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なんと、Windows7には、Linuxに匹敵するほどの新しいコマンドシェルが実装されているんです!
その名も「Windows Power Shell v2」。
略称では、Windowsの部分がすっかり無くなり、WPSではなくて、二文字のPSとなっています。
Linuxとガチバトルをするように、PSは、Windowsの全てをコマンドでコントロール出来るほどのシロモノです。
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画期的なのは、コマンドを実行した結果が、テキスト形式ではなくて、.NET Frameworkと融合されたオブジェクトとして戻ってくる点です。
たとえば、日付を取得するコマンド「Get-Date」を実行したとします。
日付が表示されるわけですが、この日付、テキストではあまりません。
日付オブジェクトなのです。
だから、結果に対して、日付オブジェクトから年だけを取り出す.Get_Year()メソッドを使えたりします。
また、コマンドの結果を次のコマンドに送るパイプですが、これもオブジェクトを引き渡すようになっています。
テキストを解析するのではなくて、オブジェクトが内包している多彩なプロパティとメソッドから、意外な使い方が生み出される可能性もあり、むちゃくちゃ楽しいです。
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WindowsがLinuxと比べて圧倒的に劣っていたコマンドシェルですが、PSは、まさに一気に挽回したという感じです。
しかし、Windows7時代になって、まさかのWindowsコマンド時代が幕開けというのは、順番が逆過ぎやしないか・・・と思わない事も無いですが。
とにかくこのPSは、コマンドとプログラム言語が渾然一体となっており、非常に面白いものがあります。
そう、プログラム言語。
ただのコマンドラインではなくて、型を明確に指定した変数が使えたり、条件分岐、繰り返し命令もガッチリとサポート。
ひとつのプログラム言語としても成り立っているわけです。
このPSは、Windows XPでも、マイクロソフトのサイトからダウンロードして来れば使えるようになっているので、広く普及して欲しいなぁと思います。
しかし、Windows7は、なんか過去最高のWindowsになるかも知れませんね。
はっきり言って、これからPCにOSをインストールするなら、もうWindows XPではなくて、絶対にWindows7にしようって思い始めてます。足踏みしていたWindowsの時計がようやく先に進んだ感がありますね。