2014年8月9日土曜日

超小型一眼レフEOS KISS X7見聞録・再び

キヤノンの世界最小・最軽量一眼レフEOS KISS X7ですが、発売当初は、いくら何でも値段があまりにも高過ぎると感じ、正直、購入するはずが断念する結果となってしまいましたが、いよいよ値下がりして来た今、本来の魅力が輝きだした感じがします。


EOS KISS X7は、建前上は「エントリークラス」なのですが、このエントリークラスという用語はもはや形骸化して久しいです。

そもそも何をエントリーするのか? これ以上のカメラは買わんぞ?というくらいこのクラスはバッチリなわけですが、もはやそういう域さえもを超えまくっています。

スマホやタブレットカメラの時代において「一眼レフカメラを再定義する」と言えるくらいのカメラになっていますね。

単にスペック上小さいとか、そういう話だけではなく、全体のフォルムがキュービック感溢れるものとなっていて、そのコロコロ感がとても愛らしい。

質感がちょっとビニールちっくなモックアップ感があって、8万円!!とか言われるとさすがに「えっ」てなってしまうけど、5万円くらいになると「おおっ」てなって来る。

むしろ、5万円からがロケット噴射の時って感じがします。

時期的に後継機が気になる季節ですが、ぶっちゃけ、これ以上画質が進化しようが、気にならないような気がします。

実際、私なんか、ずっと昔のEOS KISS X2でもう全然満足してたりするし。

あと、クロスセンサーがAFの中央部一点のみというのが弱みと言われますが、正直個人的には19点フル・クロスセンサーのEOS 7Dをもってしても中央部一点しか使っていない私なので、100%気になりませんです。

小さいと言えば、かの歴史的な名機「EOS 20D」とほぼ変わらない軽快な感覚で使えるフルサイズ「EOS 6D」も良いのだけど、何の基準を持たなくともハッキリ小さいと分かる、この直球の超小型路線には惹かれますね。


ただ、密かに期待していた白カラーモデルのEOS KISS X7なんですが、個人的にはちょっと厳しい・・・かな。

白は確かに良いのですが、この白、なんかペンキで塗ったような白なんですよね。

キヤノンには、もう少し・・・いくら何でもソニーほど拘って欲しいとは言いませんが、ある程度は質感には配慮して欲しい季節。

利幅のデカイ、大型カメラを売りたい気持ちは確かに理解出来るのですが、スマホやタブレットのカメラが急伸して来た今となっては、サブだのメインだの、エントリーだのミドルレンジだの、どうでもいい形骸化したカテゴライズに自分を縛り付けておかないで、この超小型一眼レフ路線は最重要の上にも最重要路線としてガッチリと固めておかないといけない気がします。