2012年12月11日火曜日

プロユースを強くアピールする、ぺんてる社「グラフギア500」

ぺんてる社の「グラフギア1000 (0.7mm)」がお気に入りなので、同じシリーズの「グラフギア500 (0.3mm)」を喜び勇んで手にしてみました。

イオンだと300円台で販売してくれて、予算的にも優しく、まさに得手に帆の状態。



グラフギア500は、「プロ」を強くアピールする文言が心踊るパッケージ袋に入っています。

そして人生初の0.3mmシャープペンシルというかなり重要な位置付けのシャープペンシルともなりました。

0.3mmって、どんなだろう!?

グラフギア500は、その極めて尖鋭なペン先がとても目を引きます。

マット加工された金属製のローレットとペン先は非常に高品位。

軸は再生ABS樹脂で、素材の不純物(?)らしき物体の作るヒケの模様が浮き出ています。

これはマイナスとして捉えるよりも、超高級万年筆のモザイク模様のように、一本一本決して同じ模様が無い唯一無二の個性があるんだとプラスなんじゃないかと思うのです。

ラッカー・コーティング加工による艶の下に、他の人とは違う自分だけの模様が横臥しているなんてさ、何て素敵な事ではありませんかっっ!

再生樹脂の味のある模様の六角軸と、金属ローレット、マット加工のペン先に呼応するように、金属クリップにもマット加工がなされていて、全体的に極めてアカデミックな雰囲気のあるシャープペンシルですね。

このレベルの製品が300円台で販売されるのが、やはり日本の凄味なのだなぁとしみじみします。

グラフ500のペン先は、リード・スリーブの収納機構はありませんが、その分、コストをかけずとも、筆記に対して高い安定性を生み出してくれます。

マット加工の丁寧な輝きもチャーミングで、さすがプロの道具を強くアピールするだけの事はあるなぁというのが実感。

ネットを見ると、樹脂軸と金属ローレットの間にがたつきがあると言う評価があって心配してましたが、現在のバージョンは補正されているのか、特にガタツキを感じる事は無くて安心しました。

ただ、かなりの低重心バランスなので好みが別れる所ではありましょう。

金属と樹脂の肌触りの差は、デュアル素材ペンの中でも特にハッキリと分けて感じられる部類だと思います。

実際の筆記は、えーっこんなに小さく細かく書けるの!!と驚嘆する0.3mm芯の精密文字っぷりに心が揺り動かされます

これは無理だろうと思うくらいの狭いスペースへの書き込みも、難なくこなす0.3mm。

ただ、明らかに0.5mmよりも芯が折れやすく、芯の出しすぎは筆圧が強い方にはご法度。
どれくらい出せばいいのかと問われれば、私の場合は3ノックが適切でありました。

折れさえクリア出来れば、三菱鉛筆の自慢のクルトガ・エンジンの力を借りなくとも字が太らずにどんどん書ける0.3mmは、かなり価値あるサイズですね。

とっても優しい価格もあって、学生から社会人まで安心しておすすめできるグラフ500。
かなりハッキリした低重心バランスが好きであれば、これはまた幸いでありますよ。