2013年7月26日金曜日

最高クラスの性能と、革調軸の美観を持つ多機能筆記具「ゼブラ・シャーボX・レザーブラック」

数ある多機能筆記具の中でも、特に最高クラスの性能を持つシャーボX。

いつもは家族に譲渡していた家電量販店のポイントを、今回は私が使っても良い事になり、ついに、ペン軸に黒色の革調加工を施した「ゼブラ・シャーボX・レザーブラック」を手にする事が出来ました!!


オンラインで注文したところ、残念ながら化粧箱は付属して来ませんでした。

メール便の袋の中に裸で入れられていたのですが、手持ちのジッパー付きビニール袋に入れておくから大丈夫!!


シャーボX・レザーブラックは、本物の革を張っているわけではありません。

軸にレザー・トーン、革調の印刷を施したものですが、"印刷"と言う言葉から想像されるような平面的なものではなく、ちゃんと凹凸がつけられた、端正な立体加工になっています

キリリッと引き締まった黒色の立体レザー・トーンと、マットクローム加工を彷彿とさせる樹脂製の中間リング、ぴかぴかのクローム加工を施されたノーズコーン(口金)やクリップで彩られた豪華なボディは、まさに生まれついての主役級ペン、と言わんばかりの存在感です。


多機能筆記具というと、その多くは"0.5mmシャープペンシルと黒・赤の油性ボールペン"になっていると思います。

ですが、シャーボXは、シャープペンメカ、ボールペンリフィルを自分の好きに選ぶ事が出来ます。

今回は、シャープペンシルメカに0.3mmと0.7mmの2種類の芯径を選び、状況に応じて差し替えて運用しようかなと思います。

ボールペンは、せっかく自由度の高い筆であるため、思い切って油性ボルドーと油性ブルーブラックの2色にしてみました。
初めての黒インクなしは不安もありましたが、ボルドーもブルーブラックも、新鮮な色でありつつ、実用性も非常に高いため思い切りました。


シャーボXのリフィルのセットは、ペンを中間リングから分解し、内部から突き出しているリフィル・パイプにリフィルを差し込むだけという手軽さ。

自分で組み立てると聞くと、ちょっと面倒臭そうに感じますが、本当にえらい簡単なので全くひるむ必要はありません。

組み立てが簡単であるため、仮に、一旦装着したリフィルやシャープペンシルメカが気に入らなくなったとしても、すぐに何度でも好きなリフィル、シャープペンシルメカに付け替え可能というのも、絶大なメリットと言えましょう。


シャーボXのペン軸は、強度的に安心の金属製。

ペン軸を分解して中身を覗き見ると、高い剛性を保証してくれる源泉となる素材、真鍮が黄金色に輝いているのが確認出来て非常に頼もしいものがあります。

こうしてみれば、革調加工された表層は非常に薄く、ある程度の厚みが必要になる本革とは、なるほど確かに違うものだなぁと実感出来ますね。


ペン先は、樹脂製の中間リングから軸を回転させて切り替えます。

この樹脂製の中間リングは、なかなか好みが割れる部位でもあり、私も最初はせっかく革調で高級感あるのに、ここで樹脂を使うのはアンバランスではないかな?といぶかしく思ったものでした。

しかし、中間リングを掴んでも指紋が付かないというメリットは大きいですし、むしろ高級クラスのペンとしては、思い切った素材選択がまた良いアクセントになっていると気付くと、一気に引きこまれますね。


メカニズムは、さすがシャーボXの貫禄か、全く手抜かりがありません。

雑音なんかは一切無く、しかも、ペン先が切り替わるたびにコクン、コクンと、確実かつまろやかな手応えがあります。

思わず、意味なく機能切り替えしたくなるほどの出来栄えであります。


シャーボは、押しも押されもしない多機能ペンのトップ・プランドでありますが、ラグジュアリー方面の追求はほどほどに、オフィスでの実用性重視という印象があります。

実際、この革調シャーボXは、天冠部分がエラストマー樹脂で柔らかく出来ており、指し棒の代わりにノートや液晶モニタの表面をトントンと指し示すような使い方も可能です。


実際に筆記してみると、さすがは高性能で鳴らすシャーボXといったところか、高い期待に十分に応えてくれます。

初めて、シャーボXで0.3mmシャープペンシルを使って筆記してみましたが、巧緻なメカニズムに支えられているため、ぺんてる社のAinStein芯(2B)をセットした0.3mmシャープペンは、芯折れせずに安定した書き味を見せてくれました。

油性ブルーブラックは、最初は緑っぽく感じてしまいましたが、使い続けるうち万年筆のブルーブラックとはまた違う世界にぞっこんになりました

油性ボルドーは、赤ワインのような紫ですが、赤インク独特のきつさを抑えた落ち着き払った赤系統インクとして高い価値あるリフィルかなぁと。

どちらも油性なので、書く紙を選ばないし、水にも強いのは何よりの特長。


ちなみに、0.3mm(接続部分が黒色のメカ)と、0.7mm(同じく黄色っぽい薄緑色のメカ)をクローズアップして見てみました。

芯の太さがこれだけ違うんですね。 そもそも、多機能筆記具において、細密な文字が書ける0.3mmと、急ぎで高い筆圧をかけた筆記でも芯折れを気にする事なく楽々こなす0.7mm、この両方が自由に選べるというのは、想像よりも遥かに大きいものがありました。