2018年10月15日月曜日

EOS KISS Mに、EF 20mm F2.8 USMレンズで町歩き

EOS KISS Mですが、想定外にマウントアダプター(EOS EF-M)、EF/EF-Sレンズの利用が進んでいません。

それは、ダブルズームキットで付いて来た2本のレンズ(EF-M 15-45mm F3.5-6.3 IS STMと、EF-M 55-200mm F4.5-6.3 IS STM)が、センセーショナルなくらい良レンズであるため、EF-M一辺倒になっているからです。

とは言え、EF/EF-SあってのEOSなので、どんどん使いたい!


↑というわけで、今回は、EF 20mm F2.8 USMレンズを装着してみました。

まず、EF/EF-SレンズとEF-Mレンズとの違いは、外観がマッシブになる!

もともと、EF/EF-Sレンズは、交換レンズ全体としては、威圧感を抑え、若々しく、品のある中にも凄味を隠すジェントルな雰囲気が魅力の一つなのです。

しかし、EOS M専用開発されたEF-Mレンズは、それを一段階進めて、空気が静まるような瀟洒さと輝きを前面に押し出して新しく生み出された、驚異のミニレンズ・ブランド。

相対的にあのEF/EF-Sすらもマッシブに感じられてしまう・・・という事でしょうね。


↑とは言え、EF-Mレンズとは明らかに雰囲気が変わるEF/EF-Sレンズは、そのマッシブさが逆に楽しいとも言えます。

EOS KISS M(EOS M)は、本体がとても小さく設計されているため、どんな小さなレンズも相対的に大きさが強調され、エグイくらいの大口径レンズに見えてしまう、この楽しさは格別なものがあります。


↑EF-Mでは、何はともあれ、収差を抑えた最新鋭のデジタル設計が投入されるため、EF 20mm F2.8 USMのような、フィルム時代から続く、収差たっぷり個性たっぷりの描画は望めず、この個性が味わえるのでもかなり価値があります。


↑おしとやか、大和撫子的なEOS KISS Mですが、EF/EF-Sレンズを装着すると、急に「やはりレンズ交換式ミラーレス」と言わんばかりの迫力が出て来るのも楽しいところです。

マウントアダプターEOS EF-Mの分のサイズもプラスされるため、全体的には、一眼レフのEOS KISS X7を持ち出したくらいの重さ感でしょうか。

色々な楽しみ方がありますね。


↑いよいよ実写です。

EF-Mは、無音でフワッとAFが合いますが、EF 20mm F2.8 USMは、超音波モーターUSMなので静かではあるのですが、「スコッ、スー」という具合に音は発生します。

無音が当たり前になったEF-Mですから、それに慣れると新鮮ですね。

解像力はさすがに高く、AFの速度も精度も問題ないです。


↑EF 20mmは、もともと単焦点らしい鮮鋭さを持ったレンズなので、家々が立ち並ぶ景色の撮影には向いています。

小雨が時としてぱらつく、あいにくの曇天ですが、しっとりとしたEFレンズの描写は素晴らしいです。


↑このレンズならではの独特のぼけ味、解放F/2.8での花撮影です。

最新鋭レンズだと、コンピュータのようにキレイにボケてしまうのですが、この複雑な光学の織り成すぼけ方、逆にデジタルでは出そうたって、あえて作ろうとは思わない表現力でしょうね。


↑撮りたかった、丘の上からの町の風景。

EOS KISS Mの2400万画素センサーの描写力とも噛み合い、プリントすると驚異の精密さです。

曇天の雲も良い感じです。


↑バリアングル液晶で、坂道を強調して撮影。

さすがEFレンズだけに、ミラーレスでもレンズは一眼レフに比べても劣らないしっかりした挙動で安心感があります。

フィルム時代に開発されたレンズが、最新鋭の(EOS Rが発売されるまでは)デュアルピクセルCMOS AFにバッチリ追従出来る、この寿命の長さもキヤノンの良さかも知れないですね。


↑排水溝を、ぎりぎりまで近づいて撮影してみました。

このように、まだまだカメラシステムは小さいため、どこにでも身軽に移動できるのも楽しいところ。


↑曇天ですが、明るく華やかなイメージで撮ってシメとしたいと思います。

EF 20mmやEF 50mmといった、フィルム時代のUSMレンズは、これぞ交換レンズといった個性に溢れているため、持ち出すと愛着が湧きますね。