2019年9月21日土曜日

アイ4WDの走りは、MRの美点を損なわずめちゃくちゃ面白いし、度外れた個性派

アイ4WDにしてから、毎日毎日長距離通勤やら何やら、そこそこ走る事が出来ました。

走ると言っても、手前味噌ながら最高度に丁寧に扱っているので、法定速度オーバーとかは一切なしで。

18歳になって即免許を取得し、サーキット走行、JAF公認審判員をコース、技術、計時全てで最上位のA1を取得し、その間にありとあらゆるクルマに結構深く関わりましたが、その経験の中でも、今回の4WDアイが一番面白いかも知れない。


↑走りの話というと、教科書通りのS660などのいわゆる「軽スポーツカー」が目指す、こういう走りの定石やイメージがあって、いかにそこにズレなく収まるか?という話になって行くと思います。

でもアイは、そういう走りの話を一切合切リセットして、三菱アイというクルマがゼロから作り出すオリジナルストーリーという感じです。

3B20 MIVECターボエンジンは、周知の通りミッドシップレイアウト。

しかし、ドライバーの着座位置は、へたすると弱いSUVくらいの高い位置で、宇宙船のようなパノラマチックな見晴らしを標ぼうしたもの。

その状態で、エンジンは45度傾斜したスタイリングで設計され、後部座席の下側に潜り込むような恰好で低重心マウント。

全くスポーティーの常識から度外れたドライビング感覚なのに、車体はピュアスポーツを謳い上げる・・・もはや、過去の何とも比較できないここが、アイの走りの原点であり、日常なのに気が付くと非日常に叩き込まれている、まさにSF世界に迷い込んだような面白さです。


↑アイの面白さは、後部座席の存在が大きいです。

もともとアイのエンジンは上部を鉄のリッドで密閉され、その上に優秀な断熱・防音材があり、さらにカーペット材が乗っています。

その上、後部座席という空間にまるまる保護されるので、ドライバーは、ミッドシップエンジンの発熱や騒音に悩まされる事がありません。

ミッドシップエンジンのデメリットを遠ざけ、恩恵を手早く受け取れる・・・よくよく考えたらとんでもねぇマシンです。

コーナリングも、ドライバーにとっては普通の乗用車感覚なのに、車体はミッドシップエンジンのスポーツカーの設計なので、イメージ差でかなり美化されます。

こういう人間の想像力をうまくあしらったクルマは、そう多くはなく、アイのもつ、優しくふわっとしたイメージとは真逆の、隠された恐ろしさをも感じさせます。

このクルマは、正直、良く分からないです。

そもそも、作り手も、乗り手も、アイとは結局どういうクルマなのか、言えないと思います。

ただ「アイ」という存在である事だけをポンと渡されて、どうしたいのかは自分で決めなさいというスゲークルマ。

こういうのは、ありそうで無いんですよね。

よく分からんが、度外れた個性で、めちゃくちゃ面白い、これでいいのがアイというクルマなんですね。

絶対に万人にオススメはできないが、好きだと死ぬほどハマるタイプ。

具体的な走りの話してねーや。

でもま、いっか。

という言い方もアイだから許される(強引)。