今後の20年間を背負って立つと思う、キヤノン新世代単焦点レンズの一本「EF35mm F2 IS USM」を、じっくり試写する事が出来ました!!
カメラはもちろん私のEOS KISS X7です。
このレンズ、数ある35mmレンズの中でも、ダントツの最高の最高にカッコよい!!のであります。
私が最も好む、「全長が短くて径の太いシルエット」にジャストでおさまり、EOS KISS X7に装着したその姿を見た時、一瞬で他の35mmレンズの事が頭から消え去ってしまうほどの電撃が走りました。
常日頃、EF50mm F1.4 USMのルックスとバランスが好きで、にっこにこしながら使っている身としては、あの素晴らしい、EF50mm F1.4 USMに近いバランスってのが分かり、飛び上がって喜んでしまう勢いでした。
梨地加工された表面も含めて、質感はLレンズに匹敵すると思います。
しかも、EFレンズらしく、立派でありながら、若々しくて爽やかな佇まいなのです。
■実写編
撮影のモデルは、同社の望遠レンズEF300mm F4L IS USMにしてみました。
絞りはF/5.6です。
最新世代の単焦点だけあり、写りはとても素晴らしく、いちいちシャープネスがどうの、歪曲がどうの、つつくべき点はありません。
それよりも心に残るのは、とても軽やかな撮影の快適さです。
重たいなとか、でかいなとか、そういう余計な心の引っ掛かりがなく、まるでカメラが自分の体の一部になったかのように撮影して行ける。
AFの速度も精度も、当然のごとく心配ないのも、長く使う間にどんどんと良い方向に行くものと思われます。
絞り開放F/2で撮影してみました。
F/2.8でも個人的には十分なのですが、F/2やF/2.2を使えるのはやっぱり良いものですね。
EF35mm F2 IS USMは、単に写りが良いというだけにとどまらず、最短撮影距離が24cmと、思いっきり被写体に寄れるのも大きいです。
被写体に寄るほどに、やはりボケの量が大きくなるため、表現力に劇的なアドバンテージが生まれて来ます。
それと、海外のレンズテストでも言われていましたが、ぼけが美しい。
このレンズは最近の流行である、「とにかくシャープネスの高さをとなえりゃいい、解像力偏重主義」に陥っていないため、ぼけが非常に美しい。
キヤノンは、もうズームレンズで十分じゃないの?と言われた24, 28, 35mmに、最新の単焦点を次々と繰り出し、「やはり単焦点は存在感が違う」という事を思い出させてくれており頼もしい限りです。