今回の記事では、書く場所や姿勢を選ばないタフネスな油性ボールペン、「トンボ・エアプレス・透明」について書かせて頂きたいと思います。
エアプレスについては、実は「エアプレス・フルブラック」を既に所有していて、仕事で使ってもいますが極めて秀逸な油性ボールペンです。
油性ボールペンと言えば、「三菱鉛筆ジェットストリーム」を大絶賛している私ですが、ごく普通の油性ボールペンのリフィルを "加圧システム" によって、書く場所や姿勢を選ばない高性能リフィルに進化させるエアプレスも無くてはならない存在になっています。
エアプレスは、特殊で高価な加圧リフィルなどではなく、本当に普通のリフィル(希望小売価格63円のトンボBR-SF )を使っているため、持ち前の高性能をインク切れ時の交換費用にビビる必要なく心ゆくまでバンバン書ける安心感も実に大きいです。
エアプレスは、個人的に大好きな「ショートの太軸」という愛嬌のあるフォルム。
それに加えて、全軸がクリアー樹脂で覆われていて、内部メカニズムがそのまま「軸の模様」になっているのが素晴らしい。
もちろん、透明だから、自慢の加圧システム・メカニズムの動きもすっかり見える遊び心も嬉しいものです。
透明軸の美しさと言えば、内部構造をシンプルにしたパイロットS3(エススリー)シャープペンシルが印象深いのですが、エアプレス・透明を見ると、複雑な内部構造の織りなすメカニカルな美も「大アリ」なのだなぁと教えられました。
・・・グラシアス、グラシアス!!
エアプレス・透明は、確かに、滑り止め効果の高いエラストマー樹脂で覆われたフルブラックほどではないにしろ、滑りにくく作られており、フォルムも非常に握りやすい、最高ランクの実用性があるボールペンだと思います。
ショートの太軸という見た目は好き嫌いがかなり割れるところでしょうけれど、このフォルムが好きな方には全面的にお勧めできる、盤石のスーパー・ペンの一筆であります。
実際に筆記してみると、インクの色や書き味はごくごく普通の油性ボールペンインクのそれなので、もしかすると「えーっ・・・つまんねぇー」と思われるでしょうが、エアプレス・フルブラックの時もそうでしたが、エアプレスはそこからが始まりです。
そのごく普通の油性ボールペンインクが、かすれず、とぎれず、どこまでもヘコタレずに書き続けられるのに一度気がついてしまうと、もう嬉しくて気分が高揚して来るんです。
エアプレス・システムを、もっと色々なデザイン、クラスの筆記具に展開して欲しいなぁと願ってしまいますね。