いつ手にしても魅了される、細身の剣のような美しく使いやすい多機能筆記具、「ランスロット2シリーズ多機能ペン」に、ついに三筆目となるブラックを購入しました。
今まで、色が選べるタイプの筆記具については、単色のブラックというのは"堅い"というか"ありきたり"ではないか?という思い込みがあって、あまり選んで来なかった気がします。
しかし、この軸色のブラックを見ればもうそんな事は言っていられない。
施された丁寧なラッカー仕上による艶黒の美しさったらない。
この黒い輝きと、中間リング等に施されたニッケル・クロームの白い輝きとの大きな明暗差が、すっかり目を釘付けにしてくれます。
ランスロット2シリーズ多機能ペンは、シリーズ随一のスリムボディ。
天冠部、クリップ、中間リング等の意匠も、派手さを抑えた品位の高いものとなっており、普段使いに大活躍請け合いのペンかつ、贈答品にも積極的におすすめできる高いレベルにあると思います。
ペン先の切り替えは回転式なのですが、回転音は実に静粛で使う時と場所を選びません。
最後にカチッという手応えが伝わるため、物足りなさもありません。
このあたりの精密な機構設計と製造技術は、まさに職人技と唸らせられますね。
ランスロット2シリーズがいかにスリムなのか確認するため、ゼブラ社のシャーボX・レザーブラックと、スリムタイプの三菱鉛筆のエクシード水性ボールペンと並べて写真を撮ってみました。
単色ボールペンで相当にスリムな三菱エクシードと比較しても、ランスロットは十分な細さと言えましょう。
このペンの魅力は、これだけのペンでありながらも、価格が非常に求めやすい(今日現在)という点にもあります。
確かに定価ベースのままであれば、2625円と・・・なかなかのお値段になってしまうのですが、実売価格が重要で、お店によっては何と半額以下の1200円台(!!)になっていたりするんです。
実は、この記事を書かせて頂く前に、このランスロット2シリーズ、既に仕事に投入して大活躍してくれました。
実際に筆記してみると、オール金属のボディと、高度な製造技術が支えるシッカリしたペン先の保持が相まって、細身でも極めて頑強でその書き味には大満足。
油性ボールペンリフィルそのものは、ごく普通の油性インクの書き味で、ちょっと面白みには欠けるでしょうが、その分、高い定着性と書く紙を選ばない安心感があります。
細身の筆記具だと、"手帳用"とか"携帯用"と身構えてしまうかも知れませんが、そんな事は全くありません。
単色のボールペン、シャープペン専用筆のような感覚で、メインを張る筆記具として、その高い実力には太鼓判を押す事が出来ます。