トイで一つのものをこんだけ引っ張った事は無かったはず。
それだけ、このゼータは書きたい事だらけなんです。
今回、あらかじめ結論から言うと、このRGゼータガンダムはまさかの、あのパーフェクトグレードよりも難しい!!かも知れない!!難所だらけでビビるの巻!! ↑ブレストパーツを組みましたが、既にこの時点で軽くパズルみたいな感じでした。
少しでもパーツの方向を間違えたり、奥までパーツを押し込んでなかったりすると、あっという間に全体が浮いて組み上がらなくなるので、慎重にやらないといけないですが、RGゼータガンダムって、こんだけド外れた精密キットなのにおもくそ力を入れないとハマらない部分が多すぎて、いつブチ壊して、この組み立て全体をオシャカにしてしまうのか分からない怖さに満ちている...これは未体験ゾーンの怖さ!
しかし、ここからが恐怖の始まりに過ぎなかった...。
あ、ちなみに、ブレストパーツですが、ダクトの中せっかく色分けしてくれてるんですが、成型色のグレーだとイマイチ軽かったんで、ガンダムカラーのガンメタリックで塗装しました。
■なめたら怖い一体成型フレーム!
↑RG特有の怖さ! 一体成型の腕部フレームです。可動部も含めて一体成型するという、バンダイの高い技術力をみせつける驚異のパーツなんですが、見てわかる通り、華奢でぶち壊しそうなんです。
あっそ、俺は壊さないからいいよとか思いますよね。
私もそう思ってましたが、この華奢なパーツ、思いっきり力をかけないと済まない作業が連発するので、油断するとあっという間にブチ折ったりしてキットがオシャカになります。
たとえば、不要パーツを引き抜かないといけないんですが、ガッチリ噛みこんでいて、指で力任せにやってたら全体をへし折りますので、ラジオペンチが無いとかなり辛い事になります。
↑あと、この一体成型フレームですが、確かに一体成型なので組み立ての手間は無くなっているんですが、そのままでは使えないのです。
説明書の指示通りに、パーツを回転させたり、曲げたり、変形させる必要があります。
これが、めたくそに硬いんで、パーツ曲げる時に変な場所を持ったが最後、パーツが勢い余ってへし折れます!!
私は、パーツを白化させてしまい、顔面蒼白。
あと、説明書に「曲げる」と指示されてるのですが、ミスって逆方向にやってしまうとへし折れるので、本当に慎重にやらないと、もう一個キットを買ってこないといけない事になってしまう(バンダイに部品注文するより買った方が早いから)。
こういう難しさは、少なくともあのパーフェクトグレードですらも無かった事なので、「まじかーーー」って声が出てしまいましたよ。
↑あと、RX-78-2ガンダムもそうだったけど、デカールが本当に1mm単位のサイズなので、貼るのが超高難易度。
ピンセットの先のデカール見て下さい。
背景のプラの削りカスと区別つかないサイズっす(((動揺)))。
モデラーさんはスイスイやれるでしょうが、私なんかは「こここここんなん貼れるの????」というレベル。
カッターナイフでデカールを起こして、ピンセットで慎重に貼る・・・。
こ、こういうムチャクチャな事をサラッと当たり前のように指示してもOKな層を相手にしてるキットなのね・・・今更ながら、やべぇ。
↑なんとか、ゼータの腕部フレームの組付けを完了。
ここまで来たら、別々に作っていたブロック同士を組み合わせるだけ。
あとは楽勝だぜ!! と思いますよね。
RGゼータは、普通ならば"楽しいだけ"のこの組み合わせ作業が、まさにスパルタだった!!
■こんな難易度あるのか? ゼータ無慈悲にもほどがある
↑別々に作っていたブロック同士の組み合わせなんですが、組み合わせるの自体はそりゃあ特に問題ないんですが、ゼータは、それでは済ませてくれないんです。なんか、合わせたら、動かさないといけないんですが、動きが硬い上に、華奢なので、「いやいやいやいや、これ動かしたらさぁ、ぶち壊れるんじゃねーーーーーの!?」という恐怖で、動かせない!!
このイライラが精神的に追い込みをかけて来る。
↑パーツを思いっきり変形させないと、ゼータガンダムの形にならないんですが、パーツが精緻で華奢なのに、動きがおもくそ硬いから、やりたくもないのにパワーをグイグイかけないといけないこの恐怖。
壊れるんじゃないのかコレという恐れが、イライラを生んで来ます。
茶化しでもおふざけでもなく、ホントに、縮んで着れなくなった、しかも大切なシャツを、力任せにグイグイ行かないと着れない感覚です。
こえええーーーーー壊れるーーーー。
実際に、せっかく組んだブレストパーツが分解し始めて真顔になりました。
それまで、頭の中で「Z(ゼータ)刻を越えて」の歌がノリノリで流れていたのに、「永遠にアムロ」に変わってしまった。
アムロ~ふりむかないで~・・・(涙)。
↑何とか、ゼータガンダムの形になりましたが、ここまで来るのにかなり悪戦苦闘してしまいました。
あえて言おう!!PGより難しい、と!! PGゼータは、冷静に考えると、パーツ数が膨大なのと、電飾が難しいくらいで、RGゼータのような一発で全体をオシャカにするような恐怖は無かったんですよね。
こんな作ってて壊す恐怖と隣り合わせのキット、初めてっす。
ただ、面白いのは確か。
ゼータガンダムはこうでなくちゃという気持ちもあります。
さくっと行ったらゼータじゃないぜ、と思っていたので、この手強さはちょっと嬉しいかも。
ただ、一つ言える事は、完成前に「もうウェーブライダーへの変形はしなくていいや」と思えてます。
あまりにも壊しそう度数がレッドゾーンを振り切り過ぎてる。
↑あと、RG全般に言える事かも知れないですが、超精密キットであるがゆえに、1つ1つのパーツが極端に小さいので、パーツの一部が殆どランナーと一体化してるものがあります。
もうカッターで整えるというレベルを超えていて、ごく一部とは言え、ヤスリで平面を作るという工程も出てきますね・・・。
ただ、想像を遥かに超えた難しさのゼータガンダムですが、逆に言うと、「作っているぞーーー」感が濃密に出ていて、満足感は桁外れ。
繰り返しになりますが、私も偉そうに言ってる場合ではないのだけど、プラモデルに慣れてない方がこのゼータを組む時は、兎にも角にもぶっ壊しに注意です!!