ステッドラーは、比較的廉価で優秀な製図用シャープペンを出してくれていますが、その象徴になるかも知れないものが「ステッドラー925-05」と、「ステッドラー925-65-05」です。
左側のブラック+ラバー軸が、定価ベース525円の「ステッドラー925-05」で、右側のガンメタリック+フル樹脂が、定価ベース367円の「ステッドラー925-65-05」です。
えっ、ドイツのシャープペンなのにそんなに安いの? と思われるでしょうが、組み立てをタイで行うことでこの価格を実現しているようですね。
個人的にも、タイの方々は日本人に匹敵するくらい仕事に超まじめという好イメージがあるので、なかなか安心していられます。
値段の事ばかり言って申し訳ありませんでしたが、このステッドラー925シリーズは、その値段スケールを超えた素晴らしいペンだというのが押し押しポイントの一つなので、どうかご容赦下さい。
グリップやペン尻部分にスリット状のリングが入ったデザインは大きなチャームポイントで、実際、ネットでも、このデザインに一目惚れした!という話を聞きましたね。
実際に手に取ると、なるほど、これは惚れるなぁというドイツを感じるステッドラー・デザイン、ぐっと来ますね。
金属部分の研磨は、日本製の研磨よりさすがに粗いのですが、この粗さがほどよい味付けになっていて、狙ってやっているのだとしたら大したものだと思います。
925-05はグリップがラバー軸、925-65-05は樹脂で、どちらも重心はほぼ中央、ニュートラル・バランス。
前回の記事で書かせて頂きました「ロットリング500」と「ロットリング600」の関係にも似ていて、好みに応じて使い分けるとよろしかろうと思います。
実は、このステッドラー925の両者ですが、この記事を書かせて頂く前に仕事に投入済みで、ガンガン使ってみました。
その筆記感想は、バッチリの一言。
グリップの一部も含んだオール・メタルのペン先が極めて頑丈で、実用だけで言うなら、もうこれがあれば他のペンを求めなくても済むくらいの確実性があります。
ドイツの筆記具、ますます勢いを増していますね。