2018年10月6日土曜日

EOS KISS Mの操作性をさらに上げる!! 「マイメニュー」1枚で相当な中堅機として運用可能

EOS KISS Mは、販売の建前上は「エントリー機」「入門機」となってますが、実際に使うと、本当に高い実力があって、当たり前のように「ミニミニタイプの中堅機」として、初心者はもちろんのこと上級者用としてもかなり行ける手応えがあります。

これほどキレ者のカメラを、徹底的にファミリー・アピールしかしないキヤノンは、やっぱり底知れない恐ろしさがありますね。

さて、今回は、そのEOS KISS Mの操作性をさらにもう一段階上げて、中堅機としてかなりの場所まで持って行こうという主旨であります。


↑EOS KISS Mのデザインは、シンプルという言葉ではもはや収まらない、機能美を凝縮した清潔さすら感じます。

とにかく、電子ダイヤルが一つしかないため、操作性が悪いのではないか?と思われるでしょうが、これ、本格的に使ってみると、特に問題にならないです(個人的に)。

その理由は、M-Fnボタン、録画ボタン、背面カーソルキー4方向等に好きな機能を割当可能なので、自分で納得できるように持っていけるからです。

いわゆるキーカスタマイズですが、確かに機能の絶対数は限られるとは言え、中堅機と呼びたくなる細やかさにはなっています。


↑それでもボタンやキーが足りないなと感じた時、助けになるのが、あの一眼レフのEOS KISS X7でも猛威を振るった背面タッチパネルがそのまま操作パネルになる「クイック設定」です。

イメージとしては、カメラの情報表示です。

ところが、この情報表示、見るだけではなく、[Q]をタッチするかハードウェア[Q]ボタンを押すと、設定変更が可能になり、あたかも多数のボタンが並んだグレートな操作パネルに進化します。

このあたりの分かりやすさはキヤノンのカメラから離れるのはもはや不安でダメと思わされるくらい優れていて、正直、下手に物理キーを数多く設置されるよりも、こっちの方が良いのでは??とか思わされる時も。

特に、「仮に機能を忘れてしまっても、見れば思い出す」という原始的なパワーがあります。


↑ただ、どうしても、ハードウェアキーやクイック設定では割当出来ない、あるいは、元々無い機能を迅速に使いたい時が困りもの。

そういう時は、好きな機能をメニューにまとめておける「マイメニュー」登録が決め手になります。

特に、EOS KISS Mは、素早い設定変更を可能にする「Cモード」がダイヤルに備わっていないため、シチュエーションが激しく変わる撮影、写真撮影と4Kムービー撮影を交互に切り替えながら突き進む・・・みたいなシーンは弱い。

嘆いていても始まらないので、対抗策としては、素早い設定変更を自力で可能にして行く努力!!これしかない。

というわけで、今までの話もあるし、もう一段進めて、マイメニューを使って行きましょうという事です。

写真の時にはOFFでも、4Kムービーの時に素早くONにしたい「高輝度側・諧調優先」や、写真の時にはDPP4で後からでも出来るけど4Kは撮影時にしかかけられない「レンズ光学補正」もマイメニュー登録しておけば素早く設定変更出来ます。

Cモードない不利を、努力でぶち破って行くのだーーー!!

登録はもちろん自分の使いやすい項目を好きに、ですが、このカスタマイズによってカメラを自分に合わせて行くのは、面倒というよりは逆に楽しくて相当なものです(※大きな個人差があります)。

設定項目の数や、調整範囲は、確かにボリューム的には物足りない点もありましょうけれど、そこまで追求するのは過酷な気がします。


↑今朝も、霧の蔵王でEOS KISS M撮影して来ましたが、今までの事を忘れずに実践をすると、EOS KISS Mは、素早い設定変更にもなかなか頑張って応えてくれます。

どころか、ピーク性能では一番とは言い難いけれど、トータルの快適さで「個人的に過去最高カメラはEOS KISS M」と言えるほどの高みに達しています。

自分に合わせたカスタマイズが出来るかどうかが肝なので、このあたりの調整を(ある程度細かく)かけられるKISS Mはもう立派なミニミニ中堅機です(すごい)。

それと、話は変わりますが、ミラーレスEOSは特にファインダー周りは本当に優れものですね。

特にMFに関しては、光学ファインダーでは不可能な像の拡大関連の機能が猛威を振るいまくり。

トータルで一眼レフのアドバンテージはまだまだ大きいですが、こと、ファインダー周りの機能や快適さ、特にMF関連の機能は、もう一眼レフの時代は終わったです。

巨大で高価なファインダーでも厳しい厳密なピント合わせが、ミラーレスならEVFの自然な拡大表示で疲れもなくアッサリパス。

しかも、タッチ&ドラッグで拡大しても快適な視野移動可能とか、やりたい放題。

もはや今さら「光学ファインダーでMFやれ」と言われても「やりません」と即答出来ます。

(一眼レフでもMFは最初から光学ファインダーは見るつもりなく、即、ライブビューです)

↑まだまだ一眼レフの方が動体撮影など、シビアな撮影での信頼度は高く、決してその魅力が落ちるわけではありませんが、ミラーレスは「ミラーレスにしか出来ない事」を大きく伸ばして来ているので、機能面の充実がさらに進めばミラーレスじゃないとダメという時代が来るかも知れないですね。

特にキヤノンのミラーレス技術は、キヤノンが開発で鬼と化しているので、毎年進化が暴走状態。

東京オリンピック2020という、カメラにとっての檜舞台もあることで、ブレイクスルーが連発されるほどの進化祭りになるのは確実か。