今回の記事は、不定期に書かせて頂いております、愛車のアイちゃん日記。
今季初の積雪路面走行について書かせて頂きたいと思います。
まだまだ雪の季節は序の口で、大変なのはこれからなのですが、とにかく今季初(実は2回ほど)積雪路面走行をいたしましたので日記に残しておきたいと思います。
アイちゃんは、ご存じの通り、雪道に弱い「ミッドシップエンジン・リアドライブ」方式。
パジェロミニとは次元の違う雪道の弱さゆえ、緊張感は半端ではありません。
ただ、これが矛盾している話なのですが、怖い怖いという気持ちは強いものの、雪道運転そのものは非常に楽しいクルマなのです。
アイちゃんでの雪道走行は、ミッドシップ由来の雪道の弱さと、実体は「4シータースポーツカー」と言って良い卓越した設計の車体が混ざり合って、怖くて楽しいという二律背反的なフィーリングとなります。
実際の走行には、2速と3速を積極的に使うのがセオリーとなります。
アイちゃんの自慢のミッドシップ専用設計エンジン「3B20」は、たったの3000回転で最大トルクを発揮するため、1速でのタイヤの「蹴っぱり」が強めで、雪道だとこれがコントロールを阻害する原因になったりする事もあります。
このため、必ずしも必要とは限りませんが、坂道や危なそうな場所は、基本的に2速発進。
Dレンジで発進困難な時は、あわてずに2速に切り替えるのです。
また、不意のシフトチェンジを防ぐために、Dレンジより3速を積極的に使用しています。
たまに、ここまで来たら、5速マニュアル車ならなぁ・・・という気持ちが強くなりますが、無いものを言ってもしゃあない。
アイちゃんは、4シータースポーツカーと言いましたが、重量バランスが理想的です。
通常時は45:55で、ブレーキング時に限りなく50:50に近づきます。
だから、設計的には好ましくないのは分かっているのですが、後輪を押し付けてトラクションをかけやすくするため、荷室に砂利を60kg搭載してみました。
駆動輪たる後輪をぐぐっと押し付けてしまおうという、強引な発想です。
なぜ60kgなのかというと、アイちゃんの4WDモデルが、私のMRモデルに対して60kg重たいため、それに合わせています。
ちなみに昨年までは40kgでした。
また、助手席の足元に20kg加えて80kgバージョンもあります。
ちなみに、スタックに備えて、鉄のスコップの先端をタオルで包んだものを搭載しています。
いざとなったら頼りはスコップ。
ちなみに、凍った雪は樹脂では全く歯が立たないので鉄のスコップが必要です。
フロントが軽いところにもって来て、後ろからグイグイ押してくる、ミッドシップマシン独特のフィーリングは、雪道ではかなりスリリング。
三菱販売店さんでは、アイに関しては、MRモデルはお薦めしていないという話を実際に聞きましたが、確かに、よほどクルマが好きじゃないとこれは結構ヤバいなという感覚はあります。
ただ、怖い、怖いのは怖いが、やはり楽しい。
この楽しいという言葉が、雪道で出てくるのが、雪がとても苦手な私にとっては本当に複雑な気持ちなのです。
一言もそんな事言いたくないのになぁと。
ちなみに、雪の量が増えると、アイには一つ他のクルマにない問題が出てきます。
アイちゃんは、車体の下を、樹脂製のカバーで覆っているという、レーシングカーみたいな設計をしています。
このため、雪が当たって不気味な音を立てたり、破損の心配をしなくてはならないです。
それも含めて個性ではあるのですが・・・。
しかし、大切な大切なアイちゃんなので、交通事故リスクが劇的に高まる雪道は、本当なら走りたくはないです。
そうは言っても、通勤や生活で走ってもらわざるを得ない状況・・・アイちゃんには申し訳なく思っています。
ジャック・バウアーではないけど、「本当にすまないと思っている!!」