ロゴを、白色ペイントではなくて、ピカピカしたクローム加工で入れているのもファインプレーだろうなと。
あえて、シルバーシリーズ(925-25-03)ではなく、最強ライバルの筆頭だと思う「ロットリング500(0.7mm)」と並べて写真を撮ってみました。
0.5mmと0.7mmでこの二筆を使い分けて行けるのは本当にありがたい事です。
実際に筆記してみると、そりゃもうバッチリもバッチリ。
手持ちのシルバーシリーズ(925-25-03)は0.3mmでしたから、より芯折れを気にせずに筆圧をバシバシかけて書ける0.5mmは、言うなれば、新しい世界へ旅立つ喜びのチケットでありますな。
ただ、「今日は金属ローレットの刺激はいらないや」という日もありましょう。
そんな時は、樹脂グリップのステッドラー925-65-05で気持ちの回復を待てばいいや。