今朝、ゴミ出しに行く途中に、愛車のアイの下にネコが休んでいるのを見かけました。
ゴミを出し終わってもまだそこにいてくれたので、よしEOS KISS Mで撮影・・・と思ったけれど、少し考えてPowerShot G5Xで撮影してみました。
↑PowerShot G5Xで撮影。
G5Xは、レンズ交換式のEOS KISS Mすらも上回る小型っぷりで、しかも、センサーが1インチとバランスが良いため、EOS KISS Mでは望めない大口径ズームレンズ(APS-C換算 15-63mm F1.8-2.8)を搭載しています。
しかも、操作性がほぼ完ぺきです。
EOS Rが遂に正式採用した「コントロールリング」を備え、前面電子ダイヤル、背面サブ電子ダイヤル、露出補正ダイヤル(Mモードでも、ISO感度オートで超便利)、カーソルキーも搭載。
しかも、ここが重要なのですが「ダイヤルのフィーリングが極上」という事もあり、さすが高級機を標榜したモデルだなぁという貫禄。
今でも、店頭で初めて操作した時に一目ぼれした衝撃は少しも忘れられません。
↑ネコに近づいて、ISO感度640、絞りF/2.8、シャッター速度1/15秒で撮影しました。
しかし、ここまで完璧な操作系を持ったPowerShot G5Xをもってしても、個人的に、カメラ史上最高に楽しいのは「EOS KISS M」になっています。
一体なぜなのであろうか?
EOS KISS Mは、やはり、根本的に基礎性能が段違いに凄いというのがまず、ある、という所です。
PowerShot G5Xは、操作系は完璧なのですが、電子的な処理能力は、悪いとかそういう事ではなくて、純粋な現実としてやや世代遅れという点があります。
具体的に言うと、AFが単純なコントラスト方式AFのため、ちょいちょい外しやすい。
かといって、AFではなくてMFにしようとすると、ここでレンズが収納式であるという点で不利が来て、迅速なピント合わせが難しく、なかなか厳しい。
EOS KISS Mは、最新鋭のデュアルピクセルCMOS AF対応センサーを装備し、AFは一般的な一眼レフとならケンカも出来るレベル、MFは一眼レフを遥か上に超える快適度で、まずここらへんが大きい。
また、1インチセンサーでは、どうしても弱い高感度に極めて強いのがEOS KISS M。
この写真はISO感度640ですが、PowerShot G5Xは、これ以上は上げたくないな・・・と言うよりも、ここまでは上げたくないなという画質。
かなり輝度ノイズを抑制するため、ディテールが甘くなり、かといってノイズもやはり結構出たままになる。
対するEOS KISS Mは、ISO感度1250でも良し、何なら2500でも画質重視の撮影に用いても良いという感じです。
↑それと、PowerShot G5Xは、素晴らしいEVFを搭載していますが、傑作中の傑作操作系である「タッチ&ドラッグAF」が搭載されていないのが大きい。
これは本当に大きく、「タッチ&ドラッグAF」は、カメラそのものの印象すら変えるほど、必殺の快適性を生み出します。
PowerShot G5Xだと、田ボタンを押してAF枠を動かせる状態にしてから、カーソルキーで動かさないといけない従来方式になります。
完璧なダイヤル、キーを搭載しておりながら、それを搭載し切れていないEOS KISS Mの方が、G5Xよりも上に来るというのは、やはりこういう電子的な部分が大きいなぁと。
ただ、どちらも素晴らしいカメラで、今回の記事は文句とか非難ではなくて、純粋に両者の特徴が割れていて面白いなぁとあらためて思うわけです。
両者にはあらためて感謝しつつ、ありがたく使わせてもらいたい。