2013年7月28日日曜日

アルマイト染色が光るスポーティ筆記具「クロス・ドライバー・ロイヤルブルー」

今回の記事では、アメリカ合衆国のCROSS社のスポーティなボールペン「クロス・ドライバー・ロイヤルブルー」について書かせて頂きたいと思います。


CROSS社の筆記具は、贈答品としてメジャーであるため、化粧箱からして尋常な気合ではありません。

サイズの小さな筆記具だから、小さくて簡素な箱に入れるか・・・みたいなよくある発想が無いようで、贈られた場合は恐縮するくらい立派なものであります。


布製の取っ手を引っ張り、まるで引き出しのように中箱を引き出すと、いよいよクロス・ドライバーがその姿を現してくれます。

化粧箱の中で、さらに透明プラカバーをかぶせる念の入りようで、ううむ、さすがはCROSSか、贈答品としてよく選ばれる理由の一端が垣間見えるようであります。


クロス・ドライバーは、アルミニウム製ボディの質感を全面に出した、スポーティな雰囲気溢れるペンになっています。

本体フォルムもクリップも、わぁーっ、こりゃあ素直にカッコ良いね!!


ロイヤルブルーの由来ともなっている、アルミニウム軸に施されたメタリックブルーのアルマイト染色は、南国の青空のように爽やかな輝く青色であり、けばけばしいメタリックではなく、落ち着いた大人の鑑賞に耐える絶妙な色合いに調整されています。

こういう手馴れた青色は「さすが」の一言で、アメリカじゃないとちょっと出せないかも??と思わずにはいられません。


グリップ部分につけられた、ゴルフボールのような凹凸は、普通なら、主にデザイン上のワンポイントとして設けられる傾向があり、これもそうだろうなぁと想像していましたが・・・ドライバーは違いました。

飾り要員の役もきっちりこなしますが、指が凹凸にかかって、グリップ力の向上に大きく貢献しているんです。


ペン先は、丁寧なクローム(Cr)・コーティングを施されたペン尻部分を回転させて繰り出しますが、右回転のみの一方通行になっています。
左回転ではペン先が収納されるわけです。

CROSS社の中での同サイズ・カテゴリーのペン、フルグレインレザー(本革)のオートクロスペンでは、左右どちらに回転しても繰り出せたので、それを思うとやや残念ではありますが、決して欠点と言う事ではありません。


ペン先は極細で、国産で言うと0.5mmくらいの感覚でした。

リフィルは専用ではなく、CROSS社のマイクロペン用/テックスリー用というのを使うのですが、細字で0.8mmとはなっているものの、日本とは感覚が違うのか0.5mmくらいの細さに感じるのです。

ちなみに、#8518-1が細字(F)の黒インクで、#8518-4というリフィルが中字(M)の黒インクになっていますね。

回転タッチは、重みがありますが、滑らかオイリー・・・と賞賛するまでは行かない、ちょい手前くらい。

ですが、もちろん決して悪いものではないです。

口金(ノーズコーン)は、頑強な真鍮(Cu+Zn)にクローム(Cr)コーティングを施した高品質なものです。


実際に筆記してみると、クロスのマイクロペン全般に言える事かも知れませんが、とにかくデザイン性が抜群に高いのに、ちゃんと握りやすくて実用性も満点なのが嬉しい。

ただし、CROSSのマイクロペン用リフィルって、もしかすると個体差なのかも知れませんが、インクの乗りがあまり良くないですね。

もちろん、リフィルは最高とは言えなくも、使えないというわけではなく、なんせこの優れたボディがあるわけだから、どこへでも持ち歩きたくなる魅力があります。

人様と違うボールペンを持ちたいけど、使いやすくないとだめだし、携帯性も良くないとね!!という、グルメ漫画で主人公に出されるような高いハードルをも越えられる素質があると思います。

本革(フルグレインレザー)のボールペン!「クロス・オートクロスペン・ブラック」

今回の記事では、アメリカ合衆国の一流筆記具メーカーCROSS社の本革ミニボールペン「クロス・オートクロスペン・ブラック」について書かせて頂きたいと思います。


CROSS社と言えば、贈答品用筆記具の雄。

化粧箱の一流品感たるや、もはや化粧箱そのものを贈答品と勘違いしても許される次元と言ったら大げさでしょうか。


布製の取っ手を指で摘んで、内箱を引き出しのように開けることが出来るのですが、このありがたみ感いっぱいっぷり ったらどうでしょう。

化粧箱は筆記具に関係ないと言いますが、裸で紙袋に投げ込まれて来るのと、うやうやしく立派な箱に納められて来るのでは、もうまるっきり、初回の喜びレベルが違って来るものです。(※箱、邪魔だからいらねーと言われたらそれまでですが・・・)


ちなみに、同梱されるCROSSの筆記具取り扱い説明書の外観はこんな様子です。

解説書そのものは良くある一枚ものの紙ですが、そのまま添付したのではCROSSのプライドが許さないのか、きっちりカバーに包まれています。


いよいよ化粧箱から取り出すと、独特のフットボール型(楕円形型)のフォルムに、黒色の本革を張った、小さくも存在感の大きなボディに惚れ惚れしてしまいますね。

本革はフルグレインレザーと言って、元々の革の自然の風合いをそのまま活かし、皮革に傷があっても修正加工などしない事によって高い強度を実現したレザー素材なんですね。

自然素材を使った製品は、元々の素材に入った傷等があれば、オンリーワンの柄としてむしろラッキーと思うのが吉なんでしょうね。


レザー素材や、独特のフォルムはもちろんですが、このペン尻パーツ全面を覆うように施された金属彫刻も、濃密な満足感を与えてくれるように思います。


このオートクロスペンで瞠目する大きな要素の一つは、フルグレインレザーの張り方でありましょう。

本革ペンの悩みの一つは、"革をペンに張るのは良いが、合わせ目をどう目立たなく処理しようか?"って事です。

何千円かする筆記具でも、カーペットみたいなキツイ合わせ目をそのままにしてたりするものがありますが、もうその時点でガッカリ、さよなら(涙)という、運命の分かれ道。

しかし、オートクロスペンはそんな合わせ目が全く存在しない快挙を成し遂げています。

なぜなら、ペンの背中のCROSS社のロゴが彫刻された金属ピラーで、革の巻きを止めているからです。

本革ペンの悩みを完全に解決しつつ、ずば抜けたデザイン性もアピールする。

まったく、このうまさには「なるほどっ」ポン!っと手を打ってしまいます。


ペン先は、見事な金属彫刻が施されたペン尻パーツを回転させて繰り出しますが、左右どちらに回転させても繰り出しOKという親切設計。

回転の質感はグッド。

確かに、ファーバーカステル・エモーション・プレシャスレジン・ブラックウィーブあたりには、ちょいと届かないかなぁ・・・という所ですが、もう十分に上質感ある回転を楽しめます。


ペン先は、個人的に色々ビッグなイメージのあるMade in USAからすると、意外なほどの極細。

感覚的に言うと、国産の0.5mmくらいかな?というところです。


実際に筆記してみると、個体差かも知れませんし、非の打ち所の無いボディによって期待のハードルが高くなっている不利を差し引かねばなりませんが、リフィルの#8518-1というのはそう良い書き味とは言いにくいかな。

インクが薄く、ペン先が紙に食ってかかって、書き味が粗野な感じ。

ただ、何しろペン本体そのものが常に傍に置きたくなるほど素晴らしい仕上がりなので、積極的に持ち歩いて使ってみたいペンになっているので安心してください。


ちょい気になるのが、もしかして入手困難なペンになってるかも知れないと言う事です。


あくまでもこの記事を書かせて頂いてる、今日現在の事ではありますが、どのショップを見ても販売されてません。
時期が来たら、あっさり買えるようになってると良いのですが。

非売品の滝研「トロのカチカチ占いシャープペン」

今回の記事では、ソニーの携帯ゲーム機PSP用ソフト「どこでもいっしょ/レッツ学校!」の購入特典として付いてきた、非売品のシャープペンシル「滝研・トロのカチカチ占いシャープペン」について書かせて頂きたいと思います。


このシャープペンって、言ったら"おまけ"だから、日本製ではないだろうな・・・と思いきや、燦然と輝くMade in Japanなのです!

シャープペンに限りませんが、日本製っていうだけで、きょうび"やったラッキー感がありますね。


軸は透明樹脂となっており、全面にゲームキャラクターであるトロと学校をイメージする桜の花びら柄がプリントされています。

トロファンには特に嬉しい柄ですが、シャープペンシルの名前が示していますが、ノックするたびに、軸の窓に運勢の占い結果が表示されるという、他のシャープペンシルには無いギミックが特大の特長となっています。

ちなみに、今回は、ぺんてるの赤カラー芯(0.5mm)をセットしてみました。


ノック部分には、特にこれといった意匠は無し。
トロの顔とかが刻印されていたりすればベストなのでしょうけど、そこまで求めるのは過酷かも知れませんね。

これが、ノックするたびに、占い結果が表示される窓です。

[末吉]やればできるニャ!

[大吉]人気運アップニャ!

とか、トロの口調でゆる~く結果を出してくれるのがまた楽しい。

ただし、この占い機構によって、ノック音がギョッとするくらい大きく、静かな場所では使いにくいかも知れません。

ノック部を押し込むと、まずカッチッと大きな音がして、さらにノック部の戻り時にもカッチン!と大きな音がします。


ちなみに、ゲームの購入特典だからといって、書き味は、なかなかあなどれないものがあります。

軸は樹脂製とはいえ、径が太めで頑丈な造りで、表面もつるつる滑りすぎずしっかりグリップ出来ます。

占い機構があるためにノック音がありえないくらい大きいのと、芯の繰り出し量がいささか多くて慣れが必要な弱みはありますが、そこを突いてどうこう言うべきペンシルではありますまい。


ぺんてるのカラー赤芯は、やや色が薄く、かなり高い筆圧が必要です。

すると、やっぱり少し折れやすい。

やってはみたものの、文字の筆記には使いにくいかな。
赤入れ用途であれば、素直に赤ボールペンにすべきかなという個人の感想です。

念のため、カラーではない、AinSteinの0.5mm (硬度B)芯は、さすがの品質。

しっかりとしたグラファイト・ブラックが紙に乗り、なめらかで芯崩壊もしにくく、さすがの書き味エクセレント。

2013年7月27日土曜日

霧雨の朝を利用して、アイを無水洗車+イオンコート

このところ、朝5:00前には起きて、仕事のための勉強と、愛車のアイちゃんをケアするのが日課になっていますが、今朝はかなりの霧雨。

これから雨が強まる感じもするし、いっそ、何もせずに家の中にひっこもうか・・・と思ってしまいました。

しかし、雨でずぶ濡れになったアイを見るとやっぱり可哀想で何もせずってわけにはいかない。

あれ、待てよ・・・もしかしたら、これは良い機会なのかも知れない。

そうだ、噂に聞く(?)「霧雨を利用した無水洗車が出来るのではないか?」と思い始め、可能性をチェック。


ボディの表面は水玉でびっしり。

毎朝、泥汚れは落としているためか、目に見えた大きな汚れは無い感じ。

普通なら霧雨だろうとも、雨粒だけで無水洗車(水道などを使わない洗車)するのは無謀なんですが、以下の条件を満たせばやれそう。


(1)イオンコート(ワックス)がバチバチに効いていること。

(2)目に見える汚れがボディについていないこと。

(3)水玉がしっかり乗っていて、洗車タオルでボディをひっかかなさそうなこと。


霧雨といいますが、今朝はかなり理想的な状態。

3分間くらいでボディを水玉まみれにするけれど、30秒くらいなら乾燥状態を保ってくれる状態で、気温も涼しく、実は滅多に無いボーナスタイムなのかも知れない!!

常に薄く霧雨がコーティングしてくれるので、バケツ水なしでもボディが傷つかない

これから強まるであろう雨に備えて、イオンコートもかけてしまいました。


霧雨の中、無水洗車というのも初めてですが、さらにイオンコートもかけてしまう・・・というのは、ホントもうどうなってんだってくらい人生初。

ところが理想的な霧雨のお陰で、かなり快適に出来てしまいました。

霧雨というより、大掛かりな洗車用ミスト設備をレンタルしてるくらいの勢いで、自然の力にはほとほと脱帽です。


表面をチェックしてみましたが、普通にバケツや流水で洗車した後くらい、違和感の無い艶が出ていました。

ただ、霧雨があったとしても、無水洗車まで持ち込むためには、普段のケアをしっかりしてないといけないのが微妙な所。


何もせずに家にひっこもうか・・・という状況から一転して、結果は、休日のフル洗車に劣らないくらい、アイちゃんを綺麗にしてあげる事が出来ました。

最初は、乗って下さる方が気持よく乗れるようにって洗車してましたが、最近はアイちゃんが汚れていると可哀想になって洗車してる感じですね。

大切な家族の一員というのもあるし、当たり前だけどこれからも全力で大切にして行こう!!


しかし、ふと道路とか見ると、雨でドロドロ。

今日もこれからアイちゃんで出かける用事があるので、速攻で泥汚れしてしまうのは確実です・・・。

でも、汚れ対策のためイオンコートしてるわけだし、凹まずにやっていかんと。

2013年7月26日金曜日

最高クラスの性能と、革調軸の美観を持つ多機能筆記具「ゼブラ・シャーボX・レザーブラック」

数ある多機能筆記具の中でも、特に最高クラスの性能を持つシャーボX。

いつもは家族に譲渡していた家電量販店のポイントを、今回は私が使っても良い事になり、ついに、ペン軸に黒色の革調加工を施した「ゼブラ・シャーボX・レザーブラック」を手にする事が出来ました!!


オンラインで注文したところ、残念ながら化粧箱は付属して来ませんでした。

メール便の袋の中に裸で入れられていたのですが、手持ちのジッパー付きビニール袋に入れておくから大丈夫!!


シャーボX・レザーブラックは、本物の革を張っているわけではありません。

軸にレザー・トーン、革調の印刷を施したものですが、"印刷"と言う言葉から想像されるような平面的なものではなく、ちゃんと凹凸がつけられた、端正な立体加工になっています

キリリッと引き締まった黒色の立体レザー・トーンと、マットクローム加工を彷彿とさせる樹脂製の中間リング、ぴかぴかのクローム加工を施されたノーズコーン(口金)やクリップで彩られた豪華なボディは、まさに生まれついての主役級ペン、と言わんばかりの存在感です。


多機能筆記具というと、その多くは"0.5mmシャープペンシルと黒・赤の油性ボールペン"になっていると思います。

ですが、シャーボXは、シャープペンメカ、ボールペンリフィルを自分の好きに選ぶ事が出来ます。

今回は、シャープペンシルメカに0.3mmと0.7mmの2種類の芯径を選び、状況に応じて差し替えて運用しようかなと思います。

ボールペンは、せっかく自由度の高い筆であるため、思い切って油性ボルドーと油性ブルーブラックの2色にしてみました。
初めての黒インクなしは不安もありましたが、ボルドーもブルーブラックも、新鮮な色でありつつ、実用性も非常に高いため思い切りました。


シャーボXのリフィルのセットは、ペンを中間リングから分解し、内部から突き出しているリフィル・パイプにリフィルを差し込むだけという手軽さ。

自分で組み立てると聞くと、ちょっと面倒臭そうに感じますが、本当にえらい簡単なので全くひるむ必要はありません。

組み立てが簡単であるため、仮に、一旦装着したリフィルやシャープペンシルメカが気に入らなくなったとしても、すぐに何度でも好きなリフィル、シャープペンシルメカに付け替え可能というのも、絶大なメリットと言えましょう。


シャーボXのペン軸は、強度的に安心の金属製。

ペン軸を分解して中身を覗き見ると、高い剛性を保証してくれる源泉となる素材、真鍮が黄金色に輝いているのが確認出来て非常に頼もしいものがあります。

こうしてみれば、革調加工された表層は非常に薄く、ある程度の厚みが必要になる本革とは、なるほど確かに違うものだなぁと実感出来ますね。


ペン先は、樹脂製の中間リングから軸を回転させて切り替えます。

この樹脂製の中間リングは、なかなか好みが割れる部位でもあり、私も最初はせっかく革調で高級感あるのに、ここで樹脂を使うのはアンバランスではないかな?といぶかしく思ったものでした。

しかし、中間リングを掴んでも指紋が付かないというメリットは大きいですし、むしろ高級クラスのペンとしては、思い切った素材選択がまた良いアクセントになっていると気付くと、一気に引きこまれますね。


メカニズムは、さすがシャーボXの貫禄か、全く手抜かりがありません。

雑音なんかは一切無く、しかも、ペン先が切り替わるたびにコクン、コクンと、確実かつまろやかな手応えがあります。

思わず、意味なく機能切り替えしたくなるほどの出来栄えであります。


シャーボは、押しも押されもしない多機能ペンのトップ・プランドでありますが、ラグジュアリー方面の追求はほどほどに、オフィスでの実用性重視という印象があります。

実際、この革調シャーボXは、天冠部分がエラストマー樹脂で柔らかく出来ており、指し棒の代わりにノートや液晶モニタの表面をトントンと指し示すような使い方も可能です。


実際に筆記してみると、さすがは高性能で鳴らすシャーボXといったところか、高い期待に十分に応えてくれます。

初めて、シャーボXで0.3mmシャープペンシルを使って筆記してみましたが、巧緻なメカニズムに支えられているため、ぺんてる社のAinStein芯(2B)をセットした0.3mmシャープペンは、芯折れせずに安定した書き味を見せてくれました。

油性ブルーブラックは、最初は緑っぽく感じてしまいましたが、使い続けるうち万年筆のブルーブラックとはまた違う世界にぞっこんになりました

油性ボルドーは、赤ワインのような紫ですが、赤インク独特のきつさを抑えた落ち着き払った赤系統インクとして高い価値あるリフィルかなぁと。

どちらも油性なので、書く紙を選ばないし、水にも強いのは何よりの特長。


ちなみに、0.3mm(接続部分が黒色のメカ)と、0.7mm(同じく黄色っぽい薄緑色のメカ)をクローズアップして見てみました。

芯の太さがこれだけ違うんですね。 そもそも、多機能筆記具において、細密な文字が書ける0.3mmと、急ぎで高い筆圧をかけた筆記でも芯折れを気にする事なく楽々こなす0.7mm、この両方が自由に選べるというのは、想像よりも遥かに大きいものがありました。

深い艶黒の輝き!「ぺんてる・ランスロット2シリーズ多機能ペン・ブラック」

いつ手にしても魅了される、細身の剣のような美しく使いやすい多機能筆記具、「ランスロット2シリーズ多機能ペン」に、ついに三筆目となるブラックを購入しました。


今まで、色が選べるタイプの筆記具については、単色のブラックというのは"堅い"というか"ありきたり"ではないか?という思い込みがあって、あまり選んで来なかった気がします。

しかし、この軸色のブラックを見ればもうそんな事は言っていられない。

施された丁寧なラッカー仕上による艶黒の美しさったらない。

この黒い輝きと、中間リング等に施されたニッケル・クロームの白い輝きとの大きな明暗差が、すっかり目を釘付けにしてくれます。


ランスロット2シリーズ多機能ペンは、シリーズ随一のスリムボディ。

天冠部、クリップ、中間リング等の意匠も、派手さを抑えた品位の高いものとなっており、普段使いに大活躍請け合いのペンかつ、贈答品にも積極的におすすめできる高いレベルにあると思います。



ペン先の切り替えは回転式なのですが、回転音は実に静粛で使う時と場所を選びません。

最後にカチッという手応えが伝わるため、物足りなさもありません。

このあたりの精密な機構設計と製造技術は、まさに職人技と唸らせられますね。


ランスロット2シリーズがいかにスリムなのか確認するため、ゼブラ社のシャーボX・レザーブラックと、スリムタイプの三菱鉛筆のエクシード水性ボールペンと並べて写真を撮ってみました。

単色ボールペンで相当にスリムな三菱エクシードと比較しても、ランスロットは十分な細さと言えましょう。

このペンの魅力は、これだけのペンでありながらも、価格が非常に求めやすい(今日現在)という点にもあります。

確かに定価ベースのままであれば、2625円と・・・なかなかのお値段になってしまうのですが、実売価格が重要で、お店によっては何と半額以下の1200円台(!!)になっていたりするんです。

実は、この記事を書かせて頂く前に、このランスロット2シリーズ、既に仕事に投入して大活躍してくれました。

実際に筆記してみると、オール金属のボディと、高度な製造技術が支えるシッカリしたペン先の保持が相まって、細身でも極めて頑強でその書き味には大満足。

油性ボールペンリフィルそのものは、ごく普通の油性インクの書き味で、ちょっと面白みには欠けるでしょうが、その分、高い定着性と書く紙を選ばない安心感があります。

細身の筆記具だと、"手帳用"とか"携帯用"と身構えてしまうかも知れませんが、そんな事は全くありません。

単色のボールペン、シャープペン専用筆のような感覚で、メインを張る筆記具として、その高い実力には太鼓判を押す事が出来ます。

2013年7月21日日曜日

まさかの100円ショップにプラチナ万年筆2機能ペンが!「ダブルアクションアール」

なんと、行きつけの100円ショップに、プラチナ万年筆社の2機能(シャープペンシル+黒ボールペン)ペン「ダブルアクション・アール」が置いてありました!!

えっ、プラチナ万年筆の2機能ペンが100円ショップで買えるの!?と一瞬、何かの見間違いかなぁと思ったら、しっかり105円で買えました


見た目は地味なグレーのツートン。

しかし日本製らしく、なかなかあなどれない折り目正しい造りとなっています。

シンプルなルックスではありますが、粗雑な印象は全く無いどころか、パーツの一つ一つが丁寧に仕上げられており、100円ショップにおけるお得商品の筆頭にも来そうな勢いです。


コスト的に、オール樹脂製なのは当たり前なのですが、その樹脂の品質がきっちり均等になっており、クリップや天冠部分などに特に品質を落とした別素材の樹脂が使われている・・・というようなオチがありません。


ペン軸の中間部分は、さすがに中間リングなんかは設けられていませんが、PLATINUM [200] JAPANと、社名と国名プリントが非常に心強い。

[200]って事は定価ベースだと210円なんですね・・・ええい、100円ショップ、やるものだな!!(ガンダム調で)

しかも抗菌になってる!!
抗菌効果有りなんて、手持ちのペンの中では初じゃないかな・・・人知れず抗菌効果付きのものがあったかどうかは分からないけれど。


びっくりするのが、機能の切り替え。

バネの力で、ペン先の繰り出しが完了しないうちは回転が元に戻るようになってるんですよこれ。

高級ボールペンの中には、ペン先を繰り出し切らないうちに回転をやめたら、バネの力で芯が収納されて戻ってゆく・・・というアクションを持つものがありますが、それと同じというのは何気に凄い。

しかもこの機構が好作用していて、言ったら最廉価クラスのペンなのに、へたすると3150円とかする多機能ペンよりも機能切り替えが気持ち良いかも知れない。

もちろん、厳しいコスト的に長持ちするかどうか(耐久力)はそれなりに心配ではありますが。


2機能なので、ボールペンは油性の黒だけで、赤はありません。

もちろん、安いからといって使い捨てなんかではなく、替芯はBSP-60F-(F0.7)が使えます。


実際に筆記してみると、オール樹脂多機能ペンならではの空洞感がありますが、素材や細部の造りは低コストの不利を頑張って乗り越えていて、なかなかあなどれません。

良い意味で、握った感触も書き味もごく普通。

安かろう悪かろうではなく、安くても悪くない、という日本らしさを体現したペンかも知れませんね。

値段が限度ギリギリの安さなので、言い方は乱暴ですが「念の為にとりあえず買っておいて、緊急用にストックしておく」というような運用もアリかと思います。