2014年8月23日土曜日

コンデジ視点で見ると、過激なまでに圧倒的なEOS KISS X7

最近、高画質な高級コンパクトデジタルカメラ欲しいなぁ・・・とか思っていて、購入モードの気持ちと、コンデジからの視点でもって「EOS KISS X7」をじっくりと操作して来ました。

モデル末期(かも知れない)のに、今更かよって思われるでしょうが、値段がキットレンズ付きで5万円台もアリという位置まで下がってきて、遅まきながらロケット大噴射状態なわけです。


結論から言うと、EOS KISS X7は、あーもこーも無いくらい圧倒的な威力で高級コンデジを圧倒してしまいました

EOS KISS X7の軽さは本物で、実質的に高級コンデジくらいの負担。
勿論、いくら軽いと言っても、もちろんポケットには入りません。

でも、冷静に考えてみると、高級コンデジだってどうなんだって話です!?。

スマホとか小型タブレット持ってて、さらに同時にポケットに入れて持ち歩くのだろうか?って考えると、個人的には考えこんでしまう部分でもあります。

それに、EOS KISS X7は、完全なるEOSの操作性を持つコンパクトとも考えられ、そうなるともはや相手が見つからないくらいの勢いで坂を駆け上がって行きます。


EOS KISS X7は、マニュアルモードでの撮影であっても、ズバリ本物のEOSなので、何にも気持ちが引っかからず純粋に撮影そのものが楽しいカメラです。

人差し指で電子ダイヤルでシャッター速度を変更し、次に絞りボタンを押しながら同じ指で絞り値を変更するとかって、EOS KISS X2で体に染み込んだ操作なんだけれど、そのまま継承されているのは嬉しいの一言。

それと、ハードウェアキー操作と合わせて、タッチパネル操作がかなりポイント高いと感じました。

メニューに入ると「なんだよ面倒クサイ」と思うもんですが、項目を直接タッチ出来るとなると「あ、なら良いや」みたい な気持ちになるもんですねぇ・・・。


あと、ここが大きなポイントなんですがSTMレンズ群が、実にイイですね。

EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STMは、逆に、カメラ本体を買わせるくらいの魅力がありました。

なんだこいつ。

軽いし、AFは高速だし、静かだし、"レンズ買い"しても不思議がないくらい勢いある気がする。

あと、ホワイト・モデルのキットを買わないと手に入らないホワイト色のレンズと黒色のボディの組み合わせが、なんだよって言うくらい優れた美観ですねぇ!! 普通に新型の白レンズじゃないか(望遠じゃないけど)。


EF-S 18-55mm F3.5-5.6 ISレンズは2本所有しているのですが、今回のキットレンズのSTM版は、もう全く別物過ぎてビックリ。

コンパクトさを追求すると、ちょっとゴツイくてパスりそうになるけど、軽くてバランス良いから実は問題ない存在だったりする。

デカイだけでなく、外観が格好良いのが救い。
広角側にしても、レンズの伸びは不格好にならない上に、フォーカスリングもようやく装備されてましたねー。

見た目ばかり立派なわけじゃなくて、中身もちゃんと伴っていますね。
EOSムービー撮影のために、動画サーボAIと組み合わせるハンディカムかって思うくらいの性能。

本体のホワイトモデルは、ペンキみたいな塗りの質感が、まだちょっと選択には悩ましいものがありますが、レンズは悩まずに白が欲しいです・・・。


全然期待してなかった、EOSムービー撮影ですが、小型ハンディカムでマニュアル操作するなら、こっちが勝るのではないか!?と思える所まで行ってる・・・気がする。

動画サーボAFって、STMレンズと組み合わせると、こんなに良いのっ!?て思わず液晶に心のなかで語りかけてしまう。

ピントの移動は確かにそんなに速くないけど、自分で合わせなくともちょっと待てば静かにキッチリと合うのは、EOS 7Dでやってると超新鮮。
ここまでやれるなら、もう十分じゃないの!?とか思える。

ハンディカムじゃないし。

ただ、写真とムービー用の設定をあらかじめ用意して切り替える・・・というような事は出来ないっぽいのが、心配な所。

ムービーと写真とでは、設定を全然違うように変えたいわけです。

ムービーだと、シャッター速度は1/60秒で、ピクチャースタイルでシャープネスを強めに、コントラストは低めにってしたい。

EOS 7Dであれば、全ての設定をまとめてダイヤルに記憶しておけました。

このお陰で、写真とムービーを一瞬で切り替えてバンバン撮影して行けて「さすがAPS-Cプロ機・・・!!」と唸らせられたものですが、EOS KISS X7はそこまでは出来てないかな。

ただ、ピクチャースタイルなど、個別の設定ならば、タッチパネルで迅速に切り替え可能なんで、何とか工夫次第でやり切れるかも。

マイクがモノラルなのが不満ですが、そもそもEOS 7Dもモノラルなんですけど、根本的に音声がリニアPCM録音なので、モノラルでも音が痩せずに、そこそこは聴けるものになっているんですよ。

EOS KISS X7も、意外とモノラルで乗りきれる場面は多いかも知れないし、いざとなれば外部マイク付けりゃいいか。


それと、EOS KISS X7の強みは、そもそものAPS-CセンサーEOSが持つ特長「軽量コンパクト・高性能・安価と三拍子そろったEF-Sレンズ」が使える事。

キットレンズにして、本体を逆に買わせる魅力を持つ「EF-S 18-55mm F3.5-5.6 IS STM」はその筆頭ですが、「EF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STM」が発売されたのは、とどめを刺すくらいの決定打。

EF-Sレンズすげぇなと素直にポンと口から言葉が飛び出してくる。

フルサイズのEOS 6Dも、とてつもない魅力があるんですが、EF-Sレンズが使えないのがなかなか辛く感じてしまうほど。

ともあれ、高級コンパクトが欲しい、という視点で見ると、EOS KISS X7買うしかねぇ!!くらいの結論になってしまいますね。

もしかすると、近々EOS KISS X8が発売されるかも知れないし、さらにEF-S 10-18mm F4.5-5.6 IS STMがキットに付くとかいうサプライズがあるかも知れないですが、初値がまた本体約9万円、レンズキット約13万円で、価格リセットかかるのは火を見るよりも目が痛いくらい明らかなんでそこは悩ましいですね。